4歳よりピアノを習い、20歳より電子オルガン・コード理論を学びました。 現在は、20年以上継続している自宅でのピアノ教室で2歳からの子どもたちと一緒にピアノの練習をしています。 保育士資格を独学で取得し、保育園にて子どもたちとリトミックや季節の歌を楽しんできました。皆さまのピアノライフのお役に立てるようにピアノの魅力をたっぷりお届けします。
目次
- 引越しの際のピアノの調律の重要性
- ピアノ引越しの際の注意点
- 引越し後の調律のタイミング
- どこに頼めばいいの?
- 引越し業者に頼む
- ピアノ運送専門業者に頼む
- 個人で頼む
- ピアノの調律とは
- なぜ調律が必要なの?
- 調律の申込先の見つけかた
- 楽器店に依頼する
- 大手ピアノメーカーに依頼する
- 個人で頼む
- 引越しの場合、ピアノ運送専門業者に依頼する
- 引越し業者に依頼する
- 費用について
- 調律代
- 出張費
- 修理代、修理部品代
- 調律の作業工程
- 調律前のチェック、ヒアリング
- 調律をしているとき
- 調律後のチェック
- 調律は、年1回の健康診断のようなもの
- これを抑えよう!ピアノの引越しの☑項目
- 〜運送前〜
- 運送業者を決める
- 調律が可能かどうかきいてみる
- 運搬費用の確認
- ピアノの搬出、搬入の日時の確認
- ピアノの状態は見ておきましょう
- ピアノの移動先の適切な環境を把握しましょう
- 〜運送後〜
- 搬出時と同じく搬入の日時を確認
- 搬出と同じくピアノ設置場所周辺は片付けておくこと
- ピアノが設置された後
- 新しい環境での温度湿度の影響
- 引越し後に調律を延期するリスクは?
- 調律に関するよくある質問にお答えします!
- 引越しによるピアノの音質への影響はあるの?
- 引越しによる移動後、クリーニングは必要ですか?
- 引越し後にピアノの音がおかしいときはどうするの?
- 調律は必要ですか?
- 調律をすることで何が変わりますか?
- 調律後、どれくらいの期間いい状態は保たれますか?
- まとめ
ピアノは、精密機器で重量があるため引越しのとき、家具類や日用品とは別で運送します。
そして移動に伴う振動や新しい環境への変化があるため調律が必要です。
引越しは、荷造りや荷解き、諸手続き等作業が多くあり大変です。
あらかじめピアノの運送やその後の調律について知っておくことで、引越し後の環境でも快適なピアノライフを過ごせます。
調律の必要性や手順についてご紹介していきます。
引越しの際のピアノの調律の重要性
引越しによる移動でピアノに振動が加わります。
細心の注意を払って移動してもらえますが、内部の状態までは外見からは判断しにくいです。
また、設置場所の室温や湿度による環境の変化によってもピアノの状態は変わります。
調律によって内部を確認し、ピアノを最適な状態に戻すために引越し後の調律が必要になります。
ピアノ引越しの際の注意点
引越しの際に調律は必要ですので、あらかじめ引越し業者やピアノ運送専門業者に調律の依頼をしてみましょう。
外部のピアノ専門業者や調律師を紹介してもらえます。
引越し後の調律のタイミング
引越し後、1週間から1ヶ月以内での調律がおすすめです。
引越し当日は、調律をする余裕はないでしょう。
引越し荷物の受け入れは、運び込み、指定の場所を決めて荷物を置いてもらうなどとても大変です。
ピアノの搬入もエレベーターがある、階段で上げ下ろしがある、クレーンが必要など条件によって時間がかかります。
ピアノの調律は、ピアノが安定するまで1週間から1ヶ月ほど待つことが良いとされています。
この期間中にピアノの木材や弦などが設置された新しい環境に適応し、室温や湿度などに馴染んで安定してくるからです。
ピアノが安定するのを待ってから調律をするのがおすすめです。
環境に馴染む前に調律をしてしまったら、調律後に環境に適応していくため変化してしまい、再度調律が必要になるおそれがあるかもしれません。
急ぎ正しい音程が必要などでなければ、1週間ほどは待ってみましょう。
ただし、弦が極端に緩んでしまった、破損が考えられるなど、調律が急がれる状況もあります。
その場合はピアノの専門家である調律師に相談し、適切な時期に調律をすることが重要です。
必要に応じて専門家に相談しましょう。
どこに頼めばいいの?
調律をどこに頼めばよいのかご存知ですか?
引越しによるピアノの調律を頼める業者をまとめてみました。
引越し業者に頼む
引越しのオプションとして外部の調律師を手配してもらえるところがあります。
引越し前に聞いてみましょう。
ピアノ運送専門業者に頼む
引越しに合わせて調律、クリーニングまでセットで提供している業者もあります。
この場合も引越し前に確認することをおすすめします。
個人で頼む
直接ピアノの先生に聞いてみたり、楽器店や知り合いに依頼する方法もあります。
引越し先のピアノの先生に聞いてみるのもおすすめです。
信頼のある調律師を紹介してもらえるでしょう。
ピアノの調律とは
一般的なピアノの調律についてのメリット、依頼先、費用、作業工程をご紹介します。
流れを知ることで準備するものが分かりますよ。
なぜ調律が必要なの?
調律をすることによってピアノの寿命が伸びるからです。
故障した状態でピアノを弾く、つまり負荷をかけ続けることは故障の原因になります。
ピアノの寿命は、適切なメンテナンスや使用状況、品質などによって違いますが、一般的には数十年から100年以上もつといわれています。
調律をすることで、常にいい音が出せる状態になり、故障の早期発見につなげていきましょう。
内部を見ることができる調律だからこそ外部からは見えない症状にも気づけるのです。
調律の申込先の見つけかた
ピアノの調律は自分ではできないため、調律師を見つける必要があります。
ピアノの調律には、音の原理やピアノの構造に関する専門知識が必要で、調律ハンマーやチューニングフォークなどの特殊な道具を使いこなす技術も経験も必要です。
合わせて微調整が必要なため、経験豊かな調律師は耳でも音の変化を感じ取りながら作業をします。
ピアノ全体の調和や安定性まで含めた調律なので、自分ではできません。
調律師は、ピアノメーカーなどに付属する専門学校や養成施設、音楽大学の調律科にて必要な知識や技術を学んだ人のことをいいます。
調律師は、ピアノメーカー、楽器店に属していたり、フリーで仕事をする人もいるため申込先はピアノメーカー、楽器店への問い合わせが主になります。
楽器店に依頼する
楽器店には専属の調律師がいます。
楽器店に問い合わせると紹介してもらえます。
一度調律をしてもらうと、定期的に調律が必要なタイミングで連絡がくることが、メリットです。
ただ、楽器店の都合で調律師が変わる場合もありますが、調律の品質に大きな変化はないでしょう。
大手ピアノメーカーに依頼する
アフターフォローはしっかりしていますが、調律費が高額になりやすいことがデメリットです。
ホームページなどで調律費用を調べられますので確認してみましょう。
個人で頼む
フリーで仕事をされている調律師をネットで探すことは可能ですが、技術にもばらつきがあり、探しにくいデメリットがあります。
知り合いからの紹介の場合は価格交渉もしにくいでしょう。
ピアノの先生に調律師を紹介していただくのは、信頼できる方を教えてもらえるためおすすめの方法です。
引越しの場合、ピアノ運送専門業者に依頼する
移動、調律、必要であればクリーニングまでまとめて頼めるため、手間になりません。
ただ、必要でないものを提案された場合、判断が難しいこともあるでしょう。
引越し業者に依頼する
ピアノ運送専門業者と同様で、引越し業者からオプションとしてピアノ運送専門業者を紹介されます。
移動、調律、クリーニングをまとめて頼めるのは助かりますが、乾燥剤等その時に不要なものを提案されるときには注意が必要です。
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費用について
調律の費用は、調律代、出張費、修理代、修理部品代に分かれますがまとめて「調律費」と呼びます。
調律代
調律代には、音律を合わせる「調律」音色を整える「整音」弾きやすいタッチを作る「調整」の3つの作業があり、この3つを含めた料金になります。
調律代には基本料金が定められていて、アップライトピアノよりグランドピアノの方が高めの設定が多いです。
出張費
調律は自宅やホールなどピアノがある場所に調律師を呼んで調律をします。
そのため、出張費が必要になり、調律師の拠点から自宅やホールまでの距離によって費用が変動する可能性があることは知っておきましょう。
修理代、修理部品代
経年劣化や故障により修理が必要であれば、修理代と必要な部品代がかかります。
ピアノは精密機器のため部品代も高額になりがちです。
定期的な調律をすると、費用はある程度抑えられるでしょう。
調律の作業工程
では実際に調律をするとはどのような作業をしているのかご紹介します。
合わせて、準備するものや気をつけることもありますので確認しましょう。
調律前のチェック、ヒアリング
不具合や気になるところを調律師に伝えます。
また、かたい音や柔らかい音、よく弾くジャンルなど好みを伝えると対応してもらえます。
準備物として、掃除機と雑巾を用意すると良いでしょう。
調律師から直接準備をお願いされることもあります。
そして、室温を一定に保つためにも、調律の1時間ほど前に空調を入れましょう。
調律をしているとき
調律中は、同室したりそばに付き添わなくても大丈夫です。
調律師が専門の道具を使い調律をしてくれます。
調律は平均的に1~3時間ほど時間がかかります。
ピアノは全体で約8000個のパーツで作られており、使われているほとんどの部品がデリケートなため、繊細な作業が必要になるからです。
またアップライトピアノよりグランドピアノの方が時間はかかります。
グランドピアノの方が手の動きがダイレクトに伝わるため調整が難しいからです。
アップライトピアノもグランドピアノも、こまめに調律をしている方が音の狂いが少ないため時間は短く済みます。
調律後のチェック
調律後は、調律師より事前にヒアリングされた不具合に対する処置の説明や、ピッチや音質について説明があります。
実際に弾いて、音やタッチの感触を確かめてみましょう。
調律は、年1回の健康診断のようなもの
調律をすると常にいい音が出せるので、音感育成のためにも欠かせません。
そして故障の早期発見が可能です。
外見から内部の故障はほとんどわかりません。
調律の作業で内部を確認するからわかりにくい症状にも気づけるのです。
また、ピアノの弦全体には常に、総張力約20トンの力がかかっています。
これはピアノ1台に、大型トラック1台分がぶら下がっているイメージです。
ピアノの弦は約20トンの力に耐えています。
調律、整音、調整などの適切なメンテナンスをすることでピアノの状態を良好に保てます。
これを抑えよう!ピアノの引越しの☑項目
ピアノには重量があり精密機器のため、簡単に引越しや移動ができません。
失敗しないために「引越し前」に気をつけること「引っ越し後」に気をつけることをまとめてみました。
〜運送前〜
運送業者を決める
ピアノは家具や日用品と同じように引越しはできません。
引越し業者にピアノがあることを伝えると、オプションでピアノ運送専門業者を紹介してもらえます。
まずは引越し業者にピアノがあることを伝えましょう。
引越し業者とは別にご自身で、ピアノ運送専門業者にピアノの移動を頼む方法もあります。
調律が可能かどうかきいてみる
引越しによるピアノの移動は、調律が必要になります。
運送業者に調律ができるか聞いてみるとよいでしょう。
引越し先で調律師を探す方法もありますが、調律を忘れないように気をつけましょう。
運搬費用の確認
ピアノを運送する際に、エレベーターの有無やクレーンが必要不要、階段1フロアを人手にて移動する必要があるなど、運送条件によって基本料金に加算される場合があります。
搬出先、搬入先の条件を伝え、運搬費用の確認をしましょう。
ピアノの搬出、搬入の日時の確認
ピアノは家具や日用品とは別で運送されます。
引越し当日は忙しいので別の日程にしたり、ピアノを運送する時間をスケジュールに組み込み確認しておくとあわてません。
そして運送されるタイミングに合わせてピアノ周辺のものを片付けましょう。
ピアノの移動には広い場所が必要になります。
搬入搬出時の出入り口の大きさによって、ピアノの向きを横から縦に傾けたり、方向転換が必要になるからです。
ピアノの状態は見ておきましょう
ピアノの運送時に傷をつけてしまったなどのトラブルを避けるため、ピアノの状態は確認しておきましょう。
写真を撮っておくのも安心できますね。
ピアノの移動先の適切な環境を把握しましょう
引越し先のピアノの設置場所を考えましょう。
ピアノを設置する適切な環境とは、安定した温度と湿度(40~60%が理想)、ピアノの重量を支えられるしっかりとした平で丈夫な床、直射日光が当たらない静かな場所です。
壁や他の家具との距離を適切に保ち、通気性も良くしましょう。
適切な環境で保管されることで美しい音色を保ちピアノの寿命が伸びます。
〜運送後〜
搬出時と同じく搬入の日時を確認
やはり引っ越し当日は忙しいです。
引越し当日何時ごろなのか、もしくは引越し後の搬入になるのか日時を確認しましょう。
搬出と同じくピアノ設置場所周辺は片付けておくこと
ピアノを搬入する際、入り口が思っていたよりせまかった、ドアが外せないなど予想していないトラブルが起こる可能性があります。
ピアノを移動する際は、広い場所を確保しましょう。
ピアノが設置された後
ピアノの運送が終わり設置されたら、すぐに傷の有無を確認しましょう。
ピアノ運送専門業者は細心の注意を払って移動してくれますが、念のため確認をした方が良いでしょう。
新しい環境での温度湿度の影響
ピアノは新しい設置場所の温度や湿度でも環境の変化により、金属部分の膨張や縮小が起こり弦に緩みが生じます。
運送後、新しい環境に馴染むまで1週間ほど待ってから調律することをおすすめします。
ピアノは急激な環境の変化を嫌います。
温度湿度を一定に保つなど工夫もしましょう。
引越し後に調律を延期するリスクは?
新しい設置場所での温度や湿度による変化、運送時の振動により内部部品の変化、これらを放置したままにしておくと、ピアノは傷んだ状態のままになり、ピアノの寿命を縮めてしまいます。
そのままの使用は故障の原因につながり、修理代が必要になるとともに、調律の費用もかさみます。
合わせて調律に時間もかかり「よい」とは言えません。
調律に関するよくある質問にお答えします!
調律は専門的な部分が多くわかりにくいですよね。
大切なピアノを長く使うためにも適切なメンテナンスである調律は必要です。
調律についてよくある質問とともにお答えをしていきます。
引越しによるピアノの音質への影響はあるの?
引越しの移動によって、内部構造や部品にダメージを与えてしまい、音質が変わってしまう可能性は否定できません。
また設置場所の変化によって響き方が変わると、音質や音色の変化を感じる人もいます。
引越しによる移動後、クリーニングは必要ですか?
今まで使っていなかったピアノを、子どもが習い始めるきっかけで移動した場合には、特にクリーニングをお勧めします。
ピアノを置いている間の気づかないうちに、細かいほこりが溜まっていたり、虫の卵や死骸が紛れ込んでいる可能性があるからです。
引越しで移動したからといって、必ずクリーニングをしなければいけないわけではありません。
必要に応じてクリーニングは依頼しましょう。
引越し後にピアノの音がおかしいときはどうするの?
ピアノは新しい環境に適応するまで、時間がかかります。
安定すると改善することもあります。
急激な温度湿度の変化の影響も考えられるので調整してみましょう。
他に、破損や外部からの影響で問題が生じている可能性もあるので確認しましょう。
それでも解決しない時は調律師に相談することをおすすめします。
調律は必要ですか?
頻繁に弾かないピアノでも調律は必要です。
ピアノの弦は少しずつ伸びて、音に狂いが生じますが、自分でピアノの調律はできません。
正しいピッチの音で練習できるように、1年に1回は調律をしましょう。
調律をすることで何が変わりますか?
ピアノの鍵盤の感触や反応が変わるため、柔らかいタッチや弾きやすい鍵盤など弾きやすさが変わります。
音がクリアになった、明るくなったと感じる人もいます。
調律後、どれくらいの期間いい状態は保たれますか?
使用頻度やピアノを設置する環境によって違いますが、数ヶ月は良好な状態が保たれるといわれています。
まとめ
引越しをする際には、ピアノがあることを引越し業者にも伝えましょう。
ピアノ運送専門業者を紹介してもらえたり、オプションとして対応してもらえます。
そのときに、調律についても対応が可能かどうかたずねてみましょう。
引越しによるピアノの移動には1週間から1ヵ月後の間に調律が必要です。
搬出搬入の日時と合わせて調律の日程をも忘れずに確認しましょう。
引越し先の新しい環境でもいい音でピアノの演奏を楽しんでくださいね。
オススメ記事
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ピアノ 防音 マットを探している方必見!マットの必要性や選び方を解説します!自宅でのピアノ練習に最適な防音 マットの効果と選択ポイントを紹介します。