7歳からピアノ。13歳から打楽器。他にもテナーサックスや沖縄三線、合唱に挑戦し幅広く取り組む。現在は飲食店での接客調理、WEBライターや打楽器指導を行っている。 尚美ミュージックカレッジ専門学校打楽器専攻卒業。大阪芸術大学通信教育部音楽学科卒業。中学校・高等学校教諭一種免許(音楽)取得。
目次
「ピアノを習うのは何歳からがおすすめ?」
「子どもにピアノを習わせたいけれど、興味持ってくれるか不安」
子どもの習い事としてピアノを検討している人にとって、ピアノを何歳から習わせるか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
筆者は6歳からピアノを習い始め、長い間ピアノ教室に通っていた経験があり、子どもの習い事としてピアノを検討している人の役に立ちたいと思い執筆しています。
この記事では「ピアノを何歳から習わせるのがおすすめなのか」「ピアノ教室の選び方や費用」について以下にわかりやすく解説しています。
- ピアノを習わせるのに効果的な歳はいつ?
- ピアノを幼少期から習うメリット5選
- ピアノ教室を選ぶ時に考えたいポイント2選
- ピアノを習うのに費用は大体いくらかかる?
- 自宅でできるピアノ練習のポイント
ピアノを習わせるのに効果的な歳はいつ?
ピアノは男の子、女の子問わず子どもに習わせたい人気の習いごとです。
せっかくピアノを習わせるのなら、子どもに大きな効果を与えたいと考える親も多いのではないでしょうか。
ここでは、ピアノを何歳から習わせるのがおすすめなのかを脳や耳の観点から解説しています。
ピアノを何歳から習わせるのかを知ることで、効果的な歳にピアノを習いごととして始められるようになります。
「脳の発達度」を上げるには、4歳までに習おう
「脳の発達度」を上げるためには4歳までが良いでしょう。
脳の神経回路は、4歳で80%、6歳で90%以上発達するといわれています。
その為、両手を同時に使うピアノは4歳までに習わせると、右脳と左脳両方を活性化していきます。
問題解決能力や主体性・協調性といった人間力を指すHQ(人間性知能)が上がったり、運動機能が上がったり脳に良い影響を与えるため、ピアノを4歳までに習わせることはおすすめです。
「絶対音感」を身につけるには、遅くとも5歳までがおすすめ
「絶対音感」を身につけるには5歳までが良いでしょう。
耳は3歳を過ぎるころから発達し、4〜5歳で急激に成長します。
耳が急激に成長するタイミングにピアノを始めれば絶対音感は身につくでしょう。
一方、6歳以降にピアノを習うと絶対音感は身につかない可能性が高いですが、相対音感(基準となる音をもとに音名を言い当てることができる)は大人になってからでも身につけることができます。
絶対音感については、以下の記事で詳しく解説しています。
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ピアノを幼少期から習うメリット5選
ピアノは長く習うほど演奏技術が向上していきます。
しかし、ピアノの演奏技術の向上以外で、ピアノを幼少期から習うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
ここでは、ピアノを幼少期から習うメリットを5つ紹介します。
- 協調性が身につく
- 度胸がつく
- 努力する習慣が身につく
- 集中力が身につく
- 他の楽器に親しむ音楽の土台ができる
ピアノを幼少期から習うメリットを知っておくことで、ピアノを習い始めた子どもの姿を具体的にイメージできるようになるでしょう。
協調性が身につく
ピアノを幼少期から習うと「協調性が身につく」メリットがあります。
ピアノは基本的に一人で演奏するのに協調性が身につくのか疑問に思う人もいるかもしれません。
ピアノは一人で演奏しますが、楽譜から作曲者の意図を読み取って演奏表現をします。
また、先生からの指導を素直に受け入れて演奏をしていく必要があります。さまざまな曲に出会い、練習を重ねていくうちに他者の気持ちを考えた思考・行動が身についていくのです。
ピアノをとおして協調性を身につけると他者に思いやりをもった行動ができるようになり、普段の人間関係も良好に築けるようになります。
度胸がつく
ピアノを幼少期から習うと「度胸」が身についていきます。
ピアノを習うと発表会など、大勢の人の前で演奏する機会があり、緊張状態の中で力を発揮しなければなりません。
筆者の経験から言えるのは、何度も人前での発表を経験すると徐々に人前で何かをやることに対しての恐怖心がなくなっていきます。
「今回もきっと大丈夫」と度胸がついてくるのです。将来的に演奏はもちろん、仕事やプライベートにおいても度胸が据わり堂々と振舞えるようになるため、幼少期にピアノを習うことはおすすめです。
努力する習慣が身につく
ピアノを幼少期から習うと「努力する習慣が身につく」メリットがあります。
ピアノは簡単に音を出せますが、演奏技術は簡単に成果が出るものではありません。日々の努力によって習得し、上達していきます。
筆者はピアノの練習をとおして毎日コツコツ努力することを学びました。
努力する習慣が身につくと仕事や勉強、プライベートなど何事においても努力していくことが当たり前になります。
将来さまざまなことに挑戦していく際に乗り越えていく力にもなるため、幼少期にピアノを習うことはおすすめです。
集中力が身につく
ピアノを幼少期から習うと「集中力」が身についてきます。
ピアノは両手と両足を使いながら脳や耳など全身で音楽を感じて演奏する楽器です。
楽譜を理解しピアノを弾き、同時に奏でた音を耳で聴く必要があるため、高い集中力が身につきます。
最初は集中力が続かず5分座っていることすら難しい場合もありますが、何度も練習やレッスンを重ねていくうちに5分、10分と集中力が続くようになります。
集中力が身につくと、ピアノの演奏以外の勉強やスポーツなどにおいても高い集中力を発揮できるようになるでしょう。
他の楽器に親しむ音楽の土台ができる
ピアノを幼少期から習うと「他の楽器に親しむ音楽の土台ができる」メリットがあります。
ピアノでは音感やリズム感が鍛えられ、楽譜が読めるようになります。
音楽の土台ができると管楽器や弦楽器、打楽器といったさまざまな楽器に挑戦するときに役に立つでしょう。
筆者は、最初にピアノを習ったことで、後に打楽器やサックス、沖縄三線に取り組みやすかった経験があります。
将来、音楽をより幅広く楽しむために幼少期にピアノを習うことはおすすめです。
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ピアノ教室を選ぶ時に考えたいポイント2選
ピアノを習い始める際、「グループレッスン、個人レッスンどちらがいいのか」「大手教室、個人教室どちらがいいのか」と悩む人が多いのではないでしょうか。
ここではピアノ教室を選ぶ時に考えたいポイントとして「グループレッスン・個人レッスン」「大手教室・個人教室」のメリット・デメリットを紹介します。
ピアノ教室を選ぶ時に考えたいポイント2選でメリット・デメリットを知っておくと、子どもに合ったピアノ教室を選べるようになります。
グループレッスン・個人レッスン
ピアノレッスンは「グループレッスン」「個人レッスン」の2種類です。
グループレッスン | 個人レッスン | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
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大手教室・個人教室
ピアノレッスンには「大手教室」「個人教室」があります。
大手教室 | 個人教室 | |
---|---|---|
メリット |
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デメリット |
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ピアノを習うのに費用は大体いくらかかる?
「月謝はどのくらいかかるの?」
「ピアノは値段が高いイメージがあるけれど、ピアノの相場を知りたい」
子どもにピアノを習わせたいと思っていても「費用」は親として気になるところではないでしょうか。
ここでは、ピアノレッスンでかかる月謝の平均と自宅に置くピアノの相場を解説しています。
ピアノを習うのに費用は大体いくらかかるのかを知ることで、事前にピアノレッスンの費用を準備でき、安心して体験レッスンを申し込めるようになるでしょう。
お月謝の平均は?
ピアノの月謝は大手教室と個人教室では異なります。
大手教室の場合は月3〜4回のレッスンで約7,000〜10,000円、個人教室の場合は月4回のレッスンで約4,000〜6,000円が相場です。
教室によっては入会金や発表会費、施設費が別途かかる場合もあります。価格重視なら個人教室の方が安いです。
しかし数千円しか変わらないので、各教室のメリット・デメリットを理解した上で子どもに合った教室を選ぶことがおすすめです。
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自宅に置くピアノの相場は?
自宅に置くピアノの相場は、ピアノの種類によって大きく異なります。
グランドピアノは100〜300万円、アップライトピアノは50〜120万円、電子ピアノは5万円〜購入が可能です。
将来音楽大学やプロの演奏家を目指すならグランドピアノがおすすめです。しかし、最初は子どものピアノへの興味が長続きするかわかりません。
決して安い買い物ではないため、最初は電子ピアノで様子を見て、今後もピアノを習うとなったときにアップライトピアノに買い替えるのがおすすめです。
自宅でできるピアノ練習のポイント
子どもにピアノを何歳から習わせるか親の意欲や期待は高まるものの、子どもがピアノに興味をもち長続きするか不安な親も多いのではないでしょうか。
ピアノレッスンは週に1回ですが、練習の大部分は自宅での練習です。
ここでは子どものピアノへの興味が長続きする自宅でできるピアノ練習のポイントを2つ紹介します。
- 大人が練習を見る 幼少期は一人での練習は集中力が続かなかったり、闇雲に練習して挫折したりしがちです。
- ポジティブな言葉をかける 大人は「なぜできないの?」「同じところを間違えるな」と大人の視点で言いがちです。
適度に大人が声をかけ、一緒に練習することをおすすめします。
しかし、子どもは子どもなりに一生懸命弾いています。少しでもできたら褒める、できなくても優しくアドバイスするようにしましょう。
自宅でできるピアノ練習のポイントを知っておくと、子どもは楽しくピアノを続けられるようになります。
まとめ
この記事では子どもにピアノを何歳から習わせるのが効果的かを中心に、読者が不安に思うことに焦点を当てて解説してきました。
ピアノを習わせるのに効果的な歳はいつ?
ピアノを何歳から習わせるのが効果的なのかを脳や耳の観点から解説しました。
ピアノを習わせるのに効果的な歳は「4歳まで」で、遅くとも5歳までがおすすめです。
ピアノを幼少期から習うメリット5選
- 協調性が身につく
- 度胸がつく
- 努力する習慣が身につく
- 集中力が身につく
- 他の楽器に親しむ音楽の土台ができる
ピアノを習うのに費用は大体いくらかかる?
ピアノを習うために必要なレッスン費用の平均やピアノの相場を解説しています。
レッスン費用は、大手教室・個人教室によって異なり、ピアノの相場はピアノの種類によっても大きく異なります。
ピアノを何歳から習わせるのが効果的かを理解したところで、ピアノの体験教室に申し込んでみましょう。
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