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【子供のピアノ教室】やめどきはいつ?やめても後悔しない?

Written by
2024.02.19
syotata
【執筆・監修】syotata

ピアノ歴20年以上のWEBライターです。コンクールや受験、さらにピアノ指導経験を活かした記事作成を行っています。

ピアノを習い続けると、やめどきを考える時期も訪れます。
また、お子さんをピアノ教室に通わせる保護者の方も、やめどきについて悩むことがありますよね。

受験や進学、部活動など、ピアノのやめどきを考える時期は人それぞれです。
私自身も、中学生時代に部活動との両立が難しく、ピアノ練習が疎かになった経験があります。

そして、ピアノを辞める際、先生にはいつどのように伝えるべきかも大切なポイントですね。

今回の記事では、ピアノのやめどきについて、先生に伝えるタイミングや言い方も含めて解説いたします。

一般的にどのくらいのレベルで辞めるの?

一般的にどのくらいのレベルで辞めるの?

ピアノを辞める人が習得している一般的なレベルとして、以下の3つが挙げられます。
いずれもピアノの基本的なポイントで、辞める段階でこれらをクリアしている方は多いでしょう。

  • 楽譜が読める(2段譜)
  • 両手で弾ける(ハノン・ツェルニー・ソナチネ・ソナタなど)
  • 簡単なアレンジや即興演奏ができる

小学校入学前の3〜4歳頃にピアノを習い始める子供が多いですが、中学受験を理由に3年または4年生でピアノを辞めてしまう傾向があります。

レベル的には、幼少期からピアノのレッスンを続けたとして、個人差はあるものの初級から中級になる時期です。

また、受験を控える中学3年や高校3年生も、ピアノを辞めてしまう年齢と言えます。
幼児からピアノを習っていれば約10年、レベルも上がり辞めるのはもったいない時期でもあります。

ピアノの習得度は人それぞれなので、どのレベルまで習えば辞めてもいいとは断言できません。
しかし、ピアノ講師経験のある筆者の意見としては、中級レベルの名曲が弾きこなせるまでは続けてほしいと考えます。

ピアノのやめどきを考える時期や理由は?

ピアノのやめどきを考える時期や理由は?

ピアノのやめどきを考える背景には、主に3つの理由が挙げられます。

  • 小学校・中学校・高校進学など生活環境の変化
  • ピアノを習っている子供の練習意欲が低下する
  • コンクールやグレードテストなどの目標達成

ここからは、一つずつ具体的に解説していきます。

小学校・中学校・高校進学など生活環境の変化

ピアノを辞めるきっかけとして最も多いのが、進学を機に生活環境が変わることです。
環境の変化によって、ピアノ教室の送迎が難しくなったり、塾通いや部活動などで経済的に厳しくなるケースもあります。

遠方の学校に進学

自宅から遠い学校に進学すると通学時間が長くなり、ピアノ教室に通う時間帯も変更を余儀なくされます。

個人教室であれば、生徒の都合を考慮してレッスン時間を柔軟に対応してもらえますが、グループレッスンや音楽教室では変更が難しいケースも。

また、学校の行き帰りだけで疲れてしまいピアノを休みがちになると、やめどきと言えるのかもしれません。

経済的な理由

私立の中学校や高校に進学すると、学費や教材費といった出費が負担になりがちです。
兄弟が多い家庭であれば、習い事の月謝だけでも大変ですよね。

さらに、塾通いや別の習い事を掛け持ちするなど、月々の出費が増えてしまうことで「ピアノのやめどきかな?」と考える方も多いようです。

新しい分野に興味を持つ

例えば、中学校に進学して吹奏楽部に入部しピアノよりも管楽器に興味を持ったり、スポーツに夢中になるなど、ピアノ以外の事に夢中になったら、やめどきと考えて良いでしょう。

環境が変われば、生徒がピアノを辞めてまでチャレンジしたいことに出会うのは珍しくはありません。
そのため、無理やりピアノを続けさせるのは避けた方が良いですね。

ピアノを習っている子供の練習意欲が低下する

ピアノに対する熱量も、やめどきを考える大きなポイントです。
ここでは、なぜピアノの練習意欲が下がるのかを解説していきます。

練習時間が確保できない

中学受験を目指す小学校高学年や中3・高3といった受験生になると、勉強を優先してピアノの練習時間が取れなくなります。
そのため、ピアノのやめどきと考える生徒や保護者が多いです。

一方、部活動に時間を取られピアノの練習が進まなくなると、ピアノを辞めるか一時的に中断するケースもあります。

いずれにしても、ピアノの練習時間が確保できなくなることでモチベーションも下がり、やめどきと感じるのです。

ピアノの先生と相性が良くない

ピアノのレッスンはマンツーマンが多いので、先生と合わなかったり指導に不安を感じると、レッスンに行きたくないと思うようになります。

その結果、ピアノ練習も面倒に感じてしまい、最終的にピアノ教室を辞める生徒も多いようです。
私自身、学生の頃一時的に習っていたピアノの先生と合わず、辞めたくなった経験があります。

ピアノの曲が難しくなってきた

ピアノを習い続けると練習する曲の難易度が上がり、レッスンでなかなか合格がもらえないことも増えてきます。

そのため、発表会やコンクールといった目標がないと、ピアノの練習意欲が低下して「やめどきかな?」と感じるようになるのです。

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コンクールやグレードテストなどの目標達成

ピアノコンクールやグレードテストなど、大きな目標を達成することはモチベーションが上がりますよね。

しかし、目標達成後に燃え尽き症候群となり「ピアノを辞めてもいいかな?」と考える生徒もいます。
コンクールに入賞して周囲の期待度が上がると、逆にやめどきと感じてしまうケースもあるのです。

ピアノを辞める時は先生や教室にいつ伝えるべき?

ピアノを辞める時は先生や教室にいつ伝えるべき?

ここからは、先生に退会を伝えるタイミングや言い方について解説していきます。

先生にピアノを辞める意思を伝えるタイミング

ピアノのやめどきだと感じたら、先生には早めに相談してみましょう。
大手の音楽教室では、退会の時期に関するルールが決められているケースもあります。

例えば、ヤマハ音楽教室のピアノコースを退会する場合は、担当講師に退会届を提出しなければなりません。
そして、毎月15日が退会や各種変更の手続きの締め切り日となっています。

一方、個人教室の先生に伝える時も、辞めたい時期の1ヶ月前には話しておきましょう。
入会希望の生徒を待たせていたり、レッスンのスケジュール調整にも影響するので、できるだけ早く伝えると先生側も助かるのです。

ピアノを辞める理由はどのように伝える?

ピアノの先生に辞める理由を伝える時は、できるだけ正直に話すと理解してもらえます。
ただし、先生の指導方針や人柄についてはオブラートに包みましょう。

どうしても言いにくい場合は、学校やお仕事の都合といった当たり障りない理由を伝えても大丈夫です。

受験や部活動を理由にピアノを辞めることは、珍しくありません。
経験豊富な先生であれば、より生徒の状況を考慮してピアノのやめどきだと理解してくれると思います。

そして、先生にピアノレッスンを辞める時は、電話やメールではなく直接お話する方が好印象です。
お子さんにピアノを習わせている場合は、レッスンに同行して直接お伝えしてみましょう。

短期間だけのレッスンや時間的に同行が難しい時は、電話やメールで丁寧に伝えてみてください。
お互いわだかまりを残さず、気持ち良く辞めることが大切ですね。

ピアノを辞めても後悔しない?

ピアノを辞めても後悔しない?

ピアノに対するモチベーションが下がる、練習が嫌いなど、一時的な感情でピアノを辞めると後悔すると思いませんか?

もし、少しでもピアノが好きという気持ちが残っていれば、辞めるのではなく一定期間お休みする方が良いと思います。

あえてピアノから離れてみると、辞めてしまうのはもったいないと感じるのです。

ピアノのやめどきと将来への影響は?

ピアノのやめどきと将来への影響は?

受験や進学・就職といった節目がピアノのやめどきと考える方も多いです。
しかし、中学や高校進学を機にピアノを辞めるのはもったいないと感じますよね。

ここでは、ピアノを続けることが将来にどう影響するのかを解説いたします。

音楽系の学校に進学

音楽高校や音楽大学のピアノ科、教育学部の音楽専攻といった、入学試験にピアノ実技が課せられる学校はたくさんあります。
一般的に、名門音大を目指す方はピアノを辞めることはないでしょう。

しかし、ピアノ以外の楽器で音大を受験する場合も、副科ピアノという課題があります。
さらに、音楽の教員免許取得や採用試験などでも、ピアノ実技が課せられることが多いです。

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ピアノが弾けると就職や資格取得に有利

幼稚園教諭・保育士・音楽療法士・ピアノ調律師など、ピアノが弾けると有利な資格試験がたくさんあります。

ピアノのレベルは音大入学ほどハードルが高くないので、一度ピアノを辞めてしまっても練習次第でクリアできます。

筆者の経験ですが、保育士の資格試験を受験する生徒さんにピアノを教えたことがあります。
小学生時代に少しだけピアノを習ったという方でしたが、見事に合格しました。

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ピアノを再開したい時はどうする?

ピアノを再開したい時はどうする?

受験や進学などで一度はピアノを辞めたけれど、時間に余裕ができて再開する方も多いです。
特に、中学受験のためにピアノを辞めた方は、入学後に再び教室へ通う傾向があります。

通っていたピアノ教室に再入会したり、新たに先生を紹介していただくなど、ピアノを再開する方法はたくさんあります。
さらに、独学でピアノを再開する大人の方も多いですね。

ピアノのやめどきを考えることも大切ですが、ピアノが好きな気持ちがあればいつでも再開して良いと思いますよ。

まとめ〜ピアノのやめどきは子供の意思を尊重しよう〜

まとめ〜ピアノのやめどきは子供の意思を尊重しよう〜

今回は、ピアノのやめどきについて解説してきました。
ピアノを辞める理由は人それぞれなので、いつがベストタイミングであるか断言はできません。

さらに「ピアノを辞めたらいつか後悔するかもしれない」と考える方も多いのではないでしょうか。

ピアノのやめどきは子どもの意思を確かめてから考えてあげてくださいね。

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