幼い頃から音楽に触れ続け、ピアノ歴は20年以上です。数年前まではピアノやクラリネットを中心に音楽活動し、入団した社会人の交響楽団では様々な場所での公演を行いました。現在は一児の母。娘にピアノを教えることが最近の楽しみです。
目次
「どんな服を着ていけば良いの?」
「ドレスコードはあるの?」
このように、これからピアノコンサートに行く方は、来ていく服を悩むことが多いことでしょう。
ピアノコンサートと聞くと敷居の高いイメージを持つ方がいますが、固く考える必要はありません。
実際に私の経験上でも、Tシャツで見にくる方もいます。
とはいえ、せっかくの機会なのでオシャレをしたい方もいることでしょう。
本記事では、ピアノコンサートに相応しい服装と、気をつけるべきポイントを分かりやすく紹介します。
TPOに合った服装でピアノコンサートを楽しく過ごしましょう。
ピアノコンサートの種類
ピアノコンサートはいくつか種類があり、コンサートの種類によって客層や雰囲気が変わってきます。
コンサートの種類によって服装を変えて、周りとの調和を考えていきましょう。
コンサートの種類は大きく分けると以下の通りです。
コンサートの種類 | 服装 |
---|---|
オーケストラやオペラの 演奏会(大ホール) |
セミフォーマル (パーティードレスやオフィスカジュアル) |
室内楽やピアノ演奏会 (小ホール) |
セミフォーマル (オフィスカジュアルまたは普段着) |
屋外コンサート、 ミュージックフェス |
カジュアル (普段着) |
アマチュアコンサート | カジュアル (普段着またはオフィスカジュアル→先生や知り合いの演奏会の場合) |
上記のように、コンサートによって服装はセミフォーマルからカジュアルまで幅広く変化します。
ただし、上記にある服装はあくまで一般的な装いです。
オーケストラの演奏会にカジュアルな服を着て行ったからといって、入場を断られることはないので安心してください。
ドレスコードが指定されていない限りは、好きな洋服を着て大丈夫ですが、ある程度のマナーは頭に入れておくといいでしょう。
女性の服装
女性は服の選択肢が多くコーデを決めるのがとても大変です。
多くの方がカジュアルすぎないか、派手すぎないかと心配する気持ちを持っています。
ファッションは個性を出すものなので一概には言えませんが、初めてのデートを想像してみると分かりやすいかもしれません。
初デートにドレスは着ていかないし、ジャージを合わせることも少ないのではないでしょうか。
とはいえ、季節によって着ていく服は色やスタイルは変わるため、具体的にどのような服を選べばいいか分からない方も多くいます。
下記で、季節別のポイントを解説します。
春のコーデ
春は色を意識したコーデがおすすめです。
春らしい印象を与えるピンクや黄緑などのアイテムを取り入れましょう。
トップスは、さらっと一枚で着れる白いブラウスを合わせ、ボトムはパステルカラーのパンツなどを合わせるとパンツスタイルでも女性らしく決まります。
スカートで合わせるときは、花柄やレースなどのワンピース一枚でも十分に季節感を演出できます。
ステージに花を添えるような気持ちで、春に花柄はぴったりなコーデです。
また、女性は基本的にヒールを履くので、色が淡くエレガントで華やかな印象を与えるエナメルなどのヒールがおすすめです。
バッグは、靴や服装に合わせて明るい色にしましょう。
爽やかな色のコーデに、黒などシックな色味を合わせるとバッグだけが浮いて見えてしまうからです。
全体の色味は爽やかで明るく、優雅でエレガントな服装を意識しましょう。
夏のコーデ
夏は涼しさを意識したコーデがおすすめです。
現在では接触冷感の服が多く出てきています。
涼しく感じるワンピースなどを選び快適に過ごしましょう。
また、タイトなスカートやトップスは汗をかくと張り付く感じがして夏には不向きなアイテムです。
しかし、夏の会場内は冷房が良く効いているため汗はひいてきますが、少し肌寒く感じる場合もあるでしょう。
夏だからといって薄着をし過ぎず、一枚上に羽織れるカーディガンなどを持参するのをおすすめします。
夏はサンダルを選ぶことが多い季節ですが、ピアノコンサートでは少しカジュアルすぎます。
靴の選び方はコンサートの種類にもよりますが、できるだけサンダルは避けてシンプルなヒールにするのが無難です。
涼しさだけでなく、きちんと感も忘れずに服選びしましょう。
秋のコーデ
秋は落ち着いた雰囲気を意識したコーデがおすすめです。
ベージュやブラウンといった秋らしい色味を選ぶと季節感がでるでしょう。
少し肌寒くなる季節ですが、会場内はまだ半袖でも大丈夫なほど暖房が効いている場合があります。
ベージュのシャツにブラックのスカートなどを合わせて、秋らしくも涼しく通気性のあるものがおすすめです。
靴の素材は、スエードのヒールなどを合わせることでトータル的に秋を感じさせるコーデが完成します。
季節感のある服装にすることで周りと調和が取れることでしょう。
冬のコーデ
冬は厚着し過ぎないことを意識したコーデがおすすめです。
場所によってですが、会場内は冬も涼しく設定されている場合があります。
ニットや厚手の服は暑くなるかもしれないので、普段より薄着で大丈夫です。
また、暑いと感じた時に簡単に脱ぎ着できるよう、ボレロなどの羽織ものを一枚用意しましょう。
コートなどの上着は、物を預かってくれるクロークを利用することでかさばらず、周りに迷惑をかけることもありません。
ただし、小さな会場ではクロークがない場合もあるため注意が必要です。
男性の服装
男性の服装も、基本的にカジュアル過ぎなければ深く考える必要はありません。
カジュアルになり過ぎない服装とは、スーツやジャケットを取り入れたきちんとしたスタイルで、フォーマルな雰囲気に合ったコーデを指します。
どのようなアイテムが適しているか、下記で具体的に見ていきましょう。
春のコーデ
春は爽やかさを意識したコーデがおすすめです。
春にスーツで行く場合は、ライトグレーやライトベージュなどの明るい色を選びましょう。
この時、シャツの色も爽やかさをイメージして合わせると春の季節にマッチします。
ジャケットで合わせる場合は、チェック柄など遊び心をプラスするとオシャレに決まるでしょう。
さらに爽やかさをアップするために、パンツをロールアップするなど、くるぶしを見せることで涼しげな印象を与えられます。
春から夏にかけて使える方法なので実践してみましょう。
夏のコーデ
夏はフォーマルをさらに意識したコーデにしましょう。
夏は薄着になることが多いですが、ピアノコンサートでは暑いからといってTシャツにするのは少しカジュアルすぎます。
それでもインナーをTシャツにする場合は、上に薄手のジャケットを羽織りましょう。
ジャケットは、きちんと感を演出するために襟付きを選ぶようにしてください。
そうすることでTシャツでも程よい抜け感を出すことができるでしょう。
会場によりますが、冷房が効いていて夏でも肌寒いと感じることがあるため、ジャケットを着ていても周りから浮いてしまう心配はありません。
また接触冷感の布地を選ぶと、暑がりな方も快適に過ごせるでしょう。
秋のコーデ
秋は小物使いを意識したコーデがおすすめです。
秋を意識した男性のフォーマルな衣装は、ブラウンのスーツなど大人っぽく少し渋さがあるコーデになりがちです。
もちろん素敵ですが、小物を少し変えるだけで周りとの差が出ます。
きっちりとしたスーツで行くなら靴は革靴ではなく、スニーカーを履いてカジュアルダウンするのもおすすめです。
スニーカーだからといって入場を断られることはないので気にしないでください。
もう少しきっちりしたい場合は、ローファーを選ぶとフォーマルさは残しつつも堅くなりすぎないためおすすめです。
さらに秋らしいスウェードなど、素材にも意識するとオシャレ度がアップします。
また、男性は腕時計をする方が多いかと思いますが2つ注意点があります。
1つはきらきらと光る派手なものはつけないことです。
2つ目に、電子時計などの音のなるものには気をつけること。
どちらも演奏者の邪魔になることを防ぐために、重要な点なので頭に入れておきましょう。
マンネリ化しがちなスーツコーデも小物使いでピアノコンサートを楽しく過ごせます。
冬のコーデ
冬は大人の雰囲気を意識したコーデがおすすめです。
冬は明るい色より、落ち着いたネイビーやブラックなどが季節に合っています。
ブラックのスーツにホワイトのワイシャツは、いかにも仕事帰りといった印象が強いです。
柄ありのスーツやチェックのシャツを取り入れると、程よく抜け感がありオシャレに決まるでしょう。
また、冬というとニットを着る方が多いですが、会場内では少し暑いと感じる可能性があります。
シャツ以外のポロシャツや薄手のタートルネックなどを合わせても良いかもしれません。
コートは女性同様、クロークに預けておくと邪魔にならず、スムーズに席につけます。
会場にクロークが用意されていたら利用しましょう。
子供の服装
子供のピアノコンサートに行く場合の服装は、ドレスコードがない限り自由です。
どのような服でも入場を断られることはありませんが、せっかくのコンサートなのでオシャレをすることで子供の気持ちも高まるでしょう。
以下で季節別にコーデの紹介をするので参考にしてみてください。
春〜夏のコーデ
春から夏は、過ごしやすさを意識したコーデがおすすめです。
子供にとってピアノコンサートは、長いと感じて飽きてしまう子がいるかと思います。
あまり窮屈な服装は避けてあげるのが無難です。
とくに春や夏は汗をかきやすいため、薄手生地を選ぶのをおすすめします。
女の子はワンピース、男の子はシャツに長ズボンを合わせて、いつもより少しきれいめなコーデを意識しましょう。
秋〜冬のコーデ
秋から冬は、着込み過ぎないように意識したコーデがおすすめです。
冬だからといってたくさん着せてしまうと、温かい会場内では汗をかいて落ち着きをなくしてしまう可能性があります。
女の子は半袖のワンピースに羽織るものを一枚用意するくらい薄着でも大丈夫でしょう。
男の子は、ジャケットがなければセーターを合わせて蝶ネクタイなどでびしっと決めてあげると良いかもしれません。
ピアノコンサートで気をつけるポイント
基本的にピアノコンサートでは何を着ても大丈夫です。
ドレスコードが指定される場合もありますが、日本ではほとんどないため好きな服を着ていきましょう。
とはいえ、気をつけるポイントはいくつかあるので最低限のマナーについて理解が必要です。
以下で詳しく解説します。
派手過ぎない服装にする
ピアノコンサートはもちろん演奏者が主役です。
派手な色やきらきらしたドレスなど、演奏者よりも目立つような服装は避けましょう。
演奏者はきらびやかなドレスで舞台に上がることが多い為、派手過ぎずカジュアルにもなり過ぎない服装が望ましいです。
色は黒やネイビーなど落ち着いた色を選び、客席で悪目立ちしないような調和の取れた服装を意識しましょう。
音のしない服装にする
会場内は基本的に静寂で人の咳払いも良く聞こえてしまうため、音のしない服装を選ぶことは一番注意してほしい点です。
女性のアクセサリーや鍵の付いたチェーンなど、音が出るものは演奏の邪魔になってしまいます。
また、雨が降った日の傘にも注意が必要です。
大きな会場であればクロークで預かってくれますが、そうでない場合は席まで持ってこなければなりません。
その際の注意点として、傘を立てかけて置かないようにしましょう。
演奏中にパタンと倒れて音が響き渡るのを防ぐ為です。
外に傘立てがあれば利用し、なければ席に倒しておいて置くなど工夫をしてみてください。
基本的に薄着にする
ピアノコンサートに限らず、会場内は空調がよく効いているため薄着になれる服装をおすすめします。
夏は寒いと感じる方もいるほどなので、薄手のカーディガンなど羽織れるものを一枚用意していきましょう。
また、冬は暖房が効いているため一枚脱いでも構わない服装がおすすめです。
長袖でも暖かいと感じる場合があるかもしれません。
寒がりな方でなければ、半袖か七部袖くらい薄着にしても寒くはないでしょう。
香水などの匂いに気をつける
会場内ではニオイにも気をつける必要があります。
お気に入りの香水だとしても、つけ過ぎたり周りにとっては嫌な匂いかもしれません。
ピアノコンサートは、休憩を挟みながら二時間以上も密な状態が続きます。
体臭や香水など、観客席で迷惑にならないように注意しましょう。
まとめ
ピアノコンサートでは、ドレスコードがない場合はどんな服を着ようと、ある程度は自由です。
しかし、コンサートによって会場の雰囲気が変わる為、来場者との調和の取れた服装を心がけることが大切になってきます。
悪目立ちしない為に相応しい服装や、選ぶときの注意点などを理解したうえで会場へ向かいましょう。
また、会場内の空調などにも考慮するなど注意点を意識して、マナーを守った服装を意識してください。
相応しい服装で楽しくピアノコンサートを過ごしましょう。