目次
ピアノを購入するのにはどうすればいいの?
ピアノはどこで買うのが正解?
中古や新品、国産や外国製どれがオススメ?
などなど、はじめてピアノを買う際なにかと戸惑うことって多いですよね。
さて、この記事ではピアノ購入にまつわる疑問について、メリット・デメリットを交えて解説していきたいと思います。
ピアノはどこで買うのがいいの?
楽器店
主な取り扱い
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- ハイブリッドピアノ
- 電子ピアノ
個人経営の楽器屋さんから全国展開を行なっているイシバシ楽器や島村楽器と言った楽器屋さんまで数多く存在し、全国様々な場所で気軽に購入できることが魅力。
プロの販売員と相談しながらの購入が可能です。
また、ピアノ選びの際に重要な試奏ができるのも大きな魅力の一つ。
店舗によっては店員さんが代わりに試奏を行なってくれるなどのサービスもあります。
多くの楽器屋さんはピアノだけではなく、他の楽器も同時に取り扱っている場合がほとんど。
専門性は低く、種類が少ないことが難点です。
また値段や保証も店舗によって差があり、なるべくおトクに購入したい場合は注意が必要。
こんな方にオススメ!
- ピアノの選び方が分からないので相談しながら購入を検討したい!
- 実際に試奏をしながら比較・検討したい!
アコースティックピアノにすべきか電子ピアノにすべきか迷っている方は楽器店にまず足を運んでみましょう。
ネット通販
主な取り扱い
- アップライトピアノ
- グランドピアノ
- ハイブリッドピアノ
- 電子ピアノ
インターネット環境さえあれば全国各地どこからでも購入できることが魅力。
楽器店やショールーム以上の品揃えも嬉しいですね。
電子ピアノ・ハイブリッドピアノの場合、試奏動画を見ながらの検討も可能です。
電子ピアノやハイブリッドピアノはアコースティックピアノに比べて個体差が殆どなく販売数も多いため、通販での購入に最も適していると言えるでしょう。
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アコースティックピアノを扱った通販サイトは少ないため、値段や保証を比較しながらの検討が難しいという点が挙げられます。
また、ピアノを選ぶ際に重要な打鍵の感触や音の質感、音量を確認することができないという大きな欠点も。
こんな方にオススメ!
- 電子ピアノの購入を検討している
- なるべく手間をかけずに購入したい!
ショールーム
主な取り扱い
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
楽器店に比べて専門性が高く、品揃えも豊富なことが魅力のショールーム。
安価な中古ピアノからワンランク上のヨーロッパピアノまで、店舗によっては50台以上のピアノを実際に試奏しながら購入を検討できます。
グランドピアノは店舗面積の小さな楽器店では取り扱っていない場合もありますがショールームなら安心。
豊富な知識を持った販売員が購入をサポートしてくれます。
また、多くの店舗にはピアノのメンテナンスや管理の専門家がいるために購入後の調整やメンテナンスも任せることができます。
楽器店に比べて店舗数が少ないために地域によっては利用することが難しい場合があります。
またほとんどの店舗がアコースティックピアノの取り扱いを主としており、電子ピアノの購入を検討している場合は不向きという点も。
こんな方にオススメ!
- グランドピアノを購入したい!
- 一生モノのピアノを購入したい!
- なるべく安価に購入したい!
- 購入後のアフターサービスを重視したい!
- 様々なピアノを実際に試奏しながら検討したい!
調律師から購入
調律師から中古ピアノを安く購入できる場合もあります。既にピアノ教室に通っている場合、先生に調律師を紹介してもらうのがオススメです。
ディノスピアノグランバザール
半期に一度、東京国際フォーラムにて開催される国内最大規模の展示会、それがピアノグランバザールです。
新品や中古、アコースティック電子問わず1,000台以上の品揃え。中には定価から50%OFFの超お得な商品も!
フリーマーケット・オークションサイト
中古ピアノをお得に購入したい方はフリーマーケット・オークションサイトを利用するのも一つの手でしょう。
しかし商品の状態を見極めるのが難しく購入後の保証もないため慎重に購入を検討する必要があります。
アコースティックピアノに比べ、状態を見極めやすい電子ピアノやハイブリッドピアノを購入する場合は狙い目です。
中古ピアノの選び方
アコースティックピアノを購入したいけど高値でなかなか手が出ないという方や、なるべくお手頃な価格でピアノを購入したいという方にオススメしたいのが中古ピアノ。
場合によっては10万円以下でアップライトピアノを手に入れられるなんてことも。
しかし中古ピアノを購入する際には注意が必要です。中古ピアノのメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリット
新品よりもお手頃な値段で購入でき、場合によっては同じ価格帯の新品よりも高品質なピアノを購入できるかもしれないのが魅力。
良質な環境で使われてきたピアノは、新品のピアノには出し得ない深い味わいをもった音色を奏でます。
そのため敢えて中古ピアノを購入する方も存在するのです。ピアノの良し悪しは新品か中古ではなく、その状態や音の好みによる部分が重要です。
新品だから状態が良いというわけではなく、劣悪な作りの新品もあれば、上質な中古ピアノもまた存在するのです。
このような点で狙い目なものが中古ピアノなのです。
デメリット
個体差が激しく場合によってはその修繕や維持費で定価を越えてしまうなんてこともあります。
せっかく安く買ったのに年に何回も調律が必要なんて事になったら元も子もありません。
そのために中古ピアノはしっかりとした状態の把握や見極めが必要です。
信頼できるお店や知識のある方との検討がオススメです。
また、購入後の保証などアフターサービスについてもしっかり確認しておきましょう。
どこで買うべきか
最近では中古ピアノを専門とした通販サイトや、フリマ・オークションサイトなどネットで中古ピアノを購入する方も増えています。
近くにピアノを購入できる場所がない方にはこれらの手段を利用するの一つの手かもしれません。
しかし状態の見極めが重要な中古ピアノはなるべく直接確認して選びましょう。
ピアノを扱っている店舗の殆どは新品だけでは無く、中古ピアノも扱っています。
近くの楽器店、ショールームで値段や状態、アフターサービスなどを比較しながら検討していくのが確実でしょう。
中古ピアノを選ぶ際に気をつけたい3つのポイント
中古ピアノの状態を判断する際に確認しておきたいポイントを整理してみました。購入の際にはこの3つに気をつけましょう!
響板
ピアノの音の響きに最も影響するのが弦の下(アップライトは背面)に貼ってある響板と言われる部分です。
外観からは確認ができないこの部分。一見すると普通のピアノでもこの響板が破損している可能性がありますので注意が必要です。
ではどうやって確認するのか? それは実際にピアノを弾いてみることが大切です。
鍵盤を弾いてみて特定の音で雑音が入ってしまったり、音の響きが悪いと感じたら響板が破損している可能性があります。
外装
経年劣化によって外装がひび割れてしまったりしてしまうことがあります。
その際、ひび割れの面積が大きければ修繕が不可能になってしまうことも。
音に対して直接的な影響は少ない外装ですが、ピアノを美しく保つためにはしっかりとした確認が必要です。
鍵盤
ピアノという楽器は鍵盤のタッチの強弱による繊細な表現力や指先のコントロールが求められる楽器です。
鍵盤の状態によってピアノの上達が大きく左右されると言っても過言ではありません。鍵盤は丁寧にチェックしていきましょう。
まずやるべきことは、しっかりと全ての鍵盤の音が鳴るかどうか、実際に弾いて確認しましょう。
そしてつぎは鍵盤の動きです。鍵盤に接する金属部分が錆びてしまっていたりする場合、タッチが鈍くなってしまいます。
まず鍵盤を一つ摘み、上下に持ち上げてみましょう。
この時、正常なピアノならばスゥーっと自然に元の位置へと戻りますが、金属が錆びてしまっている場合、元の位置に戻らないことがあります。
また左右の動きの確認も重要です。鍵盤を左右にスライドさせてみましょう。
このとき、左右の動きに余裕がなさすぎても、ありすぎてもいけません。
最後に鍵盤の高さのチェックです。全ての鍵盤が平行に並んでいるか確認しましょう。
高さにバラツキがあるとタッチに差が出てしまうからです。
国産と外国製どちらがオススメ?
アコースティックピアノを購入する際によく言われる「国産」or「外国製」。
果たしてどちらを選ぶべきなのでしょうか?両者のメリット・デメリットを比較しながら考えていきましょう。
国産
国産トップメーカーの最大の魅力は品質に偏りが少なく、高い水準を誇るという点です。
徹底的に管理された工業製品という面が強く、高い技術力での大量生産を可能としており、そのため比較的安価で購入できるのも魅力の一つです。
コストパフォーマンスの高さメリットでしょう。
一般的によく言われるのが、国産は外国製に比べて音が平面的で個性がないという点です。
高い精度を誇る技術力によって作られているが故に個体差が出にくく、どうしても音に個性が出ないのです。
しかしあくまで個人差がありますので、全くそう感じないと言う方も当然います。
実際に自分で弾いてみて、自分の耳で判断するのが1番でしょう。
外国製(欧米)
欧米のピアノメーカーでは、長年かけて自然乾燥させた木材を使っており、非常に立体的で豊かな音が楽しめます。
またメーカーによって個性が強く、音の特徴やデザインなど様々で選択肢が豊富。
耐久性も高く一世紀近く使用されているピアノもあるほどです。
国産のピアノに比べて非常に高価なことが難点。
また国産に比べて個体差が激しく、管理も難しいため腕の良い調律師のメンテナンスが必要とされます。
外国製(アジア)
中国やインドネシアなど現在アジアでは様々な場所でピアノの製造が行われており、欧米や日本の技術指導によって近年では品質に大きな進歩が見られます。
また、国産や欧米のものに比べて安価なことも大きな魅力です。
かつてに比べれば性能が上がってきたとは言え、まだまだ国産や欧米製のものに品質が劣るのが実情。
また耐久年数が低いとも言われているため、長期化での使用を考えているのならば気をつけなければなりません。
性能や価格などのコストパフォーマンスを重視したいなら国産、デザイン性や音の豊かさなどを考慮して一生モノのピアノを購入したいのであれば欧米製、いつまでピアノを続けるか分からないので最初の一台は安価なものにしておきたいと言う方にはアジア製のものがオススメです。
使用用途や何を重視したいかと照らし合わせながら検討していきましょう!
まとめ
ピアノを買う際に重要なポイントをいくつか解説してきましたが、最後にまとめてみたいと思います!
主な購入場所
- 楽器店
全国各地にあり、試奏ができる。
販売員と相談しながらの検討も可能。
しかしピアノの品揃えが少ないのが難点。 - 通販
いつでもどこでも買えるのが魅力。種類も豊富。
しかし状態確認が難しく、通販サイトが少ない。
電子ピアノを買うのには向いている。 - ショールーム
品揃え豊富で信頼できる販売員と相談できるのが魅力。
しかし店舗数が少ないのがネック。
アコースティックピアノの取り扱いが主。
中古ピアノの選び方
個体差が激しい中古ピアノはしっかりとした状態確認が必要。
場合によっては低価格で高品質な商品に巡り会えることも!
失敗しないためには知識のある人に相談、もしくは自身でしっかり確認を。
「国産」or「外国製」どちらがオススメ?
- 国産
コストパフォーマンスが高い。
音が平面的という意見も。 販売員と相談しながらの検討も可能。
しかしピアノの品揃えが少ないのが難点。 - 外国製(欧米)
音色やデザインの個性が豊か。
高価格で個体差が激しいのがネック。 - 外国製(アジア)
国産や欧米製よりも安価なのが魅力。
その分作りが荒く寿命も短い。
ぜひピアノ選びの参考にしてみてください!