クラシックピアノをこよなく愛するフリーライター。子どものころピアノを習うも挫折。それでもピアノへの愛着は捨てられず、ピアノ曲を聞いたりコーラスを通してピアノと関わっています。一人でも楽しめるだけでなく、オーケストラの代役にもなるピアノの魅力を、記事を通し伝えたいと奮闘中。
目次
- 世界三大ピアノとは?
- スタインウェイ&サンズ
- 音色
- スタインウェイピアノの魅力
- 歴史
- スタインウェイ&サンズの値段
- スタインウェイピアノを愛用のアーティスト
- ベーゼンドルファー
- 音色
- ベーゼンドルファーピアノの魅力
- 歴史
- ベーゼンドルファーの値段
- ベーゼンドルファー愛用アーティスト
- ベヒシュタイン
- 音色
- ベヒシュタインピアノの魅力
- ベヒシュタインの歴史
- 値段
- ベヒシュタイン愛用のアーティスト
- 日本三大ピアノとは?
- YAMAHA
- 音色
- ピアノの魅力
- YAMAHAの歴史
- YAMAHAの値段
- YAMAHAのピアノ愛用のアーティスト
- KAWAI
- 音色
- ピアノの魅力
- KAWAIピアノの歴史
- KAWAIの値段
- カワイ愛用アーティスト
- 東洋ピアノ(アポロ)
- アポロピアノの音色
- アポロピアノの魅力
- アポロピアノの歴史
- アポロピアノの値段
- 世界の3大ピアノはこだわりの詰まった逸品
世界3大ピアノをご存じですか? ピアノのブランドともいえる、高品質なピアノを製造しているピアノメーカーは3つです。
- スタインウェイ&サンズ
- ベーゼンドルファー
- ベヒシュタイン
ピアノの御三家ともいえる3社のピアノは、有名なピアニストの愛用品であったり、国際コンクールなどで使用されていたりします。 一生もののピアノといっても過言でない品質の3大ピアノ。 値段も一般的なピアノに比べてかなり高価なものです。 では、一般的なピアノとは何が違うのか、気になりませんか?
今回は、3大ピアノメーカーのピアノの特徴とピアノづくりのこだわりを紹介します。 あわせて、ピアノづくりのルーツである歴史もひもときながら、ピアノの魅力もお伝えしたいと思います。
世界三大ピアノとは?
世界的に有名な音楽家や国際コンクールなどに使われているピアノのなかでも、次の3つは世界3大ピアノまたは、ピアノ御三家といわれています。
- スタインウェイ&サンズ(アメリカ)
- ベーゼンドルファー(オーストリア)
- ベヒシュタイン(ドイツ)
この3大メーカーはその歴史が古く、かつ、品質がよいため多くの音楽家に愛されてきました。 そして現在も、多くの音楽家に愛されています。 それではこの3大メーカーの歴史と魅力についてたっぷりと解説しましょう。
スタインウェイ&サンズ
スタインウェイ&サンズはアメリカのピアノメーカーです。 スタインウェイ&サンズのピアノの特徴を音色、魅力からひもといていきましょう。
音色
- 高音域は繊細で音質のいい音色
- 全体的に濁りのない華やかさを持っている
- 中・低音域は豊かで幅広い表現ができる
- ピアニッシモの演奏もクリア
- ピアニストの指の動きを音として表現できる
スタインウェイピアノの魅力
- ピアノの特許を120個以上取得している
- 熟練の職人が一台一台手作りしている
- 職人・素材・工程すべてにおいて上質
スタインウェイピアノは100年の寿命を持つといわれています。 つまり、丁寧にメンテナンスをして長く使う価値があるピアノです。
引用:馬車道ピアノサロン
歴史
スタインウェイ&サンズの歴史は1853年、ドイツから移民でアメリカにわたってきた”ヘンリー・エンゲルハート・スタインウェイ”によって設立されたことから始まります。
年代 | |
---|---|
1836年 | 「ハインリッヒ・エングルハルト・シュタインヴェーク」がドイツのゼーゼンにある 自宅のキッチンで、「キッチンピアノ」を制作 |
1850年 | シュタインヴェークは家族とともに米国に移住 |
1853年 | ・スタインウェイ&サンズが設立され、マンハッタンのウエストサイドの
ヴァリックストリートに店を構え、 スクエアグランドピアノを製造 ・自分たちの名前を「スタインウェイ」にアメリカ化することを決定 |
1867年 | スタインウェイはパリのピアノ展で「名誉大金勲章」を受賞した最初のアメリカの 製造業者となる |
1880年 | ドイツ ハンブルグに工場を設立 |
現在、ニューヨーク工場とハンブルグ工場があり、最高級グランドピアノ市場に置けるスタインウェイ社の占有率は80%を超えるといわれています。
スタインウェイ&サンズの値段
それでは、スタインウェイピアノの値段をご紹介したいと思ったのですが、スタインウェイの公式サイトにはこのような記述がありました。
引用:STEINWAY神戸
そこで、目安としてGrand Galleryさまからの価格表(2023年4月現在)を参考にさせていただきます。 購入の際は、STEINWAYの販売店にお問い合わせくださいね。
(ドイツハンブルグ工場製)
モデル | 価格(税込) | 大きさ | 色 |
---|---|---|---|
S-155 | 13,244,000円 | 155cm 約267kg | 黒 |
M-170 | 14,388,000円 | 170cm 約281kg | 黒 |
O-180 | 15,532,000円 | 180cm 約286kg | 黒 |
A-188 | 17,127,000円 | 188cm 約325kg | 黒 |
B-211 | 19,668,000円 | 211cm 約354kg | 黒 |
C-227 | お問合せください | 227cm 約425kg | 黒 |
D-274 | お問合せください | 274cm 約500kg | 黒 |
K-132(アップライト) | 7,546,000円 | 132cm 約295kg | 黒 |
参照元:Grand Gallery
黒鍵は天然の黒檀を使用しているスタインウェイ。 高額なピアノですが手入れ次第で100年持つといわれる逸品だけのことはありますね。
スタインウェイピアノを愛用のアーティスト
- ラン・ラン
- ダイアナ・クラール
- ビリー・ジョエル
- アービング・ベルリン
- セルゲイ・ラフマニノフ
- アルトゥール・ルービンシュタイン
ベーゼンドルファー
引用:ベーゼンドルファー
ベーゼンドルファーは、オーストリアで生まれたピアノメーカーです。 ウィンナートーンの代名詞として有名なベーゼンドルファーのピアノ。 ベーゼンドルファーの特徴をみていきましょう。
音色
- 鍵盤を叩いた後の音伸びがいい
- やわらかくて多彩な音
- 至福のピアニッシモ
- 深みのある低音
- 改良を重ねて生み出されたウィンナートーンの代名詞
ベーゼンドルファーのピアノは、ピアニッシモにこそピアノの原点があるとして、磨きをかけてきました。 その音色は透明感と気品のあふれたウィンナートーンの代名詞となっています。
ベーゼンドルファーピアノの魅力
- 時間と手間をかけて作られるピアノ
- 手巻きで張られている低音弦
- 使用されている木材の85%はスプルースを6年乾燥させたもの
- 象牙に似たタランを鍵盤表面に使用
歴史
ベーゼンドルファーは、1828年ウィーンにて、イグナーツ・ベーゼンドルファーによって創業され、ウィーンの音色(ウィンナートーン)の代名詞となったピアノメーカーです。 その丁寧な造りは「ピアノのロールスロイス」といわれています。
生産台数はとても少なく、現在までの総生産台数は約5万台しかありません。
それでは、ベーゼンドルファーがどのように誕生したかをみていきましょう。
年代 | |
---|---|
1828年 | イグナッツ・ベーゼンドルファーによりウィーンで設立 |
1830年 | フランツ・リストが、演奏家でベーゼンドルファーピアノを使用し成功する。 リストの激しい演奏に耐えたピアノとして評判となる。 |
1839年 | ・オーストリア皇帝より「宮廷及び感偽書御用達のピアノ製造者」の称号を与えられる ・音量増大と強度を上げつつも至福のピアニッシモを磨く |
2007年 | ヤマハの子会社となる |
2007年にYAMAHAの子会社となりましたが、現在もオーストリアのウィーナー・ノイシュタット工場のみで製造されています。
ベーゼンドルファーの値段
ベーゼンドルファーはベーゼンドルファー東京のほか展示している店舗で取り扱っています。 公式サイトでは価格の提示がありませんでしたので、ベーゼンドルファー取扱店のひとつである三木楽器での価格表を参考に表にしてみました。
モデル(グランドピアノ) | 価格(税込) | サイズ(奥行) | 色 |
---|---|---|---|
290インペリアル | 41,910,000円 | 290cm | 黒 |
280VC | 35,420,000円 | 280cm | 黒 |
230VC | 30,360,000円 | 230cm | 黒 |
225 | 30,360,000円 | 225cm | 黒 |
214VC | 25,520,000円 | 214cm | 黒 |
200 | 23,100,000円 | 200cm | 黒 |
185VC | 21,450,000円 | 185cm | 黒 |
170VC | 20,020,000円 | 170cm | 黒 |
参照元:三木楽器
展示店で実際にピアノを見てみるのもおすすめです。
ベーゼンドルファー愛用アーティスト
- ヴィルヘルム・バックハウス
- レナード・バーンスタイン
- オスカー・ピーターソン
- パウル・バドゥラ=スコダ
ベヒシュタイン
クロード・ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」と言ったといわれるベヒシュタインのピアノ。 その特徴をみていきましょう。
音色
- 音の立ち上がりが速く、タッチに即座に反応する
- 透明感のある音色
- 音の減衰が早く持続する音
- 音域のバランスがよい
ベヒシュタインのピアノは、演奏者の思いのままのタッチに即対応できる2つの特徴があります。 音の立ち上がりが速く音の減衰が速いので、演奏者の思いのままをピアノで表現できます。 低音は強調されすぎず、伸びのある中音域、歌うような高音域とバランスがとてもいいのも特徴です。
ベヒシュタインピアノの魅力
- 音が乱反射しない響板
- 職人による手巻き低音弦
- 高張力の弦
乱反射を防ぐ響板は、小さな振動にも的確に反応します。 職人による手巻き低音弦、高張力の弦が透明感のある音色を実現しています。
ベヒシュタインの歴史
それでは、ベヒシュタインの歴史をみていきましょう。
年代 | |
---|---|
1853年 | ・楽器職人の「ベルリン フリードリヒ・ヴィルヘルム・カール・ベヒシュタイン」がプロイセンに工場をつくる ・最初のアップライトピアノを製造 |
1855年 | リストの弟子”ハンス・フォン・ビューロー”がリストにあてた手紙 「ベルリンにはまともなピアノが完全に欠如している」に奮起 |
1856年 | ベヒシュタイン最初のコンサートピアノ完成。 強健で最新の風貌リストの弟子、”ビューロー”が弾き大成功 |
1857年 | 消耗の激しいリストのソナタロ短調の演奏に耐えたピアノとして評判となる |
1862年 | ロンドン世界展示会にて複数のメダルを獲得 |
第二次大戦後アメリカ統治下に置かれる | |
1951年 | 大戦後のアメリカ統治終了し、経営を再開 |
1970年 | アメリカポールドウィン社が主要株主となる |
1986年 | カール・シュルツェが経営を引き継ぐ |
現在は、ドイツのピアノ製造マイスターであるカール・シュルツェが経営権を持っています。 さらにツィンマーマンとホフマンをブランドの傘下に収め、ベヒシュタイングループとなっています。
参照元:【公式】ベヒシュタインジャパン
値段
ベヒシュタインのピアノの値段についてまとめました。
モデル | 値段(税込) | サイズ(奥行) | 色 |
---|---|---|---|
D-282 | 問い合わせ | 282cm 521kg | 黒 |
C-234 | 問い合わせ | 224cm 437kg | 黒 |
A228 | 10,670,000円 | 228cm 417kg | 黒 |
A208 | 9,240,000円(黒) 10,450,000円(木地) | 208cm 375kg | 黒 木地 |
A190 | 8,030,000円(黒) 9,130,000円(木地) | 190cm 248kg | 黒 木地 |
Comcert8(アップライト) | 7,920,000円(黒) 8,580,000円(木地) | 67cm 255kg | 黒 木地 |
参照元:【公式】ベヒシュタインジャパン
ベヒシュタイン・セントラム東京では、30台の展示品があります。実際のサウンドを堪能してみてはいかがでしょうか。
ベヒシュタイン愛用のアーティスト
- クロード・ドビュッシー
- フランツ・リスト
- ラヴェル
- フジコ・ヘミング
参照元:【公式】ベヒシュタインジャパン、piano factory
日本三大ピアノとは?
日本3大ピアノは2大メーカーであるYAMAHAやKAWAIが不動の地位を保っていますが、3番目のピアノメーカーは「アザーピアノ」といわれていて、はっきりこれだというピアノはありません。 そこで今回は、歴史が古く現在も製造しているメーカーで、高品質の東洋ピアノを含めた3大ピアノをご紹介します。
YAMAHA
参照元:YAMAHA
世界でも有数の販売台数を誇るYAMAHAのピアノの特徴をみていきましょう。
音色
- タッチが軽くて反応がよい
- 明るく澄んだ音色
- 指先のタッチで音に表情をつけられる
- 高音から低音までのバランスがいい
YAMAHAのピアノは鍵盤の反応がよく、表現力豊かな演奏が可能です。 ピアニッシモからフォルテッシモまで音色の変化や強弱のコントロールがしやすいピアノです。
ピアノの魅力
- 響板全体が振動する仕組みで共鳴効果に優れている
- 厳選された北海道の木材を使用
- 職人による繊細な組み立て
生産台数が多いことで有名なYAMAHAですが、高品質を保つ秘訣は素材と職人の技術が支えているんですね。
YAMAHAの歴史
それでは、YAMAHAの歴史をみていきましょう。
年代 | |
---|---|
1887年 | 山葉寅楠、浜松市で創業。当初はオルガン製造業者としてスタート |
1900年 | ピアノの製造を開始。最初のピアノは「YAMAHAピアノ」のブランドで販売 |
1914年 | 日本初のグランドピアノ製造開始 |
1950年 | YAMAHA初のコンサートグランドピアノFC誕生 |
1960年代 | 世界的ピアノメーカーとしての地位を確立 |
YAMAHAのコンサートピアノはショパン国際コンクールでも使用され、その品質は世界で認められています。
引用:【公式】YAMAHA
YAMAHAの値段
ヤマハのグランドピアノの値段をまとめてみました。
モデル | 値段 | 色 |
---|---|---|
C7X-ENPRO | ¥6,589,000 | ウォルナット マホガニー |
C6X-ENPRO | ¥5,874,000 | ウォルナット マホガニー |
C6X-ENPRO | ¥5,445,000 | 黒 |
S6X-ENPRO | ¥8,690,000 | 黒 |
C1X-ENST | ¥3,575,000 | 黒 |
引用:【公式】YAMAHA
YAMAHAのグランドピアノは、黒だけでなく、ウォルナット、マホガニーのほかに、特注のホワイトもあります。
YAMAHAのピアノ愛用のアーティスト
- スヴァトスラフ・リヒテ
- ジョルジュ・シフラ
- グレン・グールド
- 仲道郁代
参照元:Grand Gallery
KAWAI
引用:【公式】KAWAI
YAMAHAから独立した河合小市によって創業したKAWAIピアノ。 世界一のピアノづくりを目指し、現在はショパン国際ピアノコンクールの公式ピアノに認定されるまでになりました。 KAWAIのピアノの特徴は以下のとおりです。
音色
- 透明感のある音色、心地よいまろやかな音
- 高音から低音までの音域でバランスがとれている
KAWAIピアノの音はまろやかで温かみがあるといわれています。 重厚感のある低音は「カワイトーン」と呼ばれ、世界的にも評価されています。
ピアノの魅力
- タッチがよく演奏しやすい
- 耐久性がある
- 長年にわたって安定したパフォーマンスができるという信頼性
KAWAIのピアノのなかには、アクション部分がプラスチックで作られ、環境による影響を受けにくいモデルもあります。
KAWAIピアノの歴史
KAWAIピアノはヤマハの技術者であった河合小市が創業者です。
年代 | |
---|---|
1927年 | ・河合小市が仲間と「河合楽器研究所」を設立 ・「昭和型」と名づけた記念すべきカワイピアノ第一号を発売 |
1928年 | グランドピアノ第一号機「平台1 号」を発売 |
1948年 | ピアノ・オルガンの製造開始 |
1950年 | 戦後初のグランドピアノ500号制作 |
1985年 | ショパン国際ピアノコンクール公式ピアノに認定 |
1999年 | 世界一のピアノを目指した「Shigeru Kawai」グランドピアノ発表 |
庶民にもピアノを楽しんでほしいと手頃な価格のピアノを製造したのが最初でした。 現在は、世界品質のピアノを販売するまでになりました。
引用:【公式】KAWAI
KAWAIの値段
カワイのグランドピアノの値段についてまとめました。
モデル | 値段 | サイズ(奥行 重量) | 色 |
---|---|---|---|
GX-7 | 4,400,000円 | 229cm 400kg | 黒 |
GX-6 | 3,795,000円 | 214cm 382kg | 黒 |
GX-5 | 3,300,000円 | 200cm 351kg | 黒 |
GX-3 | 2,860,000円 | 188cm 334kg | 黒 |
DG-183 | 3,190,000円 | 183cm 325kg | 黒 |
DG-166 | 2,310,000円 | 166cm 314kg | 黒 |
GL-30 | 1,760,000円 | 166cm 312kg | 黒 |
GL-10LE | 1,430,000円 | 153cm 282kg | 黒 |
参照元:【公式】KAWAI
カワイ愛用アーティスト
- ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ
- ジャン・チャクムル
- 反田 恭平
参照元:Shigeru Kawai
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東洋ピアノ(アポロ)
引用:アポロピアノ
東洋ピアノは主にアップライトピアノのメーカーです。 品質のよいアップライトピアノを製造しており、世界で一番グランドピアノに近いピアノといわれています。 また、サンリオシリーズ、プリンセスシリーズ、オーダーメイドシリーズなど、デザイン性にすぐれたピアノを販売しています。
アポロピアノの特徴をみていきましょう。
アポロピアノの音色
- レスポンスの良いタッチ
- 明るくきらびやかで澄んだ音色
アポロピアノの魅力
- 少量生産による優れた材料の使用
- 総アグラフで長期間音がクリア
- 世界で最もグランドピアノに近いアップライトピアノ(SSSシリーズ)
- デザイン性にすぐれたボディ
SSSシリーズはアップライトピアノでありながら、ソフトペダルがグランドピアノと同じ仕組みになっています。 アップライトピアノではソフトペダルを踏んでの演奏の場合、レスポンスが遅くなることがありますよね。しかし、アポロのアップライトピアノのSSSシリーズは違います。 弱く叩くことで音を小さくするのではなく、弦からハンマーを少しずらすことで音を小さくするため、ソフトペダルを踏んでも打鍵数が遅くなることはありません。
アグラフとは、ピアノ内部の弦を抑える部分にアグラフという弦を1本ずつ通す金具を使用している仕組みのことです。 通常は、弦を抑えるフレッシャーバーという細長い金属板をつけるのですが、アグラフは弦が通る穴が開いているため、弦の間隔が狂いません。 そのため、アグラフを使ったピアノは、年月が経っても音のバラつきが出にくくなります。 このアグラフをすべての弦に使ってあるのが、アポロの総アグラフです。
アポロピアノの歴史
それでは、アポロピアノの歴史をみていきましょう。
年代 | |
---|---|
1934年 | ヤマハ、カワイで学んだ技術者 石川隆巳が「三葉楽器製作所」設立 |
1948年 | 「東洋ピアノ製造」に改称。ブランド名「APOLLO」とする |
1953年 | アップライトピアノ3本ペダルを開発 |
1959年 | 他社にさきがけて総アグラフのアップライトピアノを発売 |
1997年 | ハローキティピアノシリーズ発売 |
1998年 | グランドピアノ専用工場を建設(現在はグランドピアノは製造見合わせ) |
参照元:pianoya.net
アポロピアノは、キティピアノやプリンセスシリーズなど、個性豊かで高品質なアップライトピアノは眺めているだけでも楽しい気分になりますよ。
アポロピアノの値段
アポロピアノの値段は、オープン価格jとなっており販売店などで確認が必要です。 参考までに楽天市場での価格をまとめてみました。
モデル | 値段 | サイズ | 色 |
---|---|---|---|
A123WNC | 498,000円 | 高さ123.5cm 重さ 222kg | ウォルナット |
A5WSSS | 1,210,000円 | 高さ125cm 重さ235kg | アンティークウォルナット |
A5WSSS | 979,000円 | 高さ125cm | 黒 |
参照元:楽天市場
いろいろな販売店で価格を比較して選ぶのがおすすめです。
世界の3大ピアノはこだわりの詰まった逸品
世界の3大ピアノといわれる、スタインウェイ&サンズ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタイン。 それぞれに素材にこだわり、職人による丁寧な仕事によって生まれるピアノの音色は多くの音楽家に愛されてきました。 日本のブランドともいうべき、ヤマハとカワイも世界のブランドとして多くの音楽家に愛されています。 アポロピアノは、グランドピアノに近いといわれる高品質のアップライトピアノの製造をしています。 ご紹介したブランドのピアノのなかには試弾できる店舗もありますので、聞き比べてピアノを選ぶのも楽しいかもしれません。 ピアノは一生ものです。 この記事があなたのピアノ選びの参考になりますように。 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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