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【ピアノ講師が解説】先生になるには音大卒は必須?資格は?

Written by
2024.04.30
【執筆・監修】mado

現役保育士ライターのmadoです。子どもたちと歌を歌ったり踊ったり毎日してます。ただいま、リトミックの勉強中です。音楽の楽しさを子どもに伝えたいと思って日々、保育の現場で働いています。

最近では趣味でピアノを始める方も多くいます。
趣味で始めたピアノを今度は仕事としていきたいと思う方もいるのではないでしょうか。
そもそもピアノの先生になるためには、音楽大学を卒業しないといけないと考えて諦める方もいますよね。
実は、音楽大学を卒業していない人でもピアノの先生になることができます。
夢のピアノの先生になるためには、どのような方法があるのでしょうか。

本記事では、実際にピアノの先生になるために必要な資格や方法をご紹介します。
また求められる資質やスキル、お仕事内容なども解説していきます。

ピアノの先生になりたいと思う方は参考にしてみてください。

ピアノの先生になるには?

ピアノの先生になるために特別な資格はなく、音楽大学を必ず卒業しないといけないという規定もありません。
そのため、ピアノや人に教えることが好きであればピアノの先生になれます。

では、ピアノの先生になるためにはどのような方法があるのでしょうか。

ピアノの先生になるには、2つの方法があります。
「音楽教室の先生になること」「個人でピアノ教室を開くこと」です。
どちらもピアノの先生として活動できますが、企業に所属するか個人でピアノ教室をするかで大きく変わってきます。
まずは、2つの方法のメリットとデメリットを理解していきましょう。

音楽教室の先生になる

音楽教室の先生とは、ヤマハやカワイなどの企業の音楽教室の講師として活動することです。
音楽教室の先生になるメリットデメリットは以下のようなことがあります。

メリット デメリット
  • 集客を自分でしなくていい
  • 経験を積んでから独立して
    教室を開くことができる
  • ピアノの準備など教室の環境を
    準備しなくていい
  • 各企業が推奨する試験を受けないと
    いけない
  • 企業が給与を決める(多くは歩合制)
  • シフト制のため急な休みなどが
    取りにくい場合もある

音楽教室の先生になると、企業が生徒の集客をするためピアノを教えることだけに集中できます。
またピアノの準備や防音設備などの環境も整っているため、費用的にも最小限でピアノ講師としての活動が可能です。

しかし企業によっては特別な資格を取らないといけないといった規定があるので、企業のピアノ講師の求人に応募する際は注意しましょう。

ピアノ講師の経験を積みたい、将来は個人でピアノ教室をしたいという人には、企業などの音楽教室で働くことをおすすめします。

個人でお教室を開く

個人でピアノ教室を開き、ピアノ講師として活動することもできます。
個人でお教室を開くメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
  • 特別な資格は必要ない
  • 人に教えるのが好きならできる
  • 休みの調節がしやすい
  • 有名な音楽大学を卒業している、
    コンクールで賞をとっている
    など肩書が必要
  • 宣伝活動を自分でしないといけない
  • 環境を自分で整えないといけない
  • 土日に教室をすることになる場合もある

個人でピアノ教室をすると、自分のペースで講師活動ができます。
しかし、自分で生徒の集客をする必要があります。
そのため教室の「売り」が求められるでしょう。
例えば教室の売りとして有名音楽大学を卒業していることや有名ピアノコンクールでの受賞経験ありなどです。

個人でピアノ教室を開くことは経営力も求められるため、ピアノを教える以外の業務や知識が必須です。
自分のペースでのんびりとやりたい人は、個人でお教室を開くこともおすすめとなります。

ピアノの先生に必要な資格はあるの?

ピアノの先生には、必要な資格はありません。
しかし企業のピアノ教室でピアノ講師の活動をする場合は、企業が推奨している資格を取得する必要があります。
例えばヤマハやカワイ教室で勤務するには特別な試験を受けないといけません。

企業の教室として有名なヤマハやカワイ教室で、ピアノ講師として勤務する人のために必要な資格を解説していきます。
また、ピアノ講師として有利につながるピアノ教師資格認定試験や資質・スキル等も解説します。

ヤマハやカワイ教室で働くには資格が必要!

企業のピアノ教室で有名なヤマハやカワイ教室では、ピアノ講師として働くために必要な資格があり、取得した資格は履歴書に書くことができます。

ヤマハもカワイも大手のピアノ教室のため、ピアノ講師の技術の厳しい規定を突破する必要があります。

どのような資格が求められるのかみていきましょう。

ヤマハ教室

ヤマハ教室では、「ヤマハシステム講師資格取得試験」と「ヤマハ音楽能力制度」の2つに合格する必要があります。

  • 「ヤマハシステム講師資格取得試験」

ヤマハでピアノを教えるための資格を習得できる試験です。
ヤマハグレードを取得していなくても、指定のスキルを身につけている人は受けられ、試験内容は、ピアノ演奏・楽典・筆記試験などです。
筆記試験では、一般常識の問題も含まれており、ピアノ以外の知識も必要となるでしょう。

  • 「ヤマハ音楽能力制度」

ヤマハグレードと呼ばれている制度で、ヤマハでピアノ講師をするうえで必要な演奏技術やピアノ指導などを行います。
5級以上になるとピアノのプロとして指導できます。

ヤマハ音楽教室の倍率は非常に高く学歴は必要ありませんが、2つの試験の合格が必須条件となるでしょう。

カワイ教室

カワイ教室では、学歴とピアノの実力が必要で「カワイグレードテスト」という試験に合格する必要があります。
音楽大学や音楽短期大学・短期大学(音楽系専攻)の卒業者、及び卒業見込みの学歴が必要です。

試験内容は、ピアノ演奏・面接・小論文などの筆記試験などです。
グレードの6級以上は演奏家を目指す人やピアノ指導者を目指す人が受験するため、グレードが上がると報酬もアップするでしょう。

ピアノ教師資格認定試験とは?

「ピアノ教師資格認定試験」は日本のピアノ教育の向上のため、公益財団法人 日本ピアノ教育連盟が主催している民間資格です。
ピアノを教える上で必要な技術や専門的知識を「演奏試験」、「レポート試験」、「指導実施及び面接」の3種でテストし、合格すると「公益財団法人 教育連盟認定ピアノ講師」の資格がもらえます。

年齢制限はありますが、初級・中級・上級の3種類の指導資格に分かれていて、ピアノ講師としてのレベルの提示にも役に立ちます。
ピアノ講師として勤務を考えている方にはおすすめの資格となるでしょう。

ピアノ講師として活動したいと考えている方には、おすすめの資格です。

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音大(大学)を卒業してないとなれない?

ピアノ講師は、音大(大学)を卒業をしていなくてもなれます。
ただ、音大を卒業している場合は、音楽に関する知識やピアノの技術などを習得できていることから、生徒の集客に有利となります。

企業のほとんどが、音大を卒業していることと応募基準を定めています。

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求められる資質やスキル、向いている人は?

ピアノの先生として求められる資質やスキルはどのようなことがあるのでしょうか。
またピアノの先生に向いている人まで紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

求められる資質やスキル

ピアノの先生には以下のような求められる資質やスキルが求められます。

  • 精神的に安定している
  • 教えることが好き
  • 生徒の成長を喜べる

先生の気持ちが気分によって変わってしまうと生徒が混乱してしまうため、指導者として精神的に安定していることが求められます。
先生の気持ちが生徒にも伝わるため、落ち着いた気持ちで生徒に指導できるといいですね。

また、生徒に教える仕事のため、指導が好きな人や人と関わることが好きな人が求められます。
指導力が必要となるため、相手への伝え方や言い方に気を付ける必要があるでしょう。

さらに生徒の成長を喜べる人が向いています。
生徒がピアノの技術が向上するように指導するだけでなく、スキルアップしたら一緒に喜ぶことで信頼関係を築けます。
生徒の成長を誰よりも願い、喜ぶことができると素敵な先生となるでしょう。

向いている人

ピアノの先生には以下のような人が向いているでしょう。

  • コミュニケーション能力がある
  • ピアノの指導に熱意がある
  • フットワークが軽い

ピアノ講師としてピアノが好きなだけでなく、コミュニケーション能力がある人やピアノの指導に熱意がある人が向いているでしょう。
教室に通う生徒は、子どもだけでなく大人もいます。
それぞれの年齢や性格に合わせて話し方などを変える必要があります。

また生徒のピアノスキルの向上のために、どのような生徒であっても指導をしなければなりません。
ピアノに熱意のある生徒ばかりのため、講師も熱意をもった指導が重要です。

受け持つ生徒によってレッスンの時間帯が違うため、フットワークが軽いことも求められます。
子どもであれば16時以降のレッスンとなり、大人であれば20時以降のレッスンとなったりと時間も曜日もバラバラになります。
生徒に合わせて柔軟に対応できることが必要となるでしょう。

具体的な仕事内容について

ピアノ講師の仕事は、ピアノ教室のレッスンがメインとなります。
「ピアノが弾けるようになりたい」などピアノに興味がある人に演奏の仕方や弾けるように指導するのが主な仕事です。

ピアノのレッスン以外にも、発表会の企画や教室の経営管理、教室の管理などがあります。

発表会の準備

ピアノ教室では、年に1回または数年に1回の頻度でピアノ発表会があります。
発表会は日頃の練習の成果を発表するだけでなく、演奏技術を向上させるキッカケになります。

曲をどう表現すればいいのかなどの技術面や表現力を身に着けられるため、発表会が終わる頃にはピアノの技術等がレベルアップするでしょう。

ピアノの発表会の準備は、企業の教室に所属していればある程度会社が準備してくれますが、個人経営の場合は全て自分で準備する必要があります。

コンクール

生徒がピアノコンクールに出場した場合は、入賞できるように練習をサポートする必要があります。

コンクール当日までの限られた時間でピアノスキルをアップできるように指導しなければなりません。
また練習が上手くいかず、落ち込む生徒には励ましの言葉をかけたりと生徒の練習のモチベーションも高めることが求められます。

ピアノを教えるだけでなく、精神的にも支えることも必要となるでしょう。

勤務時間は?

ピアノ講師の勤務時間は、生徒の年齢やライフスタイルによって大きく変化します。
例えば、小学生を教える場合放課後の15〜18時までの時間がメインとなり、高齢者や主婦を教える場合は日中の時間がメインとなります。

また1レッスン30分〜1時間のため、生徒の人数によって勤務時間が変わるでしょう。
企業の場合は、会社によって勤務時間が違います。
ピアノ講師の求人に応募する際は、勤務時間に注意しましょう。

経営管理

個人でお教室を開いている場合は、経営管理を自分で行う必要があります。
教室の生徒が少ないと収入が減り、逆に生徒が多いと収入はアップします。
生徒の人数によって収入が変化するため、教室の宣伝方法などを考え生徒の集客をすることが求められるでしょう。

企業の音楽教室でピアノ講師をする場合は、企業が経営管理まで行ってくれるのでピアノを教えることだけに集中できます。

企業の音楽教室でピアノ教室の経営管理の方法を学び、講師としての実績を積んでから、個人のピアノ教室を開く方法がおすすめです。

教室管理

教室管理は、個人経営のピアノ講師とっては大切な仕事の1つです。
教室内を常に清潔にすることは、教室のイメージに大きく関わります。
教室の生徒は、きれいな教室で防音設備などが整った環境でピアノを習いたいと考える傾向があるからです。

またピアノは音の調節のために、定期的な調律が求められます。
音がずれていたり鍵盤を押しても音がならない状態だとレッスンができないため、ピアノを定期的に調律し、レッスンの環境を整えることが重要です。

勉強をして知見を広げる

ピアノを教えるだけでなく、ピアノのスキルが落ちないように自分も練習する必要があります。
またピアノを演奏する技術を習得したり幼児教育に多い「リトミック」の指導方法を学ぶことが、仕事の幅を広げることに繋がります。

さまざまな音楽のジャンルを勉強することで、自分のスキルアップだけでなく教室経営などが上手くいき、ピアノの先生として活動を続けられるでしょう。

ピアノの先生のお給料・年収の相場は?

ピアノの先生の給与は、個人で教室を開くか、音楽教室のピアノ講師をするかで大きく差が出てくるものです。

個人でピアノ教室を開く場合は、月謝がそのまま給与となります。
例えば30名の生徒にピアノを教えるとなると、30名×月謝6000円とすると、月給は18万円で年収は約200〜250万円となります。

また音楽教室のピアノ講師は企業によって違いますが、大体月収10〜15万円くらいが平均と言われ、年収は120〜180万円程です。

ピアノ講師で生計を立てるのは難しいといわれています。
生計を立てるためには、より多くの生徒を集めることが求められるでしょう。

ピアノ講師の将来性について

ピアノは人気の習い事の1つのため、ピアノ講師の仕事がなくなることはありません。
ピアノ講師として生計を立てるには、生徒の獲得や音楽のジャンルを広げることが必要です。

少子化の影響からピアノを習う子どもが減少傾向で、習い事がピアノだけではなく他の楽器への人気が出てきたりしています。
近年はピアノを習い事とする子どもが減少している一方で、大人の習い事としてピアノが人気を集めています。

ピアノ講師として成功するためには、子どもだけでなく大人も視野に入れながら集客をしていくといいでしょう。

またピアノのジャンルもクラシックだけでなく、ポップスなどの曲のジャンルも広げるなどすることで教室のウリの1つとなり、生徒数の増加に繋がります。

ピアノの先生への道

音楽大学を卒業していない人もピアノの先生になることができます。
しかしピアノ教室を開く場合は必要に応じて資格を取得し、ピアノを教える経験を積むのが大切です。

ピアノの先生としてピアノのスキルがあることが大前提ですが、コミュニケーション力や指導力などが求められます。
そのため、ピアノを教える経験をより多くするといいでしょう。

また個人でピアノ教室をするか企業で音楽教室の講師をするかは、自分のライフスタイルやスキルに応じて選ぶのをおすすめします。

ピアノの先生として将来は活動したいと考える人は、自分に合った方法を選んでみてはいかがでしょうか。

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