ピアノ歴35年。エレクトーン歴1年半。大手音楽教室にて年中から中3までピアノを習う。子どもがエレクトーンを習い始めたのをきっかけに、自身もエレクトーンに挑戦し、月2レッスンを受けている。音色の美しさが魅力のピアノと、全身を使って華麗な演奏ができるエレクトーン、それぞれの楽器の長所を生かした演奏を楽しんでいる。
目次
- 教室選びで一番大切なことは「どんな先生に習うか」
- まずは子供好きで、子供の扱いが上手である
- 基本をきっちり教えてくれる
- 先生と生徒という境界線を守って指導してくれる
- 挨拶などの礼儀作法も教えてくれる
- 先生自身の身なりや態度がしっかりしている
- ピアノ教室選びのチェックポイント
- 何歳から入会できるか
- グループレッスンか個人レッスンか
- 1回のレッスン時間
- ピアノを習うのにかかる費用
- レッスンの曜日と時間
- 休んだ分の振替レッスンができるか
- 体験レッスンの有無
- 自宅からの距離
- Google Mapやママ友からの口コミ情報
- 発表会やコンクールへの出場状況
- ピアノはいつまでに購入する必要があるか
- 問い合わせをする時の注意点
- 大手音楽教室と個人経営のピアノの教室、我が子に合うのはどっち?
- 大手音楽教室のメリット
- 大手音楽教室のデメリット
- 個人ピアノ教室のメリット
- 個人ピアノ教室のデメリット
- ホームページやブログは隅々までチェックしよう
- 必ずしも親御さんがピアノを弾ける必要はありません
- 最初のうちは親も一緒に覚えられる
- 小学生になれば1人で練習できる
- 親が経験者だとこんなことも・・・
- まとめ
ピアノは、昔も今も変わらず安定した人気の習い事の1つです。
ピアノ教室には、ヤマハやカワイなどの長い歴史のある大手の音楽教室から、先生の自宅の一室を使った小さな教室まで様々なものがあります。
子供にピアノを習いたいといわれて教室を探すことになった時、どの教室が合っているのか基準がわからないと悩んでしまいますね。
筆者は幼少期にピアノとエレクトーンを習い、現在は子供3人を大手の音楽教室に通わせています。
自分が子供の時も含めて、たくさんの先生や指導法に触れてきました。
この記事では、子供のピアノ教室を選ぶ時に最も大切だと思うことや、チェックするべきポイントを紹介します。
ぜひ、ピアノ教室選びの参考にしてください。
教室選びで一番大切なことは「どんな先生に習うか」
子供がピアノを習う上で1番大切なことは「どんな先生に習うか」ということです。
ピアノが好きで、ずっと続けていけるかどうかは、演奏の技術だけではなく人間性も含めて素敵な先生に巡り合えるかというのがとても重要です。
なぜなら、技術面や指導方法が優れた先生は子供をうまく導けるので、子供は毎週レッスンに行くのが楽しくなるからです。
子供はほめられるのが好きなので、おうちでの練習も積極的に取り組むようになるでしょう。
その結果、ピアノがどんどん上達して、弾くのも楽しくなるというプラスのスパイラルが回り始めます。
人柄が大事というのは、筆者の経験上感じることです。
先生の中には、挨拶が適当だったり、子供をあまり褒めずに努力を認めない、すぐ怒るといった方もいます。
その場合、子供がレッスンに行くのを嫌がり、日々の練習もおろそかになるためレッスンに行くのを嫌がるようになります。
結果的に、生徒がどんどん辞めていってしまいます。
筆者も、中学2年生までピアノの個人レッスンを続けていましたが、辞めるきっかけになったのは最後に習った先生との相性が悪かったことが大きいです。
それくらい、先生選びは一番のポイントです。
子供がピアノを習い始める前に先生の人柄やレッスンの上手さを全て判断するのは難しいかもしれませんが、以下のポイントをチェックしてみてください。
- まずは子供好きで、子供の扱いが上手である
- 基本をきちんと教えてくれる
- 先生と生徒という境界線を作って指導してくれる
- 挨拶など礼儀作法も教えてくれる
- 先生の身なりや態度がしっかりしている
それぞれ解説していきます。
まずは子供好きで、子供の扱いが上手である
子供のレッスンは大人と比べて本当に大変です。
現在、筆者は自分の子供のグループレッスンに参加していますが、気分がのらないとエレクトーン(ヤマハのグループレッスンはエレクトーンを使用します)の椅子に座らない子や、エレクトーンの下にもぐりこんだりしてしまう子、部屋に入ってこない子もいます。
中には、疲れて寝てしまう子も・・・。
そんな時に、子供が思い通りにレッスンを受けないからとイライラするのではなく、上手に気持ちを受け止め、やる気を出させるのも先生の腕の1つです。
基本をきっちり教えてくれる
物事を始める時には、まずは基本が大事。
ピアノを習う時、指番号→音符の種類と長さ→ド・レ・ミの音階→♯や♭などの調号という順番で習い始めていくことが多いでしょう。
基本の部分が未完成のまま、いきなり弾きたい曲にチャレンジすると、大きくなっても楽譜が読めずとても苦労します。
まずは、基本を大事にゆっくりと丁寧に教えてくれる先生をおすすめします。
先生と生徒という境界線を守って指導してくれる
子供の顔色や機嫌を伺うばかりだったり、一緒にふざけていてはピアノの上達は見込めません。
先生はただ優しいだけの存在ではなく、時には厳しく指導してくれる先生を選びましょう。
挨拶などの礼儀作法も教えてくれる
習い事はピアノの技術を磨くだけの場ではありません。
教室に入る時や帰る時には「こんにちは」「おねがいします」「ありがとうございました」といった挨拶といった基本的な礼儀作法や目上の先生に対する態度も大事です。
子供の成長に関わってくれる先生を選びましょう。
先生自身の身なりや態度がしっかりしている
先生は、ピアノ教師という仕事をしています。
片手間にピアノを教えているだけなのか、仕事に熱意や誇りをもって取り組んでいるのかというのを判断できるといいですね。
髪型やメイク、服装などきちんと整えてレッスンを行う先生の方が仕事に熱心に取り組んでいる印象があります。
電話をかけた時の対応、初めて会った時の対応などにも先生の人柄が現れやすいです。
ピアノ教室選びのチェックポイント
子供のピアノ教室選びで一番のポイントである「どんな先生に習うか」ということは上で説明しました。
他には、以下のポイントを確認しましょう。
- 何歳から入会できるか
- グループレッスンか個人レッスンか
- 1回のレッスン時間
- ピアノを習うのにかかる費用
- レッスンの曜日と時間
- 休んだ分の振替レッスンができるか
- 体験レッスンの有無
- 自宅からの距離
- Google Mapやママ友からの口コミ情報
- 発表会やコンクールへの出場状況
- ピアノはいつまでに購入する必要があるのか
それぞれ解説していきます。
何歳から入会できるか
ピアノの鍵盤は子供の力では結構重く、ある程度の指の力が必要です。
実際にピアノを弾くクラスは4歳程度(年中)になってから始めるのがよいでしょう。
ヤマハやカワイといったでは、年中以下でも音楽に親しむためのリトミックや音楽遊びといったレッスンを行っていますが、実際にピアノを弾くレッスンは年中以上を対象としています。
グループレッスンか個人レッスンか
ヤマハでは、子供のレッスンはグループレッスンが基本です。
本人の希望や人数が集まらなかったという場合は個人レッスンも行うことができます。
個人経営のピアノ教室では、レッスンも先生と子供のマンツーマンで行います。
1回のレッスン時間
個人レッスンでは30分間、グループレッスンの時間は60分間に設定されている教室が多いです。
子供の集中力はあまり長く続きません。
特にマンツーマンの個人レッスンでは30分程度がよいでしょう。
ピアノを習うのにかかる費用
ピアノ教室では、月謝以外に、入会費、施設費や教材費、楽器の購入代金、発表会の参加費などがかかります。
月謝は、6,000〜8,000円程度が相場です。
入会金は、家族がすでにその教室で習っている場合や、習い事を始めやすい春には入会キャンペーンで割引があることもあります。
上手に活用しましょう。
オススメ記事
【保存版】ピアノ教室の料金を比較!月謝以外にかかる費用もあるって知ってた?
ピアノ教室の月謝を比較するなら、当記事をチェック!ピアノ教室に通いたい方や、料金を比較して教室を選びたい方はぜひ参考にしてくださいね。
レッスンの曜日と時間
ヤマハのグループレッスンは、曜日と時間は教室ごとに決まっていることが多いです。
個人のピアノ教室は、現在空きのある時間の中から先生と相談して決めていくことになります。
休んだ分の振替レッスンができるか
急病や用事でレッスンを休んでしまったら、振替レッスンができるのかを確認しましょう。
大手の音楽教室では1人1人に対応するのが難しいため、振替レッスンは設けていません。
個人教室では振替レッスンをしてくれる所もあります。
体験レッスンの有無
体験レッスンには必ず参加しましょう。
教室によって、無料や有料のところがあります。
体験レッスンでは先生の雰囲気やレッスンの進め方、教室の明るさや清潔感、小さい子供なら教室のトイレが問題なく使えるか、といった点も確認しておくと安心です。
自宅からの距離
親の送迎が必要な場合、自宅から車で片道15分くらいまでの範囲のピアノ教室に通うのがよいでしょう。
駐車場や駐輪場の有無も確認しましょう。
Google Mapやママ友からの口コミ情報
そのピアノ教室に通っている知り合いがいれば、評判を聞いてみてください。
Google Mapの評価や口コミが載っていることもあるので探してみましょう。
発表会やコンクールへの出場状況
発表会や演奏会は年に何回で、どの程度のホールや規模で開催するのかを確認しましょう。
意欲のある子はコンクール出場を目指すのもよいでしょう。
コンクールに向けた指導や、今まで生徒の出場歴があるのかを確認してみましょう。
ピアノはいつまでに購入する必要があるか
ピアノは大きな買い物です。
せっかく買っても長続きするかが心配で購入に踏み切れない親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ピアノの購入は先生の方針によって、習い始めるまでにピアノの用意が必須な場合、しばらくは電子ピアノでも良いなど、様々です。
ただし、ピアノを習い続けるなら小学生に上がったころには生ピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ)の購入をおすすめします。
国産のアップライトピアノでは、70万円台がもっともよく売れる価格帯です。
オススメ記事
ピアノの先生が選ぶ!電子ピアノ人気ランキング30選◎購入の際のポイントもご紹介!
ピアノ電子を購入する際の重要なポイントを解説。住宅事情に適した電子ピアノの選び方やおすすめモデル30選をピアノ教師が紹介します。ピアノ学習を効果的に支援する電子ピアノ選びのガイドです。
問い合わせをする時の注意点
ピアノ教室について調べたい時は、パンフレットやホームページで調べるほか、教室に直接問い合わせをする方法もあります。
電話で問い合わせをする時は、夕方から夜の時間帯はレッスン中で電話が繋がらないことも多いです。
午前中は子供のレッスンがない時間帯のため、比較的電話が繋がりやすいと考えられるので、午前中に掛けなおしてみてください。
大手の音楽教室なら先生ではなく受付などの担当者が電話対応をするため、夕方以降の電話でも問題はないでしょう。
要点をまとめ、短時間で済ませるようにしましょう。
大手音楽教室と個人経営のピアノの教室、我が子に合うのはどっち?
ヤマハ、カワイといった昔からある大手の音楽教室と個人経営のピアノ教室、どちらが我が子に向いているのか悩んでいる親御さんのために、両方のメリット、デメリットを比較します。
大手音楽教室のメリット
- 長年の指導で培ってきたノウハウがある
- 講師は試験や研修を受けており、どの教室でも同レベルのレッスンが受けられる
- 子供のグループレッスンでは友だちと切磋琢磨しあえる
- 転勤や引っ越し先でも同じ教材でレッスンを続けられる
筆者の経験では、ちょっとやる気が出ない時も友だちが頑張っている姿を見て奮起したり、アンサンブルや合唱を楽しめたりと、自分も子供たちもグループレッスンのメリットを十分に受けていると感じています。
大手音楽教室のデメリット
- 1人1人に合わせた指導はしにくい
- クラス内に上手な子、あまり弾けない子の差ができる
- 教材費や発表会代が高い
- レッスンの曜日や時間は固定で、代替レッスンはない
グループレッスンは先生1人で3人以上の生徒を見るため、1人1人の上達スピードに合わせたきめ細やかな指導はできません。
曲を弾きこなす段階までいっていなくても練習を終わらせてしまうこともあります。
そのため、グループの中にも上手な子とあまり練習をしてこなくて上手に弾けない子ができてしまうのも事実です。
個人ピアノ教室のメリット
- 自分に合った速度でレッスンが進む
- 自分の好きな教材や曲が弾ける
- 振替レッスンの調整が比較的しやすい
- 大手音楽教室よりは費用が安い
人見知りで大人数だと気後れしてしまう性格の子は、個人レッスンの教室の方が安心してレッスンに臨めるでしょう。
個人の教室は先生の方針でレッスン内容の変更が利くので、レッスンの自由度が高いです。
1回のレッスン時間やひと月のレッスン回数をその子に合わせて変更することも可能です。
習う曲も子供の希望に合わせてオーダーメイドで用意してもらえるところもあります。
個人ピアノ教室のデメリット
- 指導のレベルが教室ごとに一定していない
- ピアノの腕は先生によって違う
個人ピアノ教室のデメリットは、周りの子供にやる気や技術を引っ張り上げてもらうことはできません。
マンツーマンの指導というのは、家で練習を怠けてしまった時はちょっと気まずくなってしまうこともあるかもしれません。
また、個人のピアノ教室は先生のピアノの技術がどのくらいのレベルであるのかというのは関係ないため、あまり自分自身は上手に弾けないという先生もいる可能性があります。
ホームページやブログは隅々までチェックしよう
最近では、個人のピアノ教室でもホームページを持っている所が多いです。
先生の経歴や実績を確認してみましょう。
ヤマハやカワイのグレード(級)は演奏の腕を証明する目安となります。
コラムやブログは、先生のピアノ教育に対する理念や指導方法を知れるので、隅々まで目を通しておくことをおすすめします。
必ずしも親御さんがピアノを弾ける必要はありません
「自分はピアノが弾けないからおうちでの練習に付き添えないけど、子供に習わせても大丈夫だろうか?」と心配になっている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
確かに、ピアノの上達には自宅での練習が必須です。。
しかし、筆者の考えでは、親御さんもピアノ経験者である方が教えやすいのは間違いないのですが、必ずしもピアノが弾ける必要はないと考えます。
その理由を下でお話します。
最初のうちは親も一緒に覚えられる
ピアノのレッスンは、未就学児のうちは親子でレッスンに参加することが多いです。
最初のうちはそれほど難しいことはしませんので、レッスンに参加しながらお母さんも一緒に音符の読み方や音階を覚えていきましょう。
小学生になれば1人で練習できる
ピアノを始めて2〜3年たてば、子供は自分で楽譜を出してきて1人で練習できるようになります。
ピアノの練習に付き添いが必要な時期は案外短く、小学生中学年にもなれば親の助けがなくとも自分の力で練習できるようになります。
親が経験者だとこんなことも・・・
我が家の場合、つい筆者が子供の間違いを教えてしまったり、弾きやすい指使いを教えてしまったりということがあります。
すると先生から「子供が自分で間違いに気づけなくなってしまうので、子供の練習に声を出さないようにしてください」と注意されてしまいました。
以降、子供の練習には口を挟まないように心がけています。
まとめ
子供のピアノ教室選びのポイントをお伝えしました。
- 費用やレッスン時間、自宅からの距離などを確認する
- 最も大事なことは「どんな先生に習うか」
- 大手の最大のメリットは、子供同士切磋琢磨しあえるグループレッスン
- 個人教室の最大のメリットは、1人1人のレベルや進度に合わせた細やかな指導
- 親御さんがピアノを弾けなくても問題はない
長く楽しくピアノを習い続けるには、環境を選ぶことはとても大事です。
ぜひ、お子さんに合った素敵なピアノ教室を探してあげてください。
オススメ記事
【ママさん必見】子供にピアノを習わせるには何歳から?絶対音感は身につくの?
子どもの習い事として人気のピアノについて詳しく解説します!お教室の選び方や費用、自宅での練習方法なども紹介。ピアノを何歳から始めるか悩んでいる方は必見です。