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【保存版】ピアノのアシストペダルの完全ガイド|おすすめのブランドを5選ご紹介!

Written by
2024.01.10
どれみ
【執筆・監修】どれみ

音楽大学を卒業しました。現在は自宅でピアノ教室を開いており、4歳から大人まで幅広い年齢層の生徒さんを教えております。 また、ピアノと合わせて文章を書くのも好きです。ピアノの魅力を多くの皆様にお伝えできる記事をお届けしたいと考えております。

子供がピアノを習っていると、成長が楽しみになりますよね。
だんだんうまくなり、どこかで聴いたようなメロディーや過去にご自身がピアノで弾いたことのある曲を弾けるようになると、なおさらです。

こうした成長の傍ら、必要になるものもいろいろと出てきます。
たとえば、お子様がべダルを使うようになると、アシストペダルが必要になります。
早いところで、指の練習書である「バーナム」の初期からペダルの指示が出てくるものです。

しかし、アシストペダルは、余り馴染みのない言葉です。
そのため、いきなり先生から「そろそろ、アシストペダルを用意してください」
と言われて戸惑うケースは少なくありません。

ペダルを使う曲が弾けるようになったのは、嬉しいことですが、かかる費用や今後の用途を考えると、買うべきか否かで悩む人は多いです。

そこで、この記事ではアシストペダルとはどのようなものか、必要性や人気の商品を紹介します。
アシストペダルで悩む方は参考にしてください。

アシストペダルとは?

アシストペダルとは?

まずはアシストペダルについて、理解しておきたいものです。
ここでは、アシストペダルとはどんな機能があるのか、その必要性やいつまで必要なのか説明します。

アシストペダルへの理解を深めてから、購入を検討しましょう。

アシストペダルの機能

アシストペダルの機能を挙げてみます。

  • ピアノ本体のペダルに足が届かない子供がペダルとして使う
  • 子供が無理な姿勢でペダルを踏まずに済む
  • ハーフペダルができる

身長が130cmを超えると、身長とのバランスが取れなくなり、補助ペダルが踏みにくくなります。

また、コンクールに出るようになると、曲のレベルが上がるため、ペダルを要求される場合も増えてきます。
そして、曲によってはハーフペダルを踏まなければなりません。

そんなレベルになると、補助台にペダルを付けただけの補助ペダルでは、物足りなくなります。

*ハーフペダル:ペダルを浅く踏み込む技法です。曲によっては、ほどよく音を混ぜて雰囲気を醸し出すように弾くことがあります。

アシストペダルの必要性

ここでは、アシストペダルの必要性について説明します。

身長130〜140cmの子供がペダルを必要とする曲に取り組む際には、アシストペダルを踏む必要があります。
その理由について挙げてみましょう。

  • アシストペダルなしでペダルを踏み込もうとすると不自然な姿勢になる
  • 補助ペダルでは、ハーフペダルのような微妙なニュアンスに対応できない
  • 足元が安定した姿勢でないと、演奏に悪影響を及ぼす
  • コンクールに出る場合は、ペダルの踏み方もチェックされる
  • アシストペダルなしでは、正しいペダルの踏み方を修得できない

上記で挙げたように、アシストペダルは、正しい姿勢で演奏するために必要不可欠です。

子供は年月とともに身長が高くなり、補助ペダルでは用が足りなくなってしまいます。

また、年齢が高くなれば、演奏の幅も広がり、ペダルが必要な曲も弾けるようになります。

そんな時は、親として練習できる環境を整えてあげたいものです。
特に、コンクールに出るレベルであれば、アシストペダルなしでは他の出場者との差もできてしまいます。

ピアノはペダルを使った音の響きを重視する楽器です。
習っているからには、正しいペダリングを身に付けてほしいものです。

アシストペダルはいつまで必要?

アシストペダルは、ペダルに足が届くようになるまでは必要です。
身長でいうと、140cmを超えるくらいでしょうか。
年齢でいうと、個人差はありますが、10歳前後なので、小学校4年生か5年生くらいでしょう。

上記で説明しましたように、アシストペダルは、良い演奏、正しいペダリングをするために必要です。
もしも、コンクールに出るとなったら、ピアノの先生にアシストペダルをすすめられます。

アシストペダルは、安い物ではありませんが、一度購入すればずっと使えるので、ご兄弟がいる場合は使いまわしも可能です。

どうぞ、大事な子供さんの成長のために、前向きにご検討ください。

【初心者必見】アシストペダルの選び方!

【初心者必見】アシストペダルの選び方!

身長別(110cm〜140cm)でアシストペダルの選び方を考えてみます。
身長によって、補助ぺダルが必要か、アシストペダルの方が必要なのか整理してみました。

ご自身の子供さんに、どんなペダルがふさわしいか悩んでいる方は参考にしてください。
ただし、子供さんの身長はあくまでも目安です。
実際には座高や足の長さに関係します。

身長の目安

110cm〜140cmの範囲でお子様にふさわしいペダルを考えてみました。
因みに110cmは5〜6歳、120cmは小学校低学年、130smは中学年、140cmは中〜高学年くらいです。

身長 必要な台やペダル
110cm~120cm 22cm以上に調整できる補助台や補助ペダル
120cm〜130cm 15~22cmほどに調整可能な補助台や補助ペダル
130cm~135cm
くらい
10~15cmほどに調整可能な補助ペダルかアシストペダル
135cm~140cm
くらい
4~10cmほどに調整可能なアシストペダル

安定感のあるものを選ぶ

ペダルを踏み込んだ時にグラグラしてしまうと危険です。
安全のために、安定している物を選ぶようにしてください。

また、不安定なアシストペダルを選んでしまうと、演奏中に不安になってしまい、演奏に集中できません。
せっかく、コンクールを受けたり、発表会に出たりするのであれば、演奏以外に不安を感じさせてはかわいそうです。

取り付けやすいものがおすすめ

仮にコンクールや発表会で演奏する場合は、親か先生がアシストペダルを取り付けます
(筆者の経験上、親が取り付けるパターンが多い)その際、取り付けにくいタイプのアシストペダルだと、余計な時間がかかってしまいます。
待っている子供も不安な気持ちになるでしょう。

また、子供の身長は日々伸びていきます。
そのため、アシストペダルも子供の成長に合わせて調節しなければいけません。
すぐに調節できるものであれば、苦も無く取り付けられます。

本番で焦らないように、普段から取り付ける練習をしておきましょう。

補助ペダルとアシストペダルの違いは?

補助ペダルは、アシストペダルと似たような機能ですが、異なる点も多いです。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをお伝えします。

下記の画像は筆者の私物です。

①補助ペダル

①補助ペダル

筆者撮影

②アシストペダル(吉澤の製品)

アシストペダル(吉澤の製品)

筆者撮影

  特徴 メリット デメリット
①補助ペダル ・小さい子供の足台になる
・補助ペダルの金具を
ピアノ本体のペダルに設置して使用
(金具は補助ペダルと連動している)
・年齢の小さい子供から使える
・置くだけで設置が楽
・足が安定し、姿勢が良くなる
・ある程度の身長になると使えない
・子供の身長によっては、使用しても足が浮いてしまう
・ハーフペダルのような踏み方はできない
②アシストペダル ・補助ペダルを卒業した子供が使う
・ペダルに固定して使う
・ペダルを直接踏むので、
ハーフペダルなど細かいニュアンスにも使える
・軽いので持ち運びに便利
・物によっては設置に手間がかかる
・組み立てる手間がかかる

補助ペダルは、ピアノ本体のペダルの上に補助ペダルを被せて使います。
ピアノを習い始めた年齢の小さい子供の場合、足が届かないからです。
下記画像をご確認ください。

補助ペダル

筆者撮影

ただし、まだ身長が小さすぎる場合は、補助ペダルを使っても足がぶらぶらしてしまいます。
その場合は補助ペダルの台の下に板を敷くなど、工夫が必要です。

ピアノのペダルに補助ペダルを載せれば、ペダルとして使えますが、スチールの棒を通して踏むので、ハーフペダルなどの微妙なニュアンスを出せません。

アシストペダルは、補助ペダルではバランスが取れなくなった時に使います。
個人差はありますが、身長130cmを過ぎたら、アシストペダルの出番です。
補助台に足を載せ、身長に合わせてアシストツールで調節し、ピアノのペダルに取り付けます。

下記をご覧ください。

アシストペダルと本体

筆者撮影

中古を選ぶ際の注意点は?

アシストペダルは3万円近くするので、なかなか高価です。
一時期に使う物に大きなお金をかけるのには、躊躇する人もいらっしゃいます。
そんな場合は、メルカリなどで中古を購入できますが、以下の点に注意しましょう。

  • 部品がそろっているか確認する(筆者は不注意で部品のそろっていないものを購入してしまったため、後で部品を買い足しました。
  • キズや汚れに注意する
  • 出品者と連絡が取れるのであれば、どんなことでも質問する
  • 適正な価格か確認する

筆者は、メルカリでアシストペダルを購入した際、調節用のツールがない物を購入してしまいました。
画像をきちんと確認すべきだったと反省しています。

このように、中古の場合は、部品がすべてそろっているとは限らないので、ご注意ください。
最初の確認が大事です。

アシストペダルの正しい付け方・調整方法は?

アシストペダルの正しい付け方・調整方法は?

アシストペダルには正しい付け方、調整方法があります。
購入する前に知っておきたいものです。

ここでは、正しい付け方の他、動画を用いて正しい調整方法を説明します。
コンクールの際などにきちんと設置できるように確認しておきましょう。

正しい付け方

取り付け方はメーカーによって異なります。
ここでは、一般的なやり方を説明しましょう。

実際に取り付ける場合は、お買い求めになったアシストペダルの説明書をご覧ください。

①アシストペダルをピアノペダルの適切な位置にはめ込みます。
しっかりはめ込んだら、付いているノブを回して動かないように固定してください。

ここで動かないように固定することが大事です。

②次にアシストツールを取り付けますが、メーカーによって工具が必要です。
プレートを取り付けることで、高さを調整できるので、身長の低い子供でもぴったりフィットできます。

ハイツール部分をアシストペダルの連結部に差し込み、メーカーによっては工具で固定します。
吉澤の旧製品の場合、1段目2段目はこれだけで済みますが、高さが足りない場合は、別の固定用の連結パーツを取り付ける必要があります。

因みに工具不要で取り付けられるメーカーや吉澤の新製品もあるので、記事の後半をご覧ください。

メーカーにもよりますが、大体5mm間隔で3.5〜13cmに調整可能です。

③足を載せる補助台とともに使用します。

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正しい調整方法

youtube動画で正しいアシストペダルの調整方法を紹介します。
グランドピアノ、アップライトピアノ用と電子ピアノ用です。

グランドピアノ、アップライトピアノの場合

アシストペダルの代表的なメーカー吉澤の動画とピアノ調律師による動画をご覧ください。

電子ピアノの場合

電子ピアノ専用のアシストぺダル「デジペタ」の紹介動画です。
電子ピアノをご使用の方はご覧になってみてください。

因みに上記で紹介したピアノ用のアシストペダルも、電子ピアノにも取り付けられます。

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おすすめのアシストペダルをブランド、種別別で6選紹介します。
アシストペダルをお探しの方は参考にしてください。

ここでは、グランドピアノ・アップライトピアノのどちらでも使えるピアノ用を5つ、電子ピアノ用を1つ紹介しています。

吉澤のNEWモデル23-ASP

アシストペダルのメーカーとして有名な吉澤から新製品が出ました。
ご紹介する23-ASPは、工具不要なので、従来の製品に比べてぐっと取り付けが楽になっています。

補助台や持ち運び用のバッグなどを付けると、4万円ほどになりますが、信頼できるメーカー品なので、本物志向の人にとっては安心です。

子供に正しい音楽教育を身に付けさせたいと思う親御さん、音楽教室を運営する方におすすめです。

ジェネピスの新製品 アシストぺダルセット

アシストペダルとアシストスツール、補助台のセットなので、これだけをお買い求めになればOKです。
アシストペダルは7段階、アシストスツールは8段に調整できるので、子供の成長に応じて調整しましょう。

専用工具不要で調節できるのもうれしいところです。
工具を使っての調整が苦手と思う方におすすめです。

補助台はロゴ付きでおしゃれ。
ブラックとウォールナットがあります。

工具不要のペダルプラス

こちらも工具不要の製品です。
高さ4~13cmに調整できるので、子供の成長に合わせましょう。
オプションの追加プレートを購入すれば、16.5cmまで高くできます。

また、踏み込んだ折に前後する場合は、ペダル下のネジで固定することも可能です。
そして、安心できる日本製、箱入りになっているので、ギフトにもおすすめです。

イトマサの安価なアシストペダル

イトマサの製品は他社よりも安価で求められます。
ただし、補助台は別途購入する必要があるので、ご注意ください。

メガレンチの変更に伴って、組み立てやすくなったので、組み立てに不安を感じている方でも大丈夫です。
また、テコの原理を利用してペダルを軽くしているところもうれしいポイントです。

高さは高低差約13cmで、12段階で調節できます。

見附精機工業のキッズペダル

見附精機工業オリジナルの商品で、120cmから使えます。
高さは7段階で調整可能なので、背の高さに合わせてお使いください。
やり方は手でネジを締めるのみなので、難しくありません。

球状になっているため、しっかりペダルを踏むことができます。
ペダルの指示が多い曲でも安心して使えるのではないでしょうか。

ただし、使用する際は、別途補助台を用意する必要があります。

電子ピアノ用のデジペタ

電子ピアノ用アシストペダルのデジペタを紹介しましょう。

デジペタは、電子ピアノのダンパーペダルに貼り付けて使用します。
ペダルを無理なく操作できるので、演奏に差し支えません。

高さは子供の身長や座高によって、5段階で調整できます。
130cm以上であれば、きょうだいで活用するのもおすすめです。

カラーは茶・白・青・ピンク・黄の5色から選べます。

さらにかわいらしいロゴのついたデジスツールは、足台として使用できます。
カラーは黒・茶・ナチュラルの3色なので、ペダルの色と合わせて選ぶのもおしゃれです。

子供の演奏力向上のためにアシストペダルを活用しよう

子供の演奏力向上のためにアシストペダルを活用しよう

ご紹介した通り、無理のないペダリング、正しい姿勢のためには、アシストペダルは必要不可欠です。
せっかくピアノを習っているのであれば、上手になってほしいと思うのが親心ではないでしょうか。

記事を参考に子供の身長に合うアシストペダルをお探しください。
また、ここでは紹介していませんが、メルカリでもアシストペダルは多く出品されています。
新品だとお値段が高いと思う方はメルカリもご覧になってみてはいかがでしょうか。

子供さんの演奏力向上のお手伝いになれば幸いです。

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