【執筆・監修】かしま あづみ

クラシックピアノをこよなく愛するフリーライター。子どものころピアノを習うも挫折。それでもピアノへの愛着は捨てられず、ピアノ曲を聞いたりコーラスを通してピアノと関わっています。一人でも楽しめるだけでなく、オーケストラの代役にもなるピアノの魅力を、記事を通し伝えたいと奮闘中。

使わなくなったピアノは家にありませんか？ 弾く人がいなくなった、引越し先に持っていけないなど今後使う予定がないのなら、早めに売却をするのがおすすめです。
ピアノは使う人がいないと、どんどん劣化します。
劣化してからのピアノは価値が下がるだけでなく、引き取り手もなく処分することになってしまいます。
ピアノは大きな楽器だけに処分費用もかさみますが、買取なら費用もかからずお金にすることも可能です。
とはいえ、すでに30年以上経ってしまったピアノでも買取が可能なのか不安になりますよね。
私の実家のピアノも40年近くになります。
今さら買取してくれるのだろうか、処分の費用はどうなるのかなど不安でしたが、古くても買取可能な業者がいることが分かって安心しました。

今回は、年式やメーカーによって買取相場にどのような違いが出てくるのか。おすすめの買取業者も紹介しますので、ぜひ買取を検討する際の参考になさってくださいね。

【メーカー別】ピアノの買取相場を調査！

使わなくなってしまったピアノ。早めに売却すれば、処分費用がかかりません。 とはいえ、古いピアノは買取可能なのか、いくらになるのかなど不安がありますよね。

ピアノの買取相場は、年式が新しいものほど高く買い取られますが、その他にも条件次第によって高価買取が可能です。

ヤマハ、カワイ、スタンウェイ＆サンズ（STEINWAY＆SONS）などの有名メーカーのピアノや人気のモデルは高価買取されやすい傾向にあります。

型番と製造番号の確認のしかたは？

まずは、お手元のピアノのメーカーや型番を調べてみることから始めましょう。 買取業者に依頼するにしても、この型番や製造番号が必要です。

型番と製造番号の調べ方は以下のとおりです。

参照元：ピアノの機種名（型番）、製造番号の調べ方｜買取査定時の必須項目

ピアノの種類による買取相場

それではグランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノのそれぞれの買取相場をみていきましょう。

メーカー・年式に関わらず、一般的な買取額の相場は以下のとおりです。

同じ種類のピアノであっても買取価格に幅がある理由は次のとおりです。

• ピアノの状態（故障、キズなどの有無）
• ピアノのメーカー
• ピアノの年式

あたりまえですが、新しいものほど高く買い取られますので、早めに検討されるのがおすすめです。

グランドピアノ

グランドピアノのメーカー別の買取相場をみてみましょう。 型番や年式によって、多少の上下はありますが、ヤマハとカワイのグランドピアノの買取相場は以下のとおりです。

スタンウェイ＆サンズ（STEINWAY＆SONS）の買取相場は150～500万円と高額です。

こちらもピアノの状態によって幅はありますが、世界の一流メーカーであるだけに買取価格も高価ですね。

アップライトピアノ

ご家庭にあるピアノとしてスタンダードといってもいいアップライトピアノ。 アップライトピアノの買取相場をメーカー別にみていきましょう。

参照元：【ヤマハ製】中古アップライトピアノの買取相場 - ピアノ買取センター

参照元： カワイのアップライトピアノの買取相場を調査 【カワイ製】中古アップライトピアノの買取相場

カワイが1950年代に製造したK35とK48は歴史的価値があるため、普通なら処分となる年式ですが、値段がつく可能性があります。

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電子ピアノ

電子ピアノも多くの種類がありますが、ここでは、ヤマハ、ローランドの買取相場についてまとめました。

ヤマハ電子ピアノ

美しい音色のヤマハ電子ピアノ。 耐久性に優れ、鍵盤のタッチのバリエーションも選べる電子ピアノを製造しています。

参照元：[2023年]電子ピアノ買取おすすめ業者8選！売るならどこがいい？買取相場や高く売るコツも！

Roland電子ピアノ

電子ピアノでありながら、グランドピアノのような弾き心地を感じられるRolandの電子ピアノ。
各機種の買取相場は次のようになっています。

参照元：【2022年最新】ローランド 電子ピアノの買取相場は？無料引き取り先でおすすめは？

年式ごと（10、20、30、40年前）のピアノ種別相場価格

メーカーに関わらず、年式による買取相場についてそれぞれのピアノの種類ごとにまとめてみました。

グランドピアノの買取相場

グランドピアノの買取相場は以下のとおりです。
40年前でも、買取される可能性があります。

アップライトピアノの買取相場

アップライトピアノの買取相場は以下のとおりです。
古いからといってあきらめずに査定してもらう価値はありそうですね。

参照元：ピアノの買取おすすめ業者8選！売るならどこ？買取相場や高く売るコツも

電子ピアノの買取相場

電子ピアノの大まかな買取相場は1,000～30,000円と幅があります。
人気の型番のものはかなりの高額になることもあります。
電子ピアノも型番や製造年などを確認しておきましょう。
電子ピアノの型番は、ピアノの後ろや鍵盤の下などに貼られているシールに記載されています。
シールの「MODEL」の欄に書かれている英数字などが型番にあたります。
年式は西暦の下2桁で記載されている場合が多いです。

電子ピアノの買取相場は中古販売価格がわかれば、下の計算式にあてはめて買取相場の把握が可能です。

お手元の電子ピアノの中古販売価格×0.2～0.4＝買取価格

ただし、年式によって係数が変わってきますので、以下の表を参考に計算してみてください。

買取相場を把握しておくと、買取業者が適正な査定をしているのかの目安になりますので、確認しましょう。

参照元：電子ピアノの買取相場を調べる方法と高値で売るテクニック

古いピアノは買い取り可能？

ピアノの買取が可能な年数は30年といわれています。
一般家庭で使われているピアノは、製造から30年以上経ってしまうと、買取できない場合がでてきます。
では、古いピアノでも買取できるピアノの条件とはなんでしょうか。

30年以上経っていても買取可能なピアノは次のとおりです。

• 記念モデルのピアノ
• 限定モデルのピアノ

場合によってはプレミアがつく可能性もあります。

しかし、特別なピアノでなくても買取業者によっては買取が可能です。

理由は2つ

• 海外に販路がある
• 分解してパーツごとに再利用する

このような業者は、状態がよければ幅広く買取をしています。
値段がつかなくても無料引取や運送費の負担のみで済むなど、処分費用と比べて安くなるかもしれません。
買取業者のサイトで確認したり、気軽に無料査定を受けたりすれば、思いがけなく簡単にピアノを手放せるかもしれません。
ただし、以下の状態のピアノは買取できないので、処分を考えましょう。

• 地震や水害などで被災したピアノ
• ネズミや虫害の有るピアノ

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ピアノを売る前に注意したいことは？

ピアノを売るには準備が必要です。

1. 確認しておくポイント
2. 査定基準

確認しておくポイント3つ

ピアノを売る際に確認するポイントは次の3つです。

1. 搬出経路
2. 連絡手段が整っているか
3. 入金までの期間、受取方法

ピアノの置いてある場所が2階だったり、廊下がせまいなど搬出経路に問題がある場合、搬出費用がかかる場合がありますので、事前査定の際に伝えておくと当日あわてずに済みます。
搬出経路を正しく伝えないと、当日引き取り不可になったり、査定額から搬出費用を差し引かれるなどのトラブルになってしまいます。

連絡がとりやすい業者かどうかの確認もしておきましょう。
連絡がとりやすい業者なら急な日程の変更などの相談もできます。
さらに、メールやLINEなど時間を選ばずに確実な連絡手段があると忙しくても連絡できる安心感があります。

事前に、入金方法や入金までの期間も確認しておきましょう。当日のキャンセル料無料かどうかも事前に確認しておくと安心です。

査定基準

ピアノの査定基準を知っておくと、業者の査定が適正かどうかもわかります。

事前査定前にはこの7つの情報を確認して整理しておきましょう。
ピアノの製造番号は、グランドピアノは屋根を開けて譜面台を除きフレームの中央もしくは右下側、アップライトピアノは蓋を開けてフレームの中央もしくは右上に刻印があります。
電子ピアノは背面、鍵盤下に貼られているシールに型番や製造年月日が記載されています。
業者によっては取り扱えないメーカーもありますので、メーカー名も確認が必要です。

失敗しない買取業者の選び方

長く愛用してきたピアノであるだけに、適正な価格で査定してほしいですよね。
しかし、買取業者は慎重に選ばないと思わぬトラブルに巻き込まれます。
買取際のトラブルの例としては次のようなことが考えられます。

トラブルに巻き込まれて、大切にしてきたピアノとの別れが悲しいものとならないようにしたいですよね。

トラブルを防いで失敗しない買取業者の選び方は次のとおりです。

• 買取可能なメーカー、タイプのピアノかどうかを確認する
• 複数の業者に事前査定を依頼する
• 無料査定、キャンセル料が無料

買取業者によっては、アコースティックピアノのみの取り扱いだったり、電子ピアノのみ、メーカー限定などの条件がありますので注意しましょう。
無料査定であることや、当日査定額が下がってしまい納得できない場合のキャンセル料が無料かどうかも確認しておくと安心です。

優良な業者を見分けるポイントは他にもあります。

• 対応が丁寧
• レスポンスが早い
• 説明がわかりやすい

ピアノの査定は必ず複数の業者に依頼して、お手元のピアノの買取相場を把握しておきましょう。

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おすすめピアノ買取業者ランキング10選

それでは、ピアノの買取で悲しい思いをしないために、口コミからおすすめのピアノ買取業者10社をランキング形式でご紹介します！

買取業者が決まったらピアノを売る際は、身分証明書が必要になりますので準備しておきましょう。

1位　ピアノの買取屋さん

公式URL：ピアノの買取屋さん

壊れてしまったピアノや付属品が揃っていないピアノでも買取可能なピアノの買取屋さん。
丁寧な修理や分解清掃、パーツ分けによって幅広い買取を可能にしています。

2位　ユニオン楽器ピアノパワーセンター

公式URL：ユニオン楽器ピアノパワーセンター

プロの査定士による適正な査定ができる、ピアノパワーセンター。 コスト削減により、高価買取を可能にしています。

3位　グランドギャラリー

公式URL：グランドギャラリー

グランドギャラリーは、ピアノを100%再活用しているので、メーカーや年式に関わらず幅広い買取が可能です。

4位　タケモトピアノ

公式URL：タケモトピアノ

タケモトピアノは、国内1位のピアノ買取実績のある業者です。 ピアノを修理して国内外へ販売するため、多少の傷や汚れがあっても買取されます。

5位　ヤマハピアノサービス

公式URL：ヤマハピアノサービス

あなたのピアノがヤマハピアノであれば、ヤマハピアノサービスがおすすめです。 多少の傷があったり年式が古くても買取や引取をしてくれます。
ヤマハの子会社なので、安心感があります。
丁寧な対応もおすすめポイントです。

電子ピアノには対応していないので注意が必要です。

6位　ピアノワン

公式URL：ピアノワン

広告費削減と相場を熟知していることで、高価買取を実現しています。
ホームページ内に買取額の目安を公開しているので、査定前に確認しておくと便利です。

7位　三木楽器

公式URL：三木楽器

西日本を中心にピアノの買取をしている買取業者です。電子ピアノの取り扱いはありません。

対象エリアが限られるので確認しましょう。

8位　東洋ピアノ

公式URL：東洋ピアノ

70年続く東洋ピアノ。 買取したピアノは修理再生して販売しています。
査定額を契約書に明記して発行する、丁寧な対応は安心感があります。

9位　伸和ピアノ

公式URL：伸和ピアノ

トラブル、クレーム0を誇る伸和ピアノ。
ホームページ内に査定基準価格があるので、確認してから依頼できます。

10位　富士楽器

公式URL：富士楽器

中古ピアノの買取と販売をしている富士楽器。 国内外に販路を持っています。

一括査定で買取業者選びを簡単に！

ピアノの買取業者はたくさんありますが、複数の業者を選んで見積もりをとるのは大変な手間がかかります。 そこで、一括見積もりサイトで数社から見積もりをとるという方法が便利です。
一括見積を利用するメリットをあげてみましょう。

複数の業者に査定をしてもらうことは、買取業者選びには欠かせません。 しかし、査定を依頼する度にピアノの情報や住所・氏名などを入力する必要がありますので、手間がかかります。
一括見積はその手間が省けて便利です。
忙しくてなかなか時間のない方でも一括見積なら手軽に業者を選べます。

高く買取してもらうコツ3つ

ピアノの査定額を少しでも高く買い取ってもらうには3つのコツがあります。

1. きれいにする
2. 付属品を揃えておく
3. 複数の業者に査定してもらう

査定前にはピアノを磨いておくのがおすすめです。
きれいにしておくことで、あなたのピアノそのもののよさが伝わりやすくなります。
専用のクリーナーなどを使って汚れや指紋を拭き取るとよいでしょう。

また、ピアノの付属品が揃っていることも、査定額を高くするポイントです。
椅子やカバー、鍵盤にかけるカバー、保証書などがあれば揃えておきましょう。
その上で複数の買取業者に査定を依頼します。
買取業者ごとに買取条件や買取強化ブランドなどがあります。
あなたのピアノにとって最適な業者を選ぶには、複数の業者を比較して失敗を回避しましょう。

ピアノを売るなら業者選びがポイント

使わなくなったピアノは早めに売るのがおすすめです。
新しく状態の良いピアノは高価買取される可能性があります。
しかし、長年使っていたピアノでも状態がよければ、買取をしている業者がありますので、無料査定など気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
ピアノの処分費用もかからず、ピアノも無駄になることもありません。
その際、買取相場を確認して慎重に買い取り業者を選ぶのがおすすめです。
複数の業者に査定してもらい、査定額や対応の良さなどを比較して失敗を回避しましょう。

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