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【初級〜上級】ピアノ発表会で聴き映えする人気曲30選!ポップス/クラシック

Written by
2023.10.30
syotata
【執筆・監修】syotata

ピアノ歴20年以上のWEBライターです。コンクールや受験、さらにピアノ指導経験を活かした記事作成を行っています。

目次

  1. 初級・中級・上級ってどんなレベル?
  2. 【初級編】発表会映えする曲を10曲ご紹介
  3. タランテラ~プロコフィエフ~
  4. 貴婦人の乗馬~ブルグミュラー~
  5. エチュード~ハチャトゥリアン~
  6. ポロネーズト短調~ショパン~
  7. やさしい変奏曲トッカータ~カバレフスキー~
  8. ワルツ・エチュード~ギロック~
  9. ガヴォット~グルリット~
  10. 真夜中の火祭り~平吉毅州~
  11. さんぽ~久石譲~
  12. パプリカ~Foorin~
  13. 女の子に人気の曲
  14. 「お菓子の世界」よりバームクーヘン~湯山昭~
  15. 「こどものためのアルバム」より森の妖精~ギロック~
  16. Let・It・Go~アナと雪の女王より~
  17. 【中級編】発表会映えする曲を10曲ご紹介
  18. トロルドハウゲンの婚礼の日~グリーグ~
  19. 組曲第5番ホ長調「調子のよい鍛冶屋」~ヘンデル~
  20. 無言歌集より「プレスト・アジタート」~メンデルスゾーン~
  21. トッカータ~宍戸睦郎~
  22. ピアノソナタ第5番ハ短調より第3楽章~ベートーヴェン~
  23. パガニーニの主題による変奏曲~ベルコヴィッチ~
  24. YELL~いきものがかり~
  25. Part Of Your World~リトルマーメイドより~
  26. Lemon~米津玄師~
  27. いつも何度でも~千と千尋の神隠しより~
  28. 【上級編】発表会映えする曲を10曲ご紹介
  29. ロンド・カプリチオーソ~メンデルスゾーン~
  30. 2つのラプソディより第1番ロ短調Op.79-1~ブラームス~
  31. 即興的ワルツ~リスト~
  32. 「ピアノのために」よりトッカータ~ドビュッシー~
  33. 前奏曲嬰ト短調Op.32-12~ラフマニノフ~
  34. 即興曲第1番変イ長調Op.29~ショパン~
  35. トッカータ~ハチャトゥリアン~
  36. 紅蓮華~LiSA~
  37. 栄光の架橋~ゆず~
  38. 前前前世~RADWIMPS~
  39. 失敗しない!発表会の曲選びのコツ◎
  40. 発表会の曲はいつまでに決める?
  41. 曲選びのポイントは?
  42. 自分の好きなジャンルや曲をピックアップ
  43. レベルに合った無理のない選曲
  44. 長期間取り組める曲
  45. 有名な曲よりも少しマイナーな曲を選ぶ
  46. まとめ

ピアノ発表会は、日頃の練習の成果を発揮する場であり、一生の思い出にも残る一大イベントです。 聴き映えする華やかな曲や感動する曲など、選曲のポイントも重要ですよね。

さらに、クラシック曲だけではなくポップスやアニメのテーマ曲など幅広いジャンルの曲を演奏すると、発表会がより盛り上がると思います。 とはいえ、聴き映えする曲といっても無数にあるので、簡単には選べないですよね。

そこで今回の記事では、初級・中級・上級ごとにピアノ発表会で聴き映えする人気の曲を、私自身の経験も交えながらご紹介します。

初級・中級・上級ってどんなレベル?

レッスン

まずは、ピアノ学習において初級・中級・上級がどのようなレベルなのかをまとめてみました。
初級は、ピアノのお稽古を始めて、譜読みや両手で弾く練習の初期の段階。
中級は、ピアノの基本的な弾き方を覚え、様々なスタイルの楽譜を読むことができる段階。
上級は、スケールやアルペジオといったピアノの基礎をマスターした上で、さらに、重音奏法や同音連打などの高難度のテクニックを習得している段階が目安です。

また、以下にバイエルやツェルニーといったピアノ教本を例に基準を挙げていますので、参考にしてみてください。

初級
  • バイエル
  • トンプソン
  • ブルグミュラー25の練習曲
  • ツェルニー100番練習曲
  • ソナチネアルバム
中級
  • ブルグミュラー18の練習曲
  • ツェルニー30・40番練習曲
  • バッハ(インベンションとシンフォニア)
  • ソナタアルバム
上級
  • ツェルニー50・60番練習曲
  • モシュコフスキー15の練習曲
  • ショパンのエチュード
  • バッハ(平均律クラヴィーア曲集)

【初級編】発表会映えする曲を10曲ご紹介

初級編

ここからは、ピアノ発表会で聴き映えする初級の曲を10曲、クラシックとポップス、アニメからピックアップしました。

幼児から小学校低学年を想定した小品ですが、大人の初心者の方にもおすすめです。

タランテラ~プロコフィエフ~

イタリア発祥の舞曲「タランテラ」のリズミカルで疾走感のあるピアノ曲。 寂しげな第1主題と明るい雰囲気の中間部の対比や躍動感のある曲調が、発表会でも聴き映えすると人気が高いです。

貴婦人の乗馬~ブルグミュラー~

ブルグミュラー25の練習曲の集大成となる「貴婦人の乗馬」は、発表会でも聴き映えする魅力的な曲です。 冒頭の軽快な和音やユニゾンの音階、中間部の優しいメロディなど、テクニックと表現力が活かせる曲ですね。

エチュード~ハチャトゥリアン~

独特なハーモニーやリズムが特徴的なハチャトゥリアンの小品。 テンポを安定させつつ、リズミカルで半音階的にすすむメロディを歌わせることが難しい曲ですが、発表会にもぴったりでおすすめです。

ポロネーズト短調~ショパン~

ピアノの詩人と呼ばれるショパンが、わずか7歳で作曲したポロネーズト短調。 ポロネーズ独特のリズムにのせて、もの寂しさを感じるメロディが歌われます。 表現力やメロディの歌い方など、音楽性にも優れた曲と言えます。

やさしい変奏曲トッカータ~カバレフスキー~

子どものための小品を数多く残しているカバレフスキーの変奏曲トッカータは、軽快なスタッカートのテーマをもとにさまざまな曲調に展開する楽しい曲です。 明るい部分と暗めの雰囲気を弾き分けたり、各セクションごとの練習など、小品ながらやや難しい曲になっています。

ワルツ・エチュード~ギロック~

ロマン派音楽の要素が強いワルツ・エチュードは、3拍子のリズムにのせて歌われる高音のキラキラした音色が魅力的。 発表会やコンクールでも演奏されることが多く、聴き映えする曲と言えますね。

ガヴォット~グルリット~

組曲「こども音楽会」の第9番。 バロック時代の舞曲が由来となっているガヴォットは、2拍子で軽快なリズムが特徴です。 比較的弾きやすい曲なので「初めてのピアノ発表会で弾いた!」という生徒さんも多いですね。

真夜中の火祭り~平吉毅州~

子どものためのピアノ曲集「虹のリズム」に収録されている曲。 緊張感のある旋律やリズミカルで近代的な曲調が、かっこよくて聴き映えすると発表会でも選ばれることが多いです。

さんぽ~久石譲~

スタジオ・ジブリの大人気作品「となりのトトロ」でおなじみの楽曲です。 思わず口ずさみたくなるメロディや聞き心地がよいリズムなど、ピアノで弾いても楽しくなる発表会におすすめの1曲。

パプリカ~Foorin~

小中学生の音楽ユニット「Foorin」が歌って話題になった楽曲ですね。 ピアノソロ曲にアレンジされた楽譜もあり、初級でも弾きやすいと思います。 有名なサビ部分は、一緒に歌いたくなるように楽しく弾けると良いですね。

女の子に人気の曲

ピアノを習っている小学生の女の子は、タイトルが魅力的な曲を好む傾向があります。 曲のイメージが浮かぶのはもちろん、発表会本番で着るドレス選びにも役立ちます。

「お菓子の世界」よりバームクーヘン~湯山昭~

お菓子の名前がタイトルになっている組曲の第2番が、バームクーヘンです。 優しく包み込むようなメロディと軽快な旋律の対話が楽しい曲。

演奏時間2分ほどの小品ですが、情景がイメージしやすく女の子が好む楽曲と言えます。

「こどものためのアルバム」より森の妖精~ギロック~

可愛らしい妖精が、森の中を軽快に飛び回る情景が浮かぶ曲です。 初級向けの小品なので、小学校低学年の女の子におすすめしたい楽曲。

Let・It・Go~アナと雪の女王より~

大人気ディズニーアニメ映画「アナと雪の女王」で使われ、いろいろなアーティストがカバーしている楽曲ですね。 ピアノソロ曲として、初級から中級向けにアレンジされているので、発表会で演奏されることも多いです。

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【中級編】発表会映えする曲を10曲ご紹介

中級編

ここからは、中級レベルのピアノ曲を10曲ご紹介します。 アップテンポで聴き映えする曲やメロディが美しい曲などをピックアップしました。

トロルドハウゲンの婚礼の日~グリーグ~

北欧の作曲家・グリーグの叙情小品集第8巻に収録されている曲です。 ペダリングや独特のアクセント、アルペジオなど、技巧的にも難しい曲ですが、発表会におすすめ。

組曲第5番ホ長調「調子のよい鍛冶屋」~ヘンデル~

バロック音楽を代表する作曲家・ヘンデルの代表曲です。 テーマと4つの変奏曲で構成され、16分音符の3連符やスケールなどが左右交互に現れます。 次第に盛り上がる曲調で、聴き映えする楽曲と言えます。

無言歌集より「プレスト・アジタート」~メンデルスゾーン~

タイトルのプレスト・アジタートは、「極めて急速に」という速度を指示する言葉でもあります。 16分音符のアルペジオにのせて歌われるメロディ、和音進行など、速いテンポの中で表現することが難しい曲です。

トッカータ~宍戸睦郎~

ピアノソナタ第2番の第4楽章。 トッカータ特有のトレモロ奏法や連打、中間部のノスタルジックな旋律など、フィナーレに向かって盛り上がる曲となっています。

ピアノソナタ第5番ハ短調より第3楽章~ベートーヴェン~

ベートーヴェンのピアノソナタの中では規模が小さいですが、躍動感があり華やかな曲です。 短い曲ながら魅力的で、発表会でも聴き映えすると思いますよ。

パガニーニの主題による変奏曲~ベルコヴィッチ~

ヴァイオリニスト・パガニーニの有名なテーマをもとに作られた変奏曲。 多くの作曲家がパガニーニ変奏曲を残していますが、ベルコヴィッチは比較的弾きやすい作品です。 そのため、発表会の曲として選ばれることも多いですね。

YELL~いきものがかり~

NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲としても有名な曲です。 切ないメロディが印象的で、ピアノで弾いてもきれいなので発表会にもおすすめ。

Part Of Your World~リトルマーメイドより~

ディズニー「リトルマーメイド」のテーマ曲。 作品の世界観や情景描写が美しく、ピアノのキラキラした音色が魅力的な楽曲です。

Lemon~米津玄師~

シンガーソングライター・米津玄師さんの曲で、ドラマ「アンナチュラル」の主題歌。 中級レベルにアレンジされたピアノ曲は原曲に忠実で、メロディラインをしっかり歌うと魅力的な演奏になります。

いつも何度でも~千と千尋の神隠しより~

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲ですね。 心地よい3拍子のリズムと親しみやすいメロディで、発表会の曲としてもおすすめしたい1曲。

【上級編】発表会映えする曲を10曲ご紹介

上級編

最後は、上級レベルのピアノ曲を10曲ご紹介します。 発表会のプログラムでは終盤に入ることが多い、華やかで聴き映えする曲をピックアップしました。

ロンド・カプリチオーソ~メンデルスゾーン~

アンダンテで穏やかに始まる序奏から、洗練された技巧で展開するロンド形式の楽曲です。 華麗なパッセージやアルペジオなどテクニカルな部分も多く、発表会でも聴き映えする人気曲となっています。

2つのラプソディより第1番ロ短調Op.79-1~ブラームス~

アジタートと表記される第1番は、力強い導入部や音の跳躍、繊細なメロディなどさまざまな魅力が詰まった曲。 中間部のロ長調で聴かせる旋律も美しく、対照的な雰囲気も聴かせどころの一つです。

即興的ワルツ~リスト~

難解な曲が多いリストの作品の中で、比較的弾きやすく発表会にもぴったりの曲。 リスト特有の超絶技巧も控えめで、ワルツのリズムにのせて歌われる可憐なメロディが魅力的です。

「ピアノのために」よりトッカータ~ドビュッシー~

組曲「ピアノのために」の第3曲トッカータ。 疾走感のある曲調と古典的な構成が特徴で、華麗な指さばきや神秘的なハーモニーが魅力的な曲です。

前奏曲嬰ト短調Op.32-12~ラフマニノフ~

ピアニストとしても優秀だったラフマニノフの名曲で、細かい分散和音の中から聴こえるドラマチックなメロディが美しい曲。 また、鐘や鈴の音からインスピレーションを得て作られたと言われ、ラフマニノフの繊細さが際立つ名曲です。

即興曲第1番変イ長調Op.29~ショパン~

ショパンといえば「幻想即興曲」が有名ですが、第1番も華やかで発表会におすすめしたい1曲です。 軽やかで時には切なく歌われる旋律が、ショパンらしく魅力的。

トッカータ~ハチャトゥリアン~

演奏時間5分未満の小品でありながら、技巧的でドラマチックな曲。 テンポ感を保ちつつ、連打でリズムが崩れないように弾くのが難しいですが、発表会では聴き映えするかっこいい楽曲です。

紅蓮華~LiSA~

大人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌。 原曲に忠実にアレンジされたピアノソロ曲は、疾走感のあるテンポにのせて華やかなメロディが聴き応え抜群です。

栄光の架橋~ゆず~

幅広い世代で人気のアーティスト・ゆずの代表曲ですね。 優しく語りかけるようなメロディが印象的で、ピアノの発表会では最後に聴くとより感動的。

前前前世~RADWIMPS~

大ヒット映画「君の名は」の主題歌です。 アップテンポで華やかなピアノアレンジは原曲に忠実で、発表会でも聴き映えすると思いますよ。

失敗しない!発表会の曲選びのコツ◎

発表会の曲選びのコツ

発表会本番で失敗しないで演奏をするために、曲選びはとても重要ですね。 また、通常のレッスン曲よりも長期間練習するので、飽きずに取り組める曲が理想的。

ここでは、ピアノ発表会の曲選びのポイントを解説していきます。

発表会の曲はいつまでに決める?

ピアノ発表会は、1年または2年に1回が一般的です。 選曲する時期は、曲の規模や難易度にもよりますが、遅くても半年前には決めておきたいところ。 すぐに決まらない時は、最初に候補曲を選び、少しずつ練習を進めながら自分にぴったりだと感じた曲を見つけると良いでしょう。

さらに、上級の難しい曲を選ぶ場合は、1年前から練習を始めるケースも珍しくはありません。 また、練習時間の確保が難しい社会人や学生さんは、早めに曲を決めてコツコツ取り組めると良いですね。

曲選びのポイントは?

ピアノ発表会の曲選びのポイントは、主に4つ挙げられます。

  • 自分の好きなジャンルや曲をピックアップ
  • レベルに合った無理のない選曲
  • 長期間取り組める曲
  • 有名な曲よりも少しマイナーな曲を選ぶ

では、具体的に解説していきますね。

自分の好きなジャンルや曲をピックアップ

最も大切なのは、自分が好きだと思う曲を選ぶことです。 もちろん、クラシックに限らずポップスやアニメ、映画音楽など好みのジャンルから選んでみましょう。

演奏者が楽しそうに弾いていると、聴いている側も嬉しくなったり音楽に入り込めて心地よく感じます。

レベルに合った無理のない選曲

ピアノ発表会では、少し難しい曲にチャレンジしたくなりますよね。 とても良いことですが、実力以上の難曲を選んだ結果、練習のモチベーションが下がり心が折れてしまうこともあります。

そのため、技術的に難しすぎる曲や演奏時間が長い大曲を選ぶ場合は、先生に相談して慎重に決めましょう。

長期間取り組める曲

普段のピアノレッスンで習う曲よりも長期間練習することになるため、飽きずに取り組める曲を選ぶと良いですね。 さらに、発表会本番に向けて計画を立てて練習を重ね、仕上げや弾き込みなど余裕をもって当日を迎えることが理想的です。

有名な曲よりも少しマイナーな曲を選ぶ

ピアノの発表会は、課題曲が決められているコンクールとは異なり、自分が弾きたい曲を披露する場です。 一方で、自由に選べることで他の生徒さんと同じ曲になってしまうケースもあります。

そこで、演奏される機会が少ないけれど、かっこよくて聴き映えするマイナーな曲を選ぶと印象に残りやすいです。

【例】シベリウス「樅の木」
グリーグ「ピアノソナタ」
ベートーヴェン「幻想曲」

まとめ

まとめ ピアノ

今回は、ピアノ発表会で聴き映えする曲を、初級・中級・上級に分けてご紹介してきました。 生徒さんのレベルや目標に応じて、楽しみながら弾ける曲が理想的です。

一生の思い出に残るピアノの発表会には、自分らしくのびのびと演奏できる曲を選んでみましょう。

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