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音階一覧付き|ピアノ経験者が調性(キー)練習のコツを丁寧に解説◎

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2024.07.19
小玉
【執筆・監修】小玉

都内の音楽大学を卒業し、音楽活動をしています! 習い事として人気の高いピアノ。筆者は習い事としてピアノを始め、その後どっぷりと音楽の世界に夢中になりました。

ピアノを練習してると、避けられないのが音階練習です。 音階練習を行うと、指が動きやすくなり、ピアノの練習がしやすくなるのです。

ハノンを練習している人であれば音階のページを見たことがあるでしょう。 「音階が沢山あって覚えられない…」「結局音階はいくつあるの?」音階練習で悩みを抱えている人はいませんか? この記事では音階について詳しく解説していきます。

音階の仕組みって?

音階 仕組み

音階は、全音と半音で構成されています。下の鍵盤の画像を見てみましょう。

鍵盤 画像

出典元:LA FARE

先に、半音と全音を理解しておきましょう。 鍵盤の通りに弾いていくと全て半音になっています。 実際に、ご自身のピアノを弾いて半音の響きを覚えるのがおすすめです。

次に、全音です。 ド→レの間にある黒鍵を飛ばしてド→レを弾いてみましょう。これが全音です。 白鍵を順番に弾いていくと、ミとファ、シとドは半音になっているので注意です。

実際に弾いて、音符を歌ってみると半音は音程が狭く、全音の方が音程は広いことが分かりますね。

半音と全音の違いを、画像で確認し、実際に弾いて響きを確認、歌ってみるとさらに理解が深まるのでおすすめです。

これだけは抑えよう!〜音階の基礎知識〜

音階 基礎知識

初心者で抑えておきたい代表的な音階の種類は、下記の三つです。

  • 長音階
  • 短音階
  • 半音階

それぞれの違いを確認したい場合は、実際にピアノで音階を弾いて響きを確認してみましょう。 上記の3つに加え、音階について解説していきます。

音階とは?

音階とは、「ド」の音を基準として、さらに上の「ド」までの間に7つの音を並べたものです。 全音と、半音で校正されています。また、この7つの音には、その音階がどんな調であるかによって規則性があります。 下記は皆さんにとって聞きなじみのある「ハ長調」です。

音階

出典元:けんばんとくらす

説明の通り、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドの7種類の音で音階が構成されています。

長音階

 
長音階とは?
長音階とは、明るい印象を与える音階です。長音階は、別名メジャースケールとも言われます。

音階は、全音と半音で校正されていると先ほど記述しましたが、長音階は下記のような構成でできています。

音階全全半

出典元:8monji-guitar.com

短音階

 
短音階とは?
短音階は、長音階と逆で暗い印象を与える音階です。別名でマイナースケールと呼ばれます。

短音階は、さらに下記の三つの音階に分けられるので、名前だけでも覚えておきましょう。 自然的半音階を基準として、それぞれの違いを見ていきます。

  • 自然的短音階
  • 和声的短音階
  • 旋律的短音階

自然的短音階

自然的短音階は、ナチュラルマイナースケールとも呼ばれます。 全音と、半音の構成は、以下の通りです。

自然的短音階

出典元:作曲図書室

和声的短音階

和声的短音階は、ハーモニックマイナースケールとも呼ばれます。 自然的短音階と比べて、後半の二つが増2度、半音になっています。

和声的短音階

出典元:作曲図書室

旋律的短音階

旋律的短音階は、メロディックマイナースケールとも呼ばれます。 自然的短音階の5つ目、7つ目と全音半音に違いがあります。また、長音階の構成に一番似ているのが旋律的短音階です。

旋律的短音階

出典元:作曲図書室

半音階

 
半音階とは?
半音階は、別名クロマティックスケールと呼ばれます。名前の通り、全て半音で構成された音階です。 ピアノの鍵盤を白鍵と黒鍵出てきた順に弾いていくと半音階になります。
半音階

出典元:kanade

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  • 平行調
  • 音階の一覧

二つに分けて解説していきます。

平行調

 
平行調とは?
平行調とは、調号が同じ数の長調と短調の関係のことを指します。 長音階を基準として、全音+半音下の音が平行調の短音階です。

例で挙げると、ハ長調の平行調はイ短調です。 鍵盤を見て確認してみましょう。

鍵盤 画像

出典元:LA FARE

全音+半音下なので、合っていることが分かります。 自分の演奏する曲の平行調が分かったら、その音階を弾いてみるのもおすすめです。

音階の覚え方

「フラットとシャープの数が多くなってくると何調か覚えるのが難しい…」「スケールの練習のページに〇調と書いてあるから分かるけど、曲になるとサッと何調と言えない…」こんな悩みがある方はいませんか?

シャープとフラットの数を覚えなくても、何調かすぐ分かる覚え方を解説します。

音階の覚え方 フラット編

フラットの調をすぐに判別する方法は、「ついている調号の、右から2番目のフラットを見る」ことです。 画像で解説していきます。

変ホ長調

出典元:komiura.com

この音階は、変ホ長調です。 上記に記述したやり方で何調か調べてみると、右から2番目のフラットは「ミ」についていますね。

「偶然じゃないの?」という方もいると思いますので、もう一つ例で見ていきます。

変ニ長調

出典元:komiura.com

この音階は、変ニ長調です。 早速、右から2番目のフラットを見ていきます。「レ」の音についていますね。 よって、変ニ長調だと分かりました。

このやり方であれば、すぐに調が分かりそうですね。

音階の覚え方 シャープ編

こちらも、フラット同様に簡単な覚え方があります。

ト長調

出典元:komiura.com

これは、ト長調です。 シャープ調の判別の際は、1番右にあるシャープを見ます。 この場合は1つなので、ファシャープを見ましょう。 ファのシャープの半音上の音は「ソ」になります。

シャープ調の判別の仕方は、「1番右のシャープの半音上の音」がその調になると覚えましょう。

例題でもう一つ挙げていきます。

ホ長調

出典元:komiura.com

これは、ホ長調です。 前述の通り、1番右のシャープを見るとレのシャープです。「レシャープ」の半音上は「ミ」になるので、ホ長調になります。

このように、シャープの数を覚えなくても良いので、すぐ判別できます。

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音階の一覧

ここでは、音階の一覧を画像とともに、平行調をセットにして紹介します。

ハ長調 イ短調

ハ長調とイ短調は、何もつかない調です。

ハ長調 ハ長調

出典元:komiura.com

イ短調 イ短調

出典元:komiura.com

ヘ長調 ニ短調

フラットが1つの調です。

ヘ長調 ヘ長調

出典元:komiura.com

ニ短調 ニ短調

出典元:komiura.com

変ロ長調 ト短調

フラットが2つの調です。

変ロ長調 変ロ長調

出典元:komiura.com

ト短調 ト短調

出典元:komiura.com

変ホ長調 ハ短調

フラットが3つの調です。

変ホ長調 変ホ長調

出典元:komiura.com

ハ短調 ハ短調

出典元:komiura.com

変イ長調 ヘ短調

フラットが4つの調です。

変イ長調 変イ長調

出典元:komiura.com

ヘ短調 ヘ短調

出典元:komiura.com

変ニ長調 変ロ短調

フラットが5つの調です。

変ニ長調 変ニ長調

出典元:komiura.com

変ロ短調 変ロ短調

出典元:komiura.com

変ト長調 変ホ短調

フラットが6つの調です。

変ト長調 変ト長調

出典元:komiura.com

変ホ短調 変ホ短調

出典元:komiura.com

ト長調 ホ短調

シャープが1つの調です。

ト長調 ト長調

出典元:komiura.com

ホ短調 ホ短調

出典元:komiura.com

ニ長調 ロ短調

シャープが2つの調です。

ニ長調 ニ長調

出典元:komiura.com

ロ短調 ロ短調

出典元:komiura.com

イ長調 嬰ヘ短調

シャープが3つの調です。

イ長調 イ長調

出典元:komiura.com

嬰ヘ短調 嬰ヘ短調

出典元:komiura.com

ホ長調 嬰ハ短調

シャープが4つの調です。

ホ長調 ホ長調

出典元:komiura.com

嬰ハ短調 嬰ハ短調

出典元:komiura.com

ロ長調 嬰ト短調

シャープが4つの調です。

ロ長調 ロ長調

出典元:komiura.com

嬰ト短調 嬰ト短調

出典元:komiura.com

音階練習のコツ

音階練習 コツ

音階練習は、やみくもに練習しても覚えにくいですよね。 同じところで間違えてしまうと、結局同じところでつまづき間違えるのが癖になってしまいます。

  • メトロノームをかけて練習する
  • 間違えるところは書き込む

この二つに分けて、練習のコツを解説していきます。

メトロノームをかけて練習する

音階練習をするときは、メトロノームをかけて練習しましょう。 メトロノームをかけて練習することで、正しいテンポが身につきます。 また、音階練習を始めて間もないときは、速いテンポで練習せず、自分が間違えずに弾けるテンポでゆっくり練習し始めましょう。

ゆっくりから音階を練習することで、速いテンポで練習したときも間違えにくくなります。

間違えるところは書き込む

音階練習をしているうちに、「また同じところで間違えた!」と思う場面があるでしょう。 その際は、繰り返し間違えている場所を丸で囲んでおくのがおすすめです。 間違えて弾くのが癖になってしまうと、直すのには時間がかかってしまいます。

時間をあけて音階練習に取り組んだ際も、メモで残しておけば次に練習する際、気を付けるポイントが分かったまま練習できますね。

まとめ

音階練習 コツ

音階練習をしなくても曲の練習はできます。
しかし、「曲の練習がなかなか進まない…」「シャープとフラットがつく位置を覚えられず、同じところでつまづいてしまう…」など、練習をしていくうちに悩みが増える可能性が高いです。
結果、練習のモチベーションが下がってしまうでしょう。

そこで、音階練習が役に立ちます。
普段からさまざまな音階に触れておくことで、指が回りやすくなり、譜読みに時間がかからなくなるのです。
地道な練習ですが、必ずあなたの実力を伸ばす手助けになります。
今日からぜひ練習してみてください。

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