• 練習・楽しみ方

ピアノの練習って何から始めるの?初心者のための効率的な5つのステップ

Written by
2023.08.17
藤原佳菜子
【執筆・監修】藤原佳菜子

はじめまして。私は広島でライターとして活動しています。 小さい頃から音楽が大好きで、8年間ほどピアノを習っていました。 ピアノの魅力や情報を、読者の皆様にわかりやすく伝えていきたいです!

初めてピアノを始めようと思っている方、「何から始めたらいいかわからない」と困ってはいませんか?
始めたものの、「あまり上達しない」「弾けなくてやる気がなくなってきた」と感じている方もいらっしゃるかと思います。
せっかくやるなら、楽しく早く上達したいものです。
私もピアノを始めた当初は、地道な練習が大事とわかっていながらも、集中力が続かず悩んでいた時期があります。
ですが、簡単な基礎練習を繰り返すことで着実に上達していき、ピアノの時間がどんどん楽しくなっていきました!
初心者の方がピアノを上達させるには、この基礎練習が非常に大切です!
基本的な動作ができれば、難しい曲も弾けるようになります。
本記事ではこのような初心者の方が失敗しないための、効率のいい練習方法をご紹介します。
この記事を読んで自分に必要な練習が発見でき、ピアノの時間がより充実したものになれば幸いです。
ステップごとに分け、具体的に説明しているので、ぜひ最後までご覧ください。
コツを掴んで、どんどん上達していきましょう!

ピアノの練習時間は1日どれくらいがおすすめ?

ピアノの練習時間は1日どれくらいがおすすめ

目標として、まずは20分を目安に練習してみましょう。
自分のタイミングにあった時間帯で練習すると、継続しやすいです。
集中力が持続する場合はそれ以上続けても構いませんが、人間の集中力は40分が限度とされています。
無理な練習を続け負担となってしまわぬよう、適度な休憩を挟みながら、自分のペースに合った練習プランを見つけていきましょう!
中には20分も時間が取れない方もいらっしゃるかと思います。
ですが、「今日はできないから明日にしよう」と練習期間が空くと、弾き方を忘れたり、できていたことができなくなります。
せっかくピアノを始めたのに、これではもったいないです。
そんな方は5分でも構わないので、できるだけ毎日ピアノに触れましょう!
少しの時間でもピアノに触れることが大切なので、毎日続けることを習慣づけてみてください。
この積み重ねが上達に繋がっていき、ピアノがどんどん楽しくなります!

【上達の近道】初心者のための5つのステップ

初心者のための5つのステップ

では、具体的にどのような練習をしていけばいいのでしょうか。
限られた時間の中で練習する方でもできる、実践しやすい練習方法をお伝えします。
今からご紹介する5つのステップをマスターして、失敗することなく上達していきましょう!

5分でOK!空いた時間にコツコツ

先述したように、ピアノは継続して続けることが大切です。
「毎日は難しい...」と思う方も、スマホを見る時間を5分減らせば、その時間をピアノに充てることができます!
加えて、音楽に触れる時間は、心地よいリラックスタイムになります。
練習するタイミングは自由なので、ぜひ実践してみてください。

環境や姿勢をチェック

練習に入る前に、ピアノ周りの環境を整えることも大切です。

以下の4点をチェックしてみましょう。

  • ピアノの周りは整頓されているか
  • 椅子の高さは適切か
  • きちんと椅子に座っているか
  • 姿勢は正しいか

ピアノ周りはきちんと整頓されていますか?
気が散るものを避けることも、集中しやすい環境作りの一環です。
椅子の高さは、鍵盤に手を置いたときに手首から肘が水平になる程度がベストです。
自分の身長に合った高さにすることで、余計な力が加わるなどの、演奏の妨げになる状況を防ぎます。
椅子は座面の半分くらいに腰掛けます。
ペダル付きのピアノをお持ちの方は、楽にペダルが踏めるくらいの距離に座りましょう。
ピアノと身体が適度に離れているのが理想です。
背筋はピンと伸ばし、脇は締めすぎず、肩の力を抜くことを意識してみましょう。
リラックスして演奏できる姿勢が大切です!

【独学でできる】効率のいい練習メニュー

実際のおすすめの練習メニューを紹介します。

以下の具体的な練習ステップを参考にして練習してみてください。

  1. 片手ずつ練習する
  2. 部分的に反復練習する
  3. テンポを落として両手で弾く
  4. 録音して自分の演奏を聞いてみる

まずは片手ずつ練習してみましょう。
いきなり両手で弾くのはおすすめしません。
メロディーである右手から弾くと、曲全体のイメージが掴みやすいです!
ある程度片手ずつ弾けたら、部分的な反復練習に移ってください。
小節ごとや、区切りの良いところ、苦手なところなどを繰り返し、弾き慣れましょう。
左右片手ずつが弾けるようになったら、両手演奏へスムーズに移れます。
テンポを落としゆっくりからでいいので、ぜひチャレンジしてみてください。
一気に弾けている感覚を味わえて、より楽しくなります!
両手で弾けるようになってきたら、録音して自分の演奏を聞いてみるのも一つの手です。
演奏中は集中しているので、自分の癖や間違いに気づけないことがあります。
録音して客観的に聞くことで、一人でもより精度の高い練習ができます!

好きな曲を弾く

ピアノを始めたばかりだと、楽譜を読むのに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
そんな方は、好きな曲を弾いてみるのもおすすめです。
知っている曲ならメロディーがわかるので、一から楽譜の音を読み取るよりも練習しやすく、気分転換にもなります!
YouTubeなどに簡単にアレンジされているものがあるので、好きな曲だけ弾きたい方にはぴったりかもしれません。

今のレベルに合った選曲をしよう

初心者の方がよく失敗しやすいのが、選曲です。
楽曲選びは非常に重要で、自分のレベルよりはるかに難しい曲を選んでしまうと、挫折しやすくやる気も消失してしまいます。
今の自分に合ったものや、少し難しいくらいのものを選ぶようにしましょう!
楽譜を一目見たときに、「頑張ったら弾けそう」「6割くらいはわかる」と感じられるくらいが丁度いいと思います。

選曲の具体的なポイントは5つです。

  1. 全体的にゆったりとしたテンポ
  2. 左手の和音がない・少ない
  3. 手の移動が少ない
  4. 指の動きが少ない
  5. 知っている曲

基本的にピアノの曲は右手がメロディー、左手が伴奏となっています。
初心者の方は、ひとまず2つ以上の音が重なった和音のあるものは避けましょう!
左手の音符が少ないものを選ぶようにしてください。
また、楽譜の音符の高低差が大きい程、手を大きく動かして弾く必要があります。
音符がぎっしりと詰まっているものも同様、指を素早く動かして演奏しなければなりません。
楽譜を見たときに、この2点が避けられているものを選んでみてください。
知らない曲だと一から楽譜を読まなければなりませんが、知っている曲は一から楽譜を読まなくても、ある程度感覚で弾けます。
お好きな方は、jpopやディズニーなどにチャレンジしてもいいかもしれません。

ピアノ初心者におすすめしたい練習曲5選

ピアノ初心者におすすめしたい練習曲5選

先述した選曲のポイント5点が抑えられている、おすすめの4曲をご紹介します。

  1. 星に願いを
  2. アメイジング・グレイス/Amazing Grace
  3. アンダー・ザ・シー
  4. 小さな世界
  5. エリーゼのために

「星に願いを」

映画ピノキオの楽曲で、指の移動が少なくゆったりとした曲調なため練習しやすいです。
いろいろなバージョンのものがあると思うので、慣れてきた方は、左手に和音が入っているものへと難易度を上げてみてもいいかもしれません。

「アメイジング・グレイス/Amazing Grace」

教会などで多く歌われる賛美歌です。
こちらもテンポが遅く、最初に練習しやすい曲なのでおすすめです!

「アンダー・ザ・シー」

映画「リトル・マーメイド」の代表曲です。
アップテンポの曲ですが、跳ねるように演奏するスタッカートが含まれているので、抑揚をつけて弾くいい練習になると思います。
テンポは早めなので、難しければテンポを落として弾いてみましょう。

「小さな世界」

こちらはディズニーランドのアトラクションにある、「イッツ・ア・スモールワールド」の曲です。
幅広い世代に認知されており、小さなころから耳にしている曲ではないでしょうか。
音の高低差はさほどないので、楽しく弾けると思います!

「エリーゼのために」

ベートーヴェン作曲の有名な曲です。
特徴的なメロディーなので、1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
> シャープが多く出てくる曲で中盤は難しい箇所もありますが、繰り返すフレーズが多いのも特徴です。
初心者の方や難易度を上げたい方へおすすめします。

オススメ記事

大人からでも弾けるようになる?ピアノ初心者におすすめの上達法6選!

独学でピアノを弾けるようになりたい人向けの練習方法をピアノ経験者が伝授します◎おすすめの練習曲もジャンル別で(クラシック・ポップス・アニソン)ご紹介!

記事を見る

ピアノ教本を練習する順番とは?

ピアノ教本を練習する順番とは?

教本というのは明確に難易度が線引きされておらず、本をまたげば、ページによって難易度も変わります。
さらに、ピアノの教本は非常に種類が多く、初めて見る方は何が違うのかわかりにくいこともあります。
そこで、初心者の方に合った教本と、その特徴を一緒にご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
初心者の方に向いた教本をおおよその難易度順に並べると、以下のようになります。

  1. バーナムピアノテクニック1
  2. 全訳ハノンピアノ教本
  3. バイエルピアノ教則本
  4. ツェルニー100番練習曲

「バーナムピアノテクニック1」

非常に易しく、指練習のような教本です。
変な弾き癖をつけないためにも、正しい指使いができるようになることは大切です!
指の練習が中心なので、演奏者による違いが出づらくどなたでも弾きやすいと思います。

「全訳ハノンピアノ教本」

こちらも指の運動ができる教本です。
ピアノを習っている方の多くが持っている教本でもあるので、初心者の方に限らず中級以降の方も持っておくべき本でもあります。

「バイエルピアノ教則本」

右手だけのものなど、一音ずつピアノに触れられる教本なので、初心者の方も試しやすい教本です。

「ツェルニー100番練習曲」

バーナムやバイエルは、基礎や指の練習中心の教本でしたが、ツェルニーは美しくきれいな演奏を楽しめる教本です。
ある程度ピアノに慣れた方や難易度を上げたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

初めてのピアノ選びの際に気をつけたい点

初めてのピアノ選びの際に気をつけたい点

ピアノはグランドピアノ、電子ピアノ、キーボードなどがあります。
特に電子ピアノは安価かつコンパクトで普及率も高いですが、電子ピアノのなかでも種類はさまざまです。
ここでは、ピアノを選ぶ際に気を付けたい点を説明します。

電子ピアノとキーボードのメリット

電子ピアノやキーボードは軽量かつコンパクトなので、自宅に置きやすいのがメリットです。
また、ピアノそのものの音量を自在に変えられ、ヘッドホンを使えば時間や場所を気にせず使用できます
ピアノ以外にも、違う楽器の音を出す機能が備わっており、曲の雰囲気に合わせたりお気に入りの楽器音で弾けるのも魅力です。

価格を目安に決める

キーボードは電子ピアノと違い脚がついておらず、よりコンパクトです。
鍵盤のタッチが軽いのが特徴で、およそ1万円前後で購入できます。
ピアノとして使えたら問題なくできるだけ安価なものがいい、という方はキーボードをおすすめします。
電子ピアノは価格帯が幅広く、数万円~50万円程度のものまでさまざまです。
機能にこだわりはないけど電子ピアノがいい、という方は10万円以内のものをおすすめします。
10万円以内でも、十分な機能と弾き心地があります!
質のいい音や弾き心地を求める方は、20万円以上のものを基準にするといいでしょう。
この辺りから、より本物のピアノに近い音質やタッチの重い弾き心地になってきます。

鍵盤のタッチ感で決める

鍵盤のタッチ感は価格によって異なり、キーボードくらい軽いタッチのものもあれば、グランドピアノのように重いタッチのものもあります。
この鍵盤の重さの違いは、何で作られているかによります。
種類は主に、樹脂製鍵盤、木製鍵盤、ハイブリッド鍵盤の3つです。
樹脂製鍵盤の電子ピアノはプラスチックでできており、キーボードのような軽いタッチが特徴です。
指に力を入れなくても鍵盤を押せる反面、弾くときに爪が当たるとカチカチ音が鳴るので、気になる方は避けたほうがいいかもしれません。
木製鍵盤はピアノのレッスンなどに多く使われる物で、程よい重さがあります。
軽すぎず、重すぎず、といったところです。
ハイブリッド鍵盤は、木材と樹脂の構造になっているため、木製鍵盤よりもさらに本物に近いタッチ感や音色になります。
鍵盤の奥の方を弾いても、簡単に沈んでいくような弾き心地です。
お店に行くとさまざまなピアノが置いてあるので、ぜひ試し弾きをし、自分に合った弾き心地のピアノを探してみてください!

【まとめ】初心者の練習はこれがおすすめ!

まとめ

本記事ではここまで、初心者の方におすすめの練習メニューや効率のいいステップ、練習曲やピアノの選び方をご紹介しました。
大人の方が独学でピアノを始める際には、以下の3点を大切にしてください。

  • 音符が少なくゆったりとしたテンポの曲を選ぶ
  • 片手ずつ練習する
  • 毎日継続してピアノに触れる

ピアノを始める時は、知っている曲や音符が少ない簡単そうな曲を選んでみましょう。
弾くときは片手ずつがポイントです!
徐々に難易度を上げていき、調整してみてください。
弾きたい曲が弾けるようになったら、嬉しさと楽しさでどんどんチャレンジしたくなります。
自分に合う練習方法を見つけ、上達していきましょう!

オススメ記事

大人からでも弾けるようになる?ピアノ初心者におすすめの上達法6選!

独学でピアノを弾けるようになりたい人向けの練習方法をピアノ経験者が伝授します◎おすすめの練習曲もジャンル別で(クラシック・ポップス・アニソン)ご紹介!

記事を見る

この記事を友達にシェアしよう!

関連タグ

Category