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【保存版】ピアノの引越しにはこれを抑えておけば間違いない!料金の相場も解説◎

Written by
2023.09.14
かしま あづみ
【執筆・監修】かしま あづみ

クラシックピアノをこよなく愛するフリーライター。子どものころピアノを習うも挫折。それでもピアノへの愛着は捨てられず、ピアノ曲を聞いたりコーラスを通してピアノと関わっています。一人でも楽しめるだけでなく、オーケストラの代役にもなるピアノの魅力を、記事を通し伝えたいと奮闘中。

引越しが決まって一番の悩みは家のピアノをどうやって新居まで運んだらいいのかではないでしょうか。
ピアノは繊細な楽器なので、普通に引越し業者にお願いするわけにはいきません。
ピアノを運搬する専門業者やピアノに対応している引越し業者を選ぶ必要があります。

大切なピアノを無事引越し先の新居まで運搬するために押さえておきたいポイントをあげてみましょう。

  • ピアノの引越しを依頼する方法
  • おすすめの運搬業者
  • ピアノの引越しで注意するポイント
  • ピアノの引越し費用を抑えるポイント

今回は以上のことについて解説していきます!
安心して引越しの日を迎えるために、一つ一つ確認していきましょう。

どこに頼む?引越し時のピアノ引越し・運送法一覧

ピアノの引越し・運送方法は3つあります。

  • ピアノ専門の引越し・運送会社に依頼
  • 引越業者に依頼
  • 自分で運ぶ

業者に依頼する場合は、必ず、ピアノの運搬に対応する業者にしましょう。
また、自分で運搬するのは、手軽に運べる大きさの電子ピアノまでにしましょう。
グランドピアノやアップライトピアノは、大型な上に重さもあり危険を伴います。
運搬する車も大型のものが必要になりますよね。
しかもピアノは繊細な楽器です。衝撃や環境の影響を受けやすいため、専門の知識を持った業者に依頼するのがおすすめです。

ここでは、ピアノ専門の引越し・運送業者と引越し業者のメリット・デメリットを紹介します。

依頼先 メリット デメリット こんな方におすすめ
ピアノ専門の引越し・運送事業者 popup
  • ピアノの適切な運搬ができる
  • 調律やクリーニングを依頼できる
  • 引越し業者とは別に依頼しなければならない
  • 当日のスケジュール調整が必要
  • 調律やクリーニングをしっかりしてほしい
  • ピアノを大切にしたい
ピアノ引越し・運送OKの引越事業者 popup
  • 引越しとピアノの運搬が一度に済む
  • 調律やクリーニングは
    別に依頼しなければならない
  • 引越しも一緒に済ませたい
  • 忙しいので引越しすべてをお任せしたい

ピアノは大きな楽器であるだけに、搬出から搬入までの経路によっては、さまざまな対応をしなければなりません。
ピアノ専門の引越し・運送業者は、ピアノの引越し・運送に関してのノウハウを持っていますし、経験値も高く安心して依頼できます。
しかも、調律やクリーニングもしてくれるので、あらためて調律をお願いする手間もなくピアノが弾けるのも便利ですよね。
しかし、引越し業者とは別に依頼をする必要があるので、当日運び出す順番や時間などを調整する必要があります。
忙しくて引越しに手間をかけられない方は、ピアノ引越し・運送に対応している引越し業者に依頼すれば、すべてお任せできます。
調律やクリーニングのサービスがあるかどうかは業者によりますので、確認をしておきましょう。

引越し・運送料金の相場は大体どれくらい?

引越し・運送料金の相場

ピアノの引越し・運送業者が決まったら次に気になるのは引越し・運送料金ですよね。
ピアノの引越し・運送費用の内訳は次のような計算式で出されます。

基本引越し・運送費用+特殊作業料金

ピアノの引越し・運送費用は基本の引越し・運送費用と搬出経路、搬入経路によって変わってきます。

  • 基本引越し・運送費用とは引越し・運送距離とピアノの種類に係る料金
  • 特殊作業料金とは搬出経路と搬入経路の手間に係る料金

次は、ピアノの種類ごとに引越し・運送料金相場をみていきましょう。

ピアノ3種の引越し・運送料金相場は?

グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノそれぞれの引越し・運送料金相場を表にしてみました。

引越し・運送距離による費用相場の目安
運送距離 グランドピアノ アップライトピアノ 電子ピアノ
10kmまで 28,000~31,000円 15,000~18,000円 13,000円前後
30kmまで 33,000~40,000円 20,000~22,000円 13,000~16,000円
50kmまで 30,000~65,000円 22,000~30,000円 16,000円~
100kmまで 50,000~90,000円 35,000~40,000円 20,000円前後
500km以上 100,000円~ 80,000円~

参考URL:
ピアノの引越し・運送にかかる料金相場と目安費用 | 引越し侍
【2023年最新】ピアノの引っ越しにかかるお金総まとめ! 注意点や処分方法、古い製品を買い替える必要性なども徹底解説! | カルガモ引越センター

グランドピアノは大きさによって費用に多少の幅が出てきますので、しっかり見積もりをしてもらう必要があります。
電子ピアノは、小型のものやキーボードと脚が離れるものであれば、自分で運ぶことも可能です。
大きさや種類によって料金が変わってきますので、複数の業者に見積もりをとって比較しましょう。

追加料金が発生する事例

ピアノの引越しの際に追加料金が発生するかどうかは、搬出経路と搬入経路の状態によってきまります。
具体的に5つあります。

  • エレベーター
  • 階段
  • 手吊り
  • クレーン
  • ピアノの解体

それぞれ解説します。

エレベーター

搬出・搬入路にエレベーターがある場合、追加料金がかかります。

まず、ピアノが乗るエレベーターの大きさは以下のとおりです。

ピアノの種類 積載可能人数 ドアの形状
アップライトピアノ 6人乗り、9人乗り 片開き
グランドピアノ 9人乗り 片開き

参考URL:
ピアノの大きさは?正しい設置方法は?購入や引っ越しの際に知っておきたいこと | Web音遊人(みゅーじん)

アップライトピアノは、全体にキルティングマットをかけて運びます。
グランドピアノは、脚とペダルを外して専用の梱包材を使って搬出されます。

次に、エレベーターでの搬出にかかる追加料金相場は以下のとおりです。
1階増えるごとに加算されます。

グランドピアノ アップライトピアノ 電子ピアノ
一階ごとの追加料金 4~5,000円 2,000円 1,000円

階段

階段の追加料金も1階ごとに追加料金がかかります。
ただし、屋内の階段と外階段では、多少料金が変わります。

グランドピアノ アップライトピアノ 電子ピアノ
屋内の階段(一階ごと) 小・中 15,000円
大 30,000円
5~8,000円 5,000円
外階段(10段ごと) 5~8,000円 5~8,000円 5~8,000円

外階段については10段ごとの相場になっています。
詳しくは業者に現地で見積もりをしてもらうのがおすすめです。

手吊り

滑車などを使ってピアノを人力で吊り上げたり吊り下ろしたりして運搬する方法です。
家の周囲にクレーンが入れない道路があったり、家の入口や廊下がせまい場合に使われる方法です。

グランドピアノ アップライトピアノ 電子ピアノ
手吊り 1~25,000円 1~3,000円 1~3,000円

クレーン

家の中でピアノを移動させるのが難しい場合や玄関がせまい場合に、クレーンで吊り上げて直接部屋に搬入する方法です。
家の周囲にクレーンが入るスペースがあることが条件です。

グランドピアノ アップライトピアノ 電子ピアノ
クレーン 15,000~35,000円 10,000円 10,000円

ピアノの解体

手吊りでもクレーンでも搬出が難しい場合や窓から直接搬入も難しい場合、ピアノを解体して運び出す場合があります。
ただし、電子ピアノについては解体できないので対象外です。

グランドピアノ アップライトピアノ
ピアノの解体 30,000円~ 30,000円~

ピアノの引越し・運送を依頼する際は、搬出路と新居への搬入経路や家の間口などを確認してきちんと伝えましょう。

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おすすめの引越し業者

おすすめ引越し業者

ピアノの引越しを業者に依頼する際は、次のポイントを確認しておきましょう。

  • アフターケアの有無
  • キャンセル料の有無
  • 補償の有無

ピアノにとって移動に係わる振動や温度・湿度変化はピアノ全体に影響が出ますので、アフターケアは大切です。

また、悪天候や急な予定変更などでキャンセルせざるを得ない場合のキャンセル料についても確認しておきましょう。

万が一ピアノの移動中にキズや汚れがついてしまった場合の補償の有無についても確認しておくと、さらに安心です。

それでは、オススメしたいピアノ専門の引越し・運送業者と、ピアノ運搬に対応している引越し業者を3社ずつご紹介します。

ピアノ専門の引越し・運送業者3選

ピアノ専門の引越し・運送業者は、ピアノに関する知識が豊富です。
雨であっても安全に運搬できる技術を持っていたり、専門家による調律やクリーニングサービスがある業者も多くあります。
自分で業者を見極めて納得のいく業者選びも可能です。

ピアノ専門の引越し・運送業者のオススメ3社をご紹介します。

ピアノ引越し・運送株式会社popup
  • 創業100年を超えるピアノの引越し・運送会社
  • 無料で見積もり
  • 関東、東海、北陸、関西、九州に営業所
池田ピアノ運送株式会社popup
  • ピアノ専門のスタッフによる運搬
  • 無料見積もり
  • 全国対応
日本ピアノ運輸株式会社popup
  • 半世紀にわたってピアノ運送一筋
  • 無料見積もり
  • 全国規模のネットワーク

ピアノ専門業者の中にはピアノを一時的に預かってくれるサービスもあります。
急な予定変更や賃貸契約の関係でピアノの置き場に困るときなど業者に相談してみましょう。

当日キャンセルにはキャンセル料がかかる場合があるので、依頼前に確認しておきましょう。

ピアノの運搬に対応している引越し業者3選

ピアノの運搬にも対応している引越し業者は多くあります。
引越し業者がそのまま対応するというより、オプションサービスで提携している専門業者が担当する場合が多いようです。
おすすめの3社はこちらです。

サカイ引越センターpopup
  • オプションサービスで対応
  • ピアノ専門スタッフによる作業
  • 調律・クリーニングサービスあり
アーク引越しセンターpopup
  • オプションサービスで対応
  • ピアノ専門スタッフによる作業
  • 調律サービスあり
アリさんマークの引越社popup
  • 調律サービスあり
  • 有料サービスにて対応

ピアノの運搬業者は提携業者が担当するので自分では選べませんが、引越し業者にお任せできる手軽さがあります。

引越し前に準備しておきたいこと5つ

引越し・運送前の準備

ピアノは大きな楽器だけに、運送が大がかりになりがちです。
当日あわてないために準備しておきたいことについて解説します。

  • 搬出経路・搬入経路の確認
  • 当日の天候の確認
  • ピアノのキズや汚れ
  • 新居の設置場所の確認
  • 支払いや補償の確認

搬出経路・搬入経路の確認

ピアノを持ち出す経路について業者と綿密な打ち合わせが必要ですが、新居への搬入経路の確認も重要です。
当日になって持ち込めないという事態にならないよう、事前に現地で見積もりをしてもらうと安心ですね。

当日の天候の確認

引越し当日の天候が雨になってしまった場合の引越し・運送方法についても確認しておきましょう。
ピアノは温度や湿気の影響を受けやすい楽器なので、しっかりした対策が必要です。
大雨や台風などのおそれがある場合のスケジュールの変更なども打ち合わせておくと安心ですね。

ピアノのキズや汚れ

引越し前にピアノのキズや汚れの箇所をチェックしておきましょう。
引越し後にキズが見つかった場合、どちらの落ち度なのかでトラブルになることもあります。
業者によっては補償してくれるところもあるので、キズや汚れの箇所を撮影しておくのもおすすめです。

新居の設置場所の確認

現在の家からピアノを搬出する方法の確認ができていても、新居の設置場所の確認を忘れてしまうと、当日運送できないというようなトラブルになってしまいます。

  • ピアノを設置する場所の確認
  • ピアノを搬入する経路の確認

グランドピアノを持っている友人は、新居探しにはピアノを置ける強度がある物件であるかどうかを確認していました。
それほど物件選びは大変なんですね。

重いピアノに耐えられる床であることや、搬入する経路にせまい場所や段差がないかなど、しっかり確認しておきましょう。
当日特殊作業が必要になっても対応が難しい場合もあります。

支払いや補償の確認をしておく

引越し当日はバタバタします。
特に、ピアノ運送業者と引越し業者の両方に依頼した場合などは、当日あわてないように確認しておきましょう。
引越しが済んでからキズや汚れに気付いてトラブルになることがあります。
業者によっては補償がついていますので、引越し前にキズや汚れの箇所を確認しておいてトラブルを防ぎましょう。

引越し後に調律は必要?

引越し後に調律

引越しが済んだらピアノの調律が必要です。
理由は2つあります。

  • 移動の間の温度・湿度の変化にさらされたので音が狂いやすい
  • ペダルやキーのタッチに変化が起こりやすい

たとえ20kmの移動であっても、温度や湿度が変わります。
また、搬出・移動・搬入の段階で外気にさらされることも、ピアノには影響を及ぼします。
引越しが済んだらできるだけ早く調律を依頼しましょう。

引越し・運送費用をなるべく安く抑える方法

引越し・運送費用をなるべく安く抑える

ピアノだけでも引越し・運送費用は高額になりますね。
なるべく運送費用を抑える方法は、3つあります。

  • 地元の運送業者を利用する
  • 3社以上に見積もりをとる
  • 追加料金が発生しそうな箇所を確認しておく

遠くの業者に依頼してしまうと出張費がかかってしまう場合があります。
地元の運送業者であれば、出張費もかからず現地見積もりも可能ですよね。
追加料金が発生するかどうかも、実際に見積もりしてもらっていれば当日に追加料金が発生する心配がありません。
できるだけ近くの業者で、3社以上に見積もりをとるのがおすすめです。

ピアノの引越しは準備が大事

準備が大事

引越し後にも快適にピアノを使うためには準備が必要です。
準備するポイントは次の5つ。

  • 搬出・搬入経路を確認する
  • キズや汚れの有無を確認しておく
  • 当日の天候対策
  • 新居の設置場所の確認をしておく
  • 支払いや補償について確認しておく

これらの準備や確認をした上で、複数の業者に見積もりをとりましょう。

ピアノを新居でも安心して使えるように、少しの手間をかけてあげましょう。

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