【執筆・監修】syotata

ピアノ歴20年以上のWEBライターです。コンクールや受験、さらにピアノ指導経験を活かした記事作成を行っています。

ESPエンタテインメント東京は、ESPグループが総合エンタテインメント教育機関として運営する専門学校です。

プロのアーティストや声優、さらに音楽業界の裏方スタッフまで、音楽業界のあらゆる分野で活躍できる人材育成を目指し、6つの学科を設置しています。

卒業後の就職につながる実践的な授業も多く、音楽を仕事にしたい方には魅力的な学校ですが、入試や学費など不安な点もありますよね。

そこで今回の記事では、ESPエンタテインメント東京について徹底解説いたします。

ESPエンタテインメント東京はカリキュラムが多彩な学校！

まず、ESPエンタテインメント東京がどのような専門学校なのか、基本情報や歴史をご紹介します。

基本情報

引用元：【公式】ESPエンタテインメント東京

歴史

ESPエンタテインメント東京の原点となったのは、1975年設立のオーダーメイド・ギターメーカー「ESP」でした。

そして、このESPグループが教育機関として開設したのが、ESPエンタテインメント東京の前身です。

1983年に「日本ギター製作学院」、1985年に「日本ピアノ調律師養成学院」が発足し、1987年に両校が合併して「専門学校ESPミュージックアカデミー」となりました。

2018年に「専門学校ESPエンタテインメント東京」と校名変更し、現在は大阪と福岡にも校舎があります。

入学資格について

ESPエンタテインメント東京の入学資格は、音楽や楽器に深い関心を持った下記に該当する方です。

• 高等学校新卒者
• 高等学校既卒者
• 高等専門学校卒業（既卒者含む）または修了見込み
• 文部科学省高等学校卒業程度認定試験の合格者で満18歳以上
• 中学校卒業で満18歳以上

ESPエンタテインメント東京の入学試験は、AO・推薦・一般の3種類です。
ここからは、入試内容を一つずつ具体的に解説します。

【AO入学】入試内容は？

AO入学とは、出願者の人物や学習意欲と学校のアドミッションポリシーを照らし合わせて合否を決める入試方法です。

出願の条件は、ESPエンタテインメント東京または姉妹校のオープンキャンパスに参加し、第1〜第9次いずれかの期間にAO入学エントリーシートを提出すること。

ちなみに、オープンキャンパスは下記のどれか1つでもエントリー可能です。

• 体験授業
• 平日学校見学会
• ESP学園主催の学校説明会または出張説明会
• オンライン学校説明会（参加した学校のみエントリー可）

AO入学エントリーシートは、簡易書留で郵送・学校の入学事務局に直接提出・WEBエントリーのいずれかの方法で提出となります。

審査結果は、エントリーシート提出から2週間前後に届き、通過者はAO入学出願に進めます。（必要書類の準備や選考料納入）

2024年のAO入学エントリー期間は、以下の通りです。

【推薦入学】入試内容は？

推薦入学は、高等学校新卒者を対象とする選抜方法です。
在学校での学力や実績など推薦基準を満たし、学校長から推薦された方が出願できます。

推薦入学の場合、他の専門学校や大学・短大との併願は不可となっているのでご注意ください。

また、ESPエンタテインメント東京では推薦基準を設けていないため、在学校の判断で推薦入学が可能です。

入学願書は、WEB・簡易書留で郵送・学校の入学事務局に直接提出いずれかの方法が選べます。
入試は書類選考のみで、選考料を納入し出願書類を提出後およそ2週間で合否が決まります。

そして、合格通知が届いたら、入学手続きのご案内に従って書類作成や学費納入を行ってください。

【一般入学】入試内容は？

一般入学は、入学資格を持つ方であれば誰でも受験できる選抜方法です。
他校との併願も可能ですが、2025年3月8日（土）までに合否判定が出る大学または短期大学が対象となっています。（専門学校の併願は不可）

入試は書類選考のみで、願書提出から合否通知、入学手続きの流れは推薦入学と同じです。

偏差値・倍率は高い？

ESPエンタテインメント東京の入試において、目安となる偏差値は設定していないようです。
学力よりも人物像や音楽・楽器の学習意欲が問われるので、偏差値は重視されないのでしょう。

また、入試の倍率も正式に公開されていませんが、受験シーズンに出願者が増えると倍率が上がると考えられます。

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ESPエンタテインメント東京の口コミと評判

ここでは、ESPエンタテインメント東京の口コミと評判を、公式サイトや専門学校情報サイトなどの在校生や卒業生の声を参考にご紹介します。

在校生や卒業生からの全体評価

まずは、ESPエンタテインメント東京の卒業生や在校生による全体評価や口コミを挙げていきます。

好立地にあることや学校生活、学費についての評判をピックアップしました。

• 交通アクセスが良く通学に便利
• 少人数制クラスは仲が良くて過ごしやすい
• 学科によっては男女比が気になる
• 音楽業界では有名な学校
• 一流を目指せる学校だと思う
• 学費は安くないけれど妥当な金額
• 学費以外に教材費や道具にお金がかかる

総合的には交通アクセスの良さやカリキュラムの多彩さに定評がありますが、学費や教材費がかかってしまうことが負担に感じる方も多いですね。

さらに、少人数制のクラスにも賛否両論あり、男女比や友人関係に関する口コミが2極化しています。

教育環境やサポート体制

教育環境や各種サポート体制に関する口コミでは、講師や実習の質についての意見が多く見られます。

• 現役で活躍する講師から指導してもらえる
• プロの指導で成長が実感できる
• 学習環境や設備が良好
• 実習が多くて学びやすい
• 学校の設備が自由に使える
• 親しみやすい先生が多い
• 資格取得は努力が必要
• 専攻が絞られると就職の選択肢が限られる

資格取得のサポートはあるものの授業には組み込まれないため、最終的には学生本人の努力次第になります。
そのため、授業と資格の勉強を両立させることに不安を感じる方もいるようですね。

さらに、授業のクオリティの高さには定評がありますが、学生の積極性も大きく影響していることが分かります。

参照サイト：みんなの専門学校情報

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ESPエンタテインメント東京の就職実績

ここからは、ESPエンタテインメント東京の就職実績やサポート制度、有名な卒業生をご紹介します。

就職実績

ESPエンタテインメント東京の卒業生は、音楽スタッフや楽器店の就職率が高く、マネジメントやイベントスタッフ、楽器リペアなど多方面で活躍しています。

以下は、学科別の主な就職先をまとめています。

ESP東京出身の有名な卒業生は？

ESPエンタテインメント東京の卒業生には、俳優や声優、シンガーソングライター、YouTuberなど表舞台で活躍する方もたくさんいます。
その中から、功績がある卒業生を挙げています。

• 福士誠治（俳優）
• EXILE　ATSUSHI（アーティスト）
• DOBERMAN INFINITY KAZUKI（アーティスト）
• 大村孝佳（ギタリスト）
• 夏芽（ドラマー・声優）
• 前田竜季（ベーシスト）
• 小原莉子（声優）
• 井上遥乃（声優）
• 弘松芹香（声優）
• 新祐樹（声優）
• KOHD（クリエイター）
• 源田泰章（映画プロデューサー）
• 松浦航大（アーティスト）

就職支援制度はある？

ESPエンタテインメント東京には、卒業後の就職に向けて求人情報や面接対策など3ステップのサポート体制が整っています。

ステップ1【就活準備】

入学直後の1年生時から、就職内定に向けてのガイダンスやセミナーがスタートします。

就職活動の進め方や履歴書の書き方、就活の身だしなみとメイクなどの基礎を学び、就活準備を整えます。
さらに、面接指導や履歴書の証明写真撮影会も、この時期からスタート。

ステップ2【企業説明・インターンシップ】

就職先を決めるための段階として、企業説明会・企業見学・業界アルバイトをサポートします。

インターンシップで職種を理解して自分の職業適性を見極めたり、企業の採用担当者に直接相談できる機会を設けています。

ステップ3【就職内定のための個別指導】

この段階では、学生が希望する就職先から内定をいただくための個別指導が中心です。

志望企業の採用について多方面からの情報を提供し、面接やエントリーシート・履歴書の添削を実施。
担当講師や就職活動専門のキャリアスタッフが連携し、一人一人の進路を全力でサポートします。

学科・コースと学費について

ここからは、ESPエンタテインメント東京の設置学科とコース、そして学科ごとの学費をご紹介します。
加えて、奨学金制度や学費サポートについてまとめていますので、参考にしてください。

音楽アーティスト科

音楽アーティスト科は、シンガー・ソングライターやボーカリストといったパフォーマーを目指すための学科です。
全8コースがあり、さまざまなカリキュラムが組まれています。

• ヴォーカル
• ダンスヴォーカル
• シンガーソングライター
• ギターボーカル
• サウンドクリエイター
• ギター
• ベース
• ドラム

声優芸能科

声優芸能科は、将来声優または俳優として活動したい方が学ぶ学科です。
演技や歌唱の基礎、セルフスタイリングやアフレコなど、多彩なカリキュラムが組まれています。

声優養成と俳優養成から選び、2年次からは演技専攻またはアーティスト専攻（声優）・モデル専攻（俳優）に分かれます。

音楽芸能スタッフ科

音楽芸能スタッフ科は、レコーディングやマネージメント、舞台製作などの音楽スタッフを育成する学科です。
全9コースあり、音楽業界の専門知識や技術が学べます。

• 音楽スタッフ総合
• PA&レコーディング
• レコーディング
• PA
• 照明
• ローディー
• 舞台制作
• 企画制作
• アーティストスタッフ

ピアノ調律科

ピアノ調律科は、ピアノの基本的な構造や実践的な技術の習得を目指すための学科です。
ピアノ調律の実技に加えて、演奏のための個人レッスンも受講可能。

アップライトピアノとグランドピアノに対応できるように、日々の実習や資格取得実習など多彩なカリキュラムが組まれています。

さらに、ピアノ調律と管楽器リペア技術者の2つのスキルが身につくコースも開設しています。

• ピアノ調律コース
• ピアノ/管楽器コース

管楽器リペア科

管楽器リペア科は、修理技術や知識を学び、管楽器のスペシャリストを目指すための学科です。
楽器別の演奏法やアンサンブルといった実技や管楽器の商品知識などを学びます。

• 管楽器リペア
• 管楽器/打楽器

ギタークラフト科

ギタークラフト科は、製作からデザイン、ギターリペアなど、ギターに関するあらゆる知識や技術が学べる学科です。
ギタークラフト科は、全5コース4専攻に分かれてます。

• ギター製作（2年制）
• ギター製作総合コース　製作専攻（3年制）
• ギター製作総合コース　ギターリペア専攻（3年制）
• ギター製作総合コース　アンプ・エフェクト専攻（3年制）
• ギター製作総合コース　ギターCADデザイン専攻（3年制）

学費一覧

学費は、全学科共通です。
ただし、個人所有の楽器やタブレット、検定費用は含まれません。

学費の納入は、前期と後期に分けることも可能です。
学費を分納する場合は、納入期間が決まっています。

引用元：【公式】ESPエンタテインメント東京

奨学制度

ESPエンタテインメント東京には、エンタメ業界を目指す優秀な高校生を対象とする「ESP学園特待生奨学金制度」があります。

希望者は、楽器の演奏実技や歌唱などのパフォーマンスと論文・レポートによる審査を受け、結果によって50万・20万・10万が支給または学費免除となります。

【申し込みの流れ】

1. 入学希望のESPエンタテインメントのオープンキャンパスに参加
2. 入学希望校のAO入学エントリー
3. 1次審査の課題提出（パフォーマンス動画や論文・レポートなど）
4. 1次審査結果発表
5. 通過者は2次審査の面接
6. 2次審査の合格者に奨学金支給または学費から免除

学費サポート

ESPエンタテインメント東京では、さまざまな学費サポートを行っていて、申請対象者や利用可能用途、返済の有無など、それぞれ条件が異なります。

• 日本政策金融公庫（国の教育ローン）
• ESP学園提携の教育ローン
• 高等教育の修学支援制度
• 日本学生支援機構奨学金
• 新聞奨学生制度

上記以外にも、在校生兄弟姉妹特別奨学生やホリプロ文化芸能財団奨学金などの学費サポートを実施しています。
審査基準や申し込める時期などは、詳細をご確認ください。

▼学費サポート詳細はこちら

ESPエンタテインメント東京の講師と教育内容

ここでは、ESPエンタテインメント東京の講師（抜粋）や授業・教育内容についてまとめています。（すべての講師一覧は公式サイトでご確認ください）

引用元：【公式】ESPエンタテインメント東京

教育内容

各学科のカリキュラムの中から特徴的な授業内容をご紹介します。

【音楽アーティスト科】楽曲創作

楽器演奏や歌唱レッスンはもちろん、自作のオリジナル曲を作って発表する授業も行われます。

一人一人のレベルに応じたマンツーマンレッスンや、少人数のグループ授業を通して演奏パフォーマンスのスキルを身につけます。

【声優芸能科】舞台演技講座

発声や演技など、舞台上での技術を学ぶ授業です。
舞台演技における大きな表現や声の出し方を身につけ、声優のアフレコやアニメキャラクターの演技力向上を目指します。

【音楽芸能スタッフ科】プロダクション実習

アーティストの楽曲レコーディングやマネージメントなど、音楽スタッフに必要なスキルや知識を学ぶ実習です。

著作権講座や音楽史といった授業も含まれ、音楽スタッフに求められる総合的な知識を身につけます。

【ピアノ調律科】ピアノ調律・整調実技

アップライトピアノとグランドピアノ、両方の調律技術を習得するための授業です。
実技実習を積み重ねることで、正確かつスピーディーな調律ができるようになります。

さらに、調律とは別に行う鍵盤の深さを微調整する整調実技では、ミリ単位の作業を通してピアノの弾き心地を整えるスキルを身につけます。

【管楽器リペア科】管楽器商品知識

管楽器の種類やメーカーといった基礎知識を学ぶ授業です。
楽器ごとの特徴を学び、修理技術や調整方法を身につける実習につなげていきます。

管楽器の演奏実技やアンサンブルも選択可能で、修理だけではなく全般的に学べるのが強みです。

【ギタークラフト科】ギター製作（アコースティック含む）

ギタークラフト科の授業は、製作実習が中心です。
1年次は、テレキャスタイプと自作デザインのギター2本を製作し、2年次はアコースティックタイプの製作技術を学びます。

ESPエンタテインメント東京の強み3選

国内最大規模と言われるESPエンタテインメント東京の強みは、主に3つ挙げられます。

• 充実した設備
• 実践的で多彩なカリキュラム
• 進路サポートも充実

充実した設備

ESPエンタテインメント東京には、ライブホール・各種スタジオ・実習教室・レッスン部屋など、本格的な施設と設備が充実しています。

ライブホールは、本館（450人収容）11号館（100人収容）12号館（400人）9号館（小ホール規模）の4つあり、ライブイベントやコンテストなどで使用可能です。

スタジオは、レコーディングブースやエンジニアブースを完備した10号館スタジオやアフレコ専用スタジオなど、さまざまなレコーディングができる設備が整っています。

さらに、ピアノ調律ブースにはアップライトピアノとグランドピアノを完備、調律実習はもちろんピアノレッスンも実施。
他にも、大道具実習・ギター製作実習・管楽器リペア実習・打楽器実習といった教室があります。

実践的で多彩なカリキュラム

各学科のカリキュラムには、基礎をはじめ実習などの実践的な講習も多く組み込まれています。
また、楽器のレベルごとに分けられる少人数制クラスや個人レッスンも選択可能です。

さらに、音楽芸能スタッフ科では、本格的な機材が完備されたスタジオ実習や大型音楽フェスでライブ研修を行うなど、高度な授業内容もあります。

1年次で基礎を学び、2年次から実践的なカリキュラムが組まれるので、順序よく学べるのもESPの強みと言えますね。

進路サポートも充実

プロのアーティストとしてデビューを目指す学生には、レコード会社やプロダクション系企業など多彩な業界ネットワークでデビューをサポートします。

オーディションの情報配信やプロフィール写真撮影、音源レコーディングといったサポートからESP学園主催の新人発掘オーディションまで、幅広く支援します。

一方、就職希望者には「キャリアサポートセクション」という就職活動専門の部署が一人一人の適性に合わせて徹底サポート。
企業の求人情報紹介から面接指導、さらに転職相談も可能です。

2024年のオープンキャンパスはいつ？

ESPエンタテインメント東京では、来校とオンライン2種類のオープンキャンパスを実施しています。

オンライン型オープンキャンパス

オープンキャンパス詳細と申し込みはこちら

引用元：公式サイト

来校型オープンキャンパス

オープンキャンパス詳細と申し込みはこちら

引用元：【公式】ESPエンタテインメント東京

まとめ

今回は、専門学校ESPエンタテインメント東京の学科やオープンキャンパス、就職などについて詳しく解説してきました。

ESP学園は、学科コース別のカリキュラムが充実し実践的な授業が多いので、音楽業界への就職にも強いと言われています。

設備や学習環境も良いので、気になる方はぜひオープンキャンパスなどを活用してみてください。

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