7歳からピアノ。13歳から打楽器。他にもテナーサックスや沖縄三線、合唱に挑戦し幅広く取り組む。現在は飲食店での接客調理、WEBライターや打楽器指導を行っている。 尚美ミュージックカレッジ専門学校打楽器専攻卒業。大阪芸術大学通信教育部音楽学科卒業。中学校・高等学校教諭一種免許(音楽)取得。
目次
- アップライトピアノと電子ピアノ特徴の比較
- アップライトピアノのメリット・デメリットは?
- アップライトピアノのメリット5選!
- 鍵盤が重く、弾く練習がしっかりできる
- 演奏者自身の繊細な表現を音として出せる
- メンテナンスをすれば長く使える
- ピアノ本来の音色が楽しめる
- 価値が下がりにくい
- アップライトピアノのデメリット4選!
- 音や振動が周囲に響く
- 移動させにくい
- メンテナンスに費用がかかる
- 購入価格が高い
- 電子ピアノのメリット・デメリットは?
- 電子ピアノのメリット5選!
- 騒音の心配がない
- 価格がリーズナブル
- 調律などのメンテナンスを行う必要がない
- 移動させやすく、コンパクトで設置しやすい
- 多機能搭載で楽しめる
- 電子ピアノのデメリット4選!
- 繊細な表現ができない
- 鍵盤のタッチが浅く軽い
- 価格により性能が異なる
- 耐用年数が短い
- アップライトピアノと電子ピアノのまとめ表
- まとめ
「アップライトピアノを購入して後悔しないか心配」
「アップライトピアノのメリットとデメリットを知りたい!」
アップライトピアノを購入したいけれど、後悔しないか不安に思う人が多いのではないでしょうか。
この記事では、ピアノ経験者の筆者が自身の経験を交えながらアップライトピアノについてわかりやすく解説しています。
- アップライトピアノと電子ピアノ特徴の比較
- アップライトピアノのメリット・デメリットは?
- 電子ピアノのメリット・デメリットは?
この記事を読むとアップライトピアノの特徴やメリット・デメリットを理解し、ピアノ購入の検討材料になるでしょう。
アップライトピアノと電子ピアノ特徴の比較
アップライトピアノと電子ピアノはどちらも「ピアノ」という名称で外観は似ていますが、多くの違いがあります。
ピアノを購入したいけれど種類に悩む人は、アップライトピアノと電子ピアノにはどのような違いがあるのか知りたいでしょう。
ここではアップライトピアノと電子ピアノの特徴について以下の項目を表にまとめ、解説しています。
- 大きさ
- 重さ
- 鍵盤数
- 構造
- 音量
- 音色
- 鍵盤のタッチの違い
- 調律の有無
- 耐久性
- 価格
アップライトピアノと電子ピアノの特徴の違いを知ることで、アップライトピアノと電子ピアノを購入する際の検討材料になります。
アップライトピアノ | 電子ピアノ | |
---|---|---|
大きさ (部屋の畳数単位) | 約1~2畳 | 1畳未満 |
重さ | 210~275kg | 40~80kg |
鍵盤数 | 88鍵 | 61鍵か88鍵 |
構造 |
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|
音量 |
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|
音色 |
|
|
鍵盤のタッチの違い |
|
|
調律の有無 | 調律が必要 | 故障しない限り調律は必要なし |
耐久性 | 定期的な調律と摩耗部分を取り替えれば長期間の使用が可能 | 電気部品の耐用年数により異なる |
価格 | 約50万~120万円 | 5万円~で、比較的リーズナブル |
アップライトピアノのメリット・デメリットは?
アップライトピアノは別名「生ピアノ」と呼ばれ、ピアノ本来の音が出るため購入を考えている人が多いのではないでしょうか。
しかし、演奏者の生活環境によっては必ずしもメリットだけではありません。
ここではアップライトピアノのメリット・デメリットを以下に解説しています。
アップライトピアノのメリット・デメリットを知ると、ピアノの購入に際して自分がアップライトピアノの購入が向いているかわかります。
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アップライトピアノのメリット5選!
アップライトピアノにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここではアップライトピアノのメリットを5つ紹介しています。
- 鍵盤が重く、弾く練習がしっかりできる
- 演奏者自身の繊細な表現を音として出せる
- メンテナンスをすれば長く使える
- ピアノ本来の音色が楽しめる
- 価値が下がりにくい
アップライトピアノのメリットを知り、アップライトピアノについて理解を深めていきましょう。
鍵盤が重く、弾く練習がしっかりできる
アップライトピアノは鍵盤が重く、弾く練習がしっかりできます。
アップライトピアノは、鍵盤を弾くと内部のハンマーが弦を叩いて音を鳴らす構造のため、軽く押しただけでは音がはっきり出ません。
演奏者がしっかり弾くと指の力が鍛えられ、ピアノの音をはっきり出せるようになります。
演奏者は手首や腕の力、指のタッチなど自身のコントロールも必要ですが、鍵盤を弾く練習がしっかりできるでしょう。
演奏者自身の繊細な表現を音として出せる
アップライトピアノは、演奏者自身の繊細な表現が音に表れます。
アップライトピアノは録音されたサンプリングの音が流れる電子ピアノとは異なり、指のタッチの変化が音に表れる仕組みです。
指のタッチや力加減でスラーやスタッカートなどで表現した場合はわかりやすいです。
ゆったり滑らかな表現やリズミカルに弾むような表現など演奏者の表現がそのまま音に表れるので、演奏者の表現力を鍛え演奏に活かせるでしょう。
メンテナンスをすれば長く使える
アップライトピアノは、メンテナンスをすれば長く使えます。
アップライトピアノの寿命は使用頻度によりますが約60〜100年、問題なく綺麗な音色で弾けるのは40年ほどといわれています。
しかしアップライトピアノを長く使うには定期的な調律や摩耗部分の取り換えが必要です。
丁寧に扱えば長く使えるため、メリットは大きいでしょう。
ピアノ本来の音色が楽しめる
アップライトピアノはピアノ本来の音色が楽しめるのもメリットです。
演奏者が鍵盤を弾くと、電子ピアノはスピーカーから録音されたサンプリングの音が流れます。
しかし、アップライトピアノは鍵盤を弾くとハンマーが弦を叩いて音を鳴らす仕組みのため、演奏者が弾くピアノ本来の音が出ます。
ピアノごとに個体差はあるものの、ピアノ本来の音色にこだわりたい人にはおすすめです。
価値が下がりにくい
アップライトピアノは、電子ピアノに比べて寿命が長く価値が下がりにくいといわれています。
調律や摩耗部品の取り換えなど適切なメンテナンスをしておくと数十年使えるため、価値が下がりにくいといえるでしょう。
実際に数十年前のピアノが10万円以上で売られることもあるようです。
アップライトピアノのデメリット4選!
ここでは、アップライトピアノのデメリットを4つ紹介しています。
- 音や振動が周囲に響く
- 移動させにくい
- 定期的にメンテナンスが必要
- 購入価格が高い
アップライトピアノのデメリットを知ったうえで、購入を検討していきましょう。
音や振動が周囲に響く
アップライトピアノは、音や振動が周囲に響くデメリットがあります。
アップライトピアノは、電子ピアノのように音量を小さくできず、構造上振動が起きてしまいます。
アパートやマンションなどの場合は、近隣住民との騒音トラブルになることもあるでしょう。
しかし、きちんと窓を閉めたり防音・防振マットを使用したりなど、工夫や対策が可能です。
移動させにくい
アップライトピアノは210〜275kgの重さがあり、移動させるのが難しいです。
大人1人で運ぶのはもちろんのこと、大人2人で移動させるのも難しいでしょう。
例えキャスターが付いていたとしても調律が狂う可能性があるため、自力で移動させるタイプはおすすめできません。
引っ越しだけでなく、部屋間の移動に関しても移動の専門業者に依頼する必要があります。
メンテナンスに費用がかかる
アップライトピアノは、定期的なメンテナンスに費用がかかります。
メンテナンスが必要な理由としては、本体や弦が温度や湿度の変化に大きく影響を受けたり、使う頻度が高いほど弦が緩んできたりして音程が変わってしまうからです。
長く使い続けるためにも、1年に1回は調律師による調律が必要といわれています。
また、調律以外にもクリーニングや修繕も必要になります。
長く使うためには定期的にメンテナンス費用がかかるのを念頭に置きましょう。
購入価格が高い
アップライトピアノは、電子ピアノに比べて購入価格が高いです。
電子ピアノは、5万円〜購入可能なのに対し、アップライトピアノは新品で50万〜120万円します。
価格の幅が広いのは、メーカーや音色の響きなどによって異なるからです。
中古だと50万円以下で購入可能な場合もありますが、ピアノの状態によって変わります。
ピアノを長く使うかわからない人は電子ピアノの方がよいかもしれません。
電子ピアノのメリット・デメリットは?
電子ピアノは価格が安くて気軽に使えるため、ピアノの購入に際して選択肢に入れている人が多いでしょう。
ここでは電子ピアノのメリット・デメリットを以下に解説しています。
電子ピアノのメリット・デメリットを知ると、ピアノの購入に際して自分が電子ピアノに向いているかわかるようになります。
電子ピアノのメリット5選!
気軽に楽しめる電子ピアノですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、電子ピアノのメリットを5つ紹介しています。
- 騒音の心配がない
- 価格がリーズナブル
- 調律などのメンテナンスが必要がない
- 移動させやすく、コンパクトで設置しやすい
- 多機能搭載で楽しめる
電子ピアノのメリットを知り、電子ピアノについて理解を深めていきましょう。
騒音の心配がない
電子ピアノは音量調節をしたり、ヘッドホンを付けたりして弾けます。
自宅でピアノを弾く際、騒音トラブルにならないか心配になる人も多いと思いますが、電子ピアノなら周囲や時間帯を気にせずいつでも弾けます。
特にアパートやマンションに住む人にとっては安心でしょう。
価格がリーズナブル
電子ピアノは価格がリーズナブルなのがメリットです。
アップライトピアノの場合は新品で50万円〜になりますが、電子ピアノは5万円〜購入できます。
性能を求めるほど値段は高くなりますが、最低限の機能だけを求めるのなら価格がリーズナブルといえるでしょう。
気軽にピアノを弾いてみたい人には電子ピアノがおすすめです。
調律などのメンテナンスを行う必要がない
電子ピアノは調律などのメンテナンスが必要がないです。
アップライトピアノでは定期的な調律や摩耗部品の取り換えが必要になりますが、電子ピアノはすでに録音されたサンプリングの音をスピーカーで流すため、調律の必要がありません。
故障しないかぎりはメンテナンス依頼せずに済むので、定期的なメンテナンスを手間に感じる人には、電子ピアノをおすすめします。
移動させやすく、コンパクトで設置しやすい
電子ピアノは移動させやすく、設置しやすいです。
電子ピアノは重さが約40〜80kgあり、移動により調律が狂う心配がないので専門業者ではなくても移動できます。
また、大きさが畳1畳以下でコンパクトなため、狭いスペースでも設置が可能です。
電子ピアノは引っ越し回数が多い人、アパートやマンションで狭いスペースしか確保できない人におすすめです。
多機能搭載で楽しめる
電子ピアノは価格によりますが、多くの機能が搭載されています。
例としては、メトロノームの搭載、トランペットやオルガンなど他の楽器の音を出す機能などが搭載されています。
筆者は普段ピアノ曲を練習するときに多くの機能を必要としないのですが、好きな曲で遊びながら弾きたいときには搭載されている機能を使って遊んでいました。
本格的にピアノを弾きたいというより遊び感覚でピアノを楽しみたい人にはおすすめでしょう。
電子ピアノのデメリット4選!
ここでは、電子ピアノのデメリットを4つ紹介しています。
- 繊細な表現ができない
- 鍵盤のタッチが浅く軽い
- 価格により性能が異なる
- 耐用年数が短い
電子ピアノのデメリットを知ったうえで、購入を検討していきましょう。
繊細な表現ができない
電子ピアノは演奏者の繊細な表現を音に表すことができません。
理由としては電子ピアノは録音されたサンプリングの音をスピーカーで流すため、演奏者が弾き方を変えても同じように音が出るからです。
筆者はピアノ教室で表現についての指摘があった場合、自宅では自分で表現して弾いたとしても音に表れないので苦労しました。
本格的にピアノに取り組みたい人は表現力を磨きにくいので、アップライトピアノの方がよいでしょう。
鍵盤のタッチが浅く軽い
電子ピアノはアップライトピアノに比べて鍵盤のタッチが浅く軽いです。
アップライトピアノの場合、しっかり指を使って弾かないと鳴りませんが、電子ピアノは弱い力でも簡単に音が出せます。
近年はアップライトピアノの鍵盤のタッチに近い電子ピアノも登場していますが、全く同じ鍵盤のタッチとは言い難い状況です。
電子ピアノは指の力を鍛えることなく弾けてしまうので、これからピアノを基礎からきちんと学びたい人には向いていないでしょう。
価格により性能が異なる
電子ピアノは価格が安いもので5万円〜、高いもので50万円以上のものまで幅広いです。
値段が高くなるほど性能は良くなり、さまざまな機能が搭載された電子ピアノになります。
最低限の機能がついていて、遊び感覚で気軽にピアノを弾きたい人は安い電子ピアノでよいかもしれません。
しかし、可能な限りアップライトピアノに近い音色や鍵盤のタッチを求める場合は値段が高い電子ピアノになるので注意が必要です。
耐用年数が短い
電子ピアノは電化製品と同じで、耐用年数が短いです。
私は、ピアノを習っているときに電子ピアノを使用していましたが、10年ほどで故障して買い替えた経験があります。
使う頻度によっては10年以上使える場合もありますが、ほぼ毎日ピアノを弾いて「長くピアノを使いたい」という人にはあまりおすすめできません。
アップライトピアノと電子ピアノのまとめ表
アップライトピアノ | 電子ピアノ | |
---|---|---|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
まとめ
この記事では、電子ピアノと比較しながらアップライトピアノの特徴やメリット・デメリットについて紹介してきました。
アップライトピアノと電子ピアノ特徴の比較
以下10項目を解説しているので、同じピアノでも特徴が大きく異なるのが理解できます。
- 大きさ
- 重さ
- 鍵盤数
- 構造
- 音量
- 音色
- 鍵盤のタッチの違い
- 調律の有無
- 耐久性
- 価格
アップライトピアノのメリット・デメリット
アップライトピアノのメリットを5つ、デメリットを4つ紹介しています。
比較対象として電子ピアノのメリット・デメリットも解説しているので、自分がどちらのピアノを購入するのがいいのかわかります。
- 定期的にメンテナンスをしていれば長く使える
- 演奏者の指を鍛え、表現力を発揮できる構造になっている
- 音や振動の問題
- 購入費用やメンテナンス費用がかかる
アップライトピアノの特徴やメリット・デメリットを理解して、購入の判断材料にしましょう!
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